孫 正義 グループ代表挨拶

入社式あいさつ(骨子)

本日行われた2012年度ソフトバンクグループ通信3社入社式で、代表の孫 正義がソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクBB株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社の新入社員398名※1に向けてあいさつしました。

おはようございます。
若い皆さんが4月に入社する。本当に清々しい気持ちになります。私自身も皆さんと同じ年の頃、難しいこと、悲しいことがたくさんありました。これから皆さんもさまざまな経験をしていくと思います。

特に昨年の3月11日。東日本大震災が発生し、悲しい思いをした人たちがたくさんいます。私にとっても耐えきれないくらいのつらさ、苦しさがありました。それはわれわれが提供する携帯電話サービスで、もう少し電波が届いていれば、一人でも犠牲者が少なくて済んだのではないかと、自分への不甲斐なさと申し訳ないという気持ちでいっぱいになったからです。ライフラインとなった携帯電話サービスの電波を一日でも早くお届けしなくてはいけないという思いで頑張り、われわれの基地局の数は倍以上※2になりましたが、私はまだ納得していません。おかげさまで3月に「プラチナバンド」と呼ばれる900MHz帯を利用する認可を総務省から得ることができ、電波をより遠くに、そして屋内にも届けることができるようになりました。これからは当然言い訳ができないし、何としても電波対策をやりきりたいと思います。

ソフトバンクグループには現在携帯電話事業だけではなく、ヤフーをはじめとしたインターネット企業、海外にもアメリカ、中国、インドなどに合わせて約900社のグループ会社がありますが、私が皆さんと同じ年の頃は何もありませんでした。お金も経験も人脈も、もちろん取引先もお客さまも何もない。しかし、たった一つだけあったのは、大きな志、誰にも負けない情熱です。大病や会社の大赤字などさまざまな困難に何度もぶつかってきましたが、それを乗り越えることができたのは、なんとしても情報革命をやる、そして少しでも世界中の人々に幸せになってほしい、そのためにソフトバンクを創業したという思いがあったからです。

皆さんもさまざまな難しい問題にこれからの人生でぶつかることがあると思います。でも一番大切なのは自分自身の思いです。誠意を持って物事に取り組んで、一生懸命に純粋な気持ちで頑張っていれば、いつか必ず人々に通じます。しっかりと情熱を持って、熱い気持ちで挑戦し、皆と一緒に力を合わせてやるんだという思いがあれば、物事を成し遂げることができます。少々の困難は自分を鍛えるプロセスに、そして失敗も良い経験になります。頑張ることが全て自分にとって素晴らしいものになります。

今のこの季節が私は一番好きです。桜の花が咲き始めると、どんなに寒く厳しい日々が続いても、必ず春は来るのだと感じます。そして、皆さんがソフトバンクにとっての桜の花、注がれる新しい血です。皆さんが今から10年後、20年後、30年後のソフトバンクグループを引っ張る息吹となれるように、ぜひ自分を鍛えて、自分自身がそして仲間とソフトバンクグループを引っ張っていく、背負っていく立場になるのだという意気込みで頑張ってほしい。私自身もさらにパワーアップしたいと思います。頑張りましょう。

(掲載日:2012年4月2日)

[注]
  • ※12012年5月にさらに新入社員108名が入社予定です。
  • ※22010年12月:8万局、2011年12月:18万局、2012年2月29日:18万2,518局。