2016年2月 東日本大震災 被災地の今

ソフトバンクグループでは、東日本大震災の発生以後、皆さまと共に「チャリティホワイト」などさまざまな支援を継続的に行ってきました。
「被災地の今」では、支援先である非営利団体からの活動レポートや被災地の現状を定期的に紹介しています。

「ままトーク」と福島の伝統行事「だんごさし」を開催

特定非営利活動法人 ビーンズふくしま

冬休みのイベントに向けて「子ども会議」を開催

2015年12月10日に「ままトーク」を開催しました。「ままトーク」は、震災後の福島市での生活について、お母さんたちが話し合う企画で、避難の有無を問わずどなたでも参加できます。

前回、「安心して子どもが遊べる公園のデータが欲しい」という声が上がったので、今回は福島で放射能測定を中心に活動し、県内での暮らしを回復するために学びの場を提供しているNPO法人 ふくしま30年プロジェクトさんと共同開催しました。福島市の親子がよく遊びに行く十六沼公園の放射線量を事前に計測して、そのデータを基に参加者同士が話し合いました。「今でも大気中に放射性物質が飛んでいるのか」「市内のホットスポット、クールスポットはどこか」など、心配していたことを質問することができ、参加者からは「話せる場があるのはありがたい」「大丈夫なこと、気を付けるべきことを知ることができた」などの感想を頂いています。

2016年1月14日に行った「だんごさし」は、ミズキの木に団子を刺して神棚に飾り、小正月に豊作を祈る福島の伝統行事です。地域の方から、「だんごさし」の由来などをお話していただいた後、みんなで大きなミズキの木の枝に紙粘土の団子を刺していきました。みんなの家の床の間に飾るとパステルカラーの可愛い紙粘土の団子がとても映え、参加者からは「かわいい!」と笑顔が見られました。
今ではあまり家庭で行うことが少なくなった「だんごさし」ですが、地域の方やフリースクールに通う子どもたち、親子など多世代交流もでき、伝統行事にも触れられた楽しいイベントになりました。

絵本「からすのパンやさん」の粘土作りに挑戦

読書ボランティアおはなしころりん

子育て家庭の孤立を防ぐために

子どもたちに、より本を身近に感じてもらおうと「おはなしサロン」では毎月さまざまなイベントを行っています。中でも人気の一つが「ねんどでつくろう」で、毎回「おはなし会」のテーマに合わせて、色とりどりの粘土で好きな作品を作る企画です。

新年最初のテーマは、「ねんどで『からすのパンやさん』をつくろう!」。「からすのパンやさん」は発行から40年以上、子どもたちに親しまれてきた絵本です。

オープンと同時に「おはなしサロン」は元気な子どもたちでいっぱいになりました。読み聞かせが始まるとたくさんの輝く目が、絵本の中のカラスの子どもたちをじっと見つめます。粘土遊びでは、「このパン食べたことある!」「わぁ、変なパン!」といった声が聞こえてきました。こんがり焼けたおいしそうなパンに思わずお口を開けてしまう子もいました。本と一緒に楽しい時間を過ごし、自分で作ったパンを手に乗せて満足そうに家路に就く子どもたちの笑顔と歓声に、明るい希望を感じた一日でした。

おはなしサロンは今年で2年目ですが、子どもを見守る住民育成の読み聞かせ巡回講座は、5年目に入ります。今年もまた仮設住宅や、復興住宅、地域施設などで、住民の皆さんと一緒に楽しい時間を過ごすべく、春からの新しいプログラムを検討しているところです。
私たち住民が本やお話を通じてつながりを強めることで、子どもを中心に地域全体を視野に入れたコミュニティー形成を目指して、今年も一歩ずつ、着実に歩みを進めてまいります。

遊び場での体験を通して「防災力」を身に付ける

特定非営利活動法人 冒険あそび場 せんだい・みやぎネットワーク

子どもたち全員で協力! 内容盛りだくさんのクリスマス会

地域の小学校にお邪魔し、「防災安全科」として子どもたちに遊び場を体験してもらいました。
学校の校庭で土の地面を誰かが掘り始めると、「校庭で、こんなことやっていいの?」と、次々に仲間が増えていき、「水を流そう!」「こっちにも掘ろう!」と、地形が大きく変わってしまうほど夢中になっていました。小さくですが、たき火もできました。じかに火を扱うのは初めてという子が、おっかなびっくりで薪を入れています。校庭を囲む木立の間では、基地を作る子どもたちも見られました。

今回の取り組みは、遊び場を実施している地域の小学校から、学校で取り組みの紹介や、授業の時間内で遊び場体験を実施してほしいというお話をいただいたことで実現しました。科目は「防災安全科」。地域で取り組まれている復興活動などについて学んでいるそうです。
学校の授業では子どもたちが行ったことに対する評価が伴いますが、遊び場ではそれがありません。両者は対極にあるものなので、「果たして授業で成り立つのだろうか」という迷いもありましたが、かねてより「防災」と「遊び」は密接なつながりがあると感じていたこともあり、協力させていただきました。

子どもたちに伝えたのは、「みんながやりたいことをやって、元気になってくれること、それが一番」ということでした。そして、冒頭でお伝えした校庭での様子の通り、子どもたちは思い思いの時間を過ごしました。

しかし、「防災」と「遊び」のつながりは何でしょうか。
実はこの日も、子どもたちが「遊ぶ」=「やりたいことをやる」時に見せるパワーは何にも勝ると感じさせられる場面に、いくつも出会いました。「基地を作るのに、何を使う?」「シートをロープで張って壁を作りたいけど、どの木がいいかな…」と、子どもたちはその場所を見ながら、そこにある物を使って工夫し、何とかしていくのです。そんな試行錯誤を通じ、子どもはさまざまな状況を乗り越える力を身につけていきます。取りも直さず、それこそが「防災力」ではないでしょうか。想定外なことだらけの災害時には、「その瞬間に何ができるか」を考え実行する力が問われるのです。

間もなく東日本大震災発生から5年が経ちます。被災地では、震災の教訓を残そうと、さまざまな取り組みがなされています。防災グッズなどもたくさん開発されました。しかし、次代を担う子どもたちには、「こんな時のために、これを準備しておこう」というハウツーだけではなく、どんな状況でも生き抜いていけるような芯になる力を育てる、そんな機会をつくっていきたいと思います。

赤い羽根チャリティホワイトプロジェクトとは

「赤い羽根チャリティホワイトプロジェクト」は、被災地で地域に根差し活動する特定の団体を支え、夢と志を持った子どもたちを育成することを目的としており、ソフトバンク株式会社が提供するオプションサービス「チャリティホワイト」の寄付金により行われています。

そのほかにも、ソフトバンクグループでは、災害により被害を受けられた皆さまへの支援を行っています。

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