プレスリリース 2013年

気球無線中継システムの実証実験結果について

2013年3月1日
ソフトバンクモバイル株式会社

ソフトバンクモバイル株式会社は、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的として、係留気球を利用した臨時無線中継システム(以下「気球無線中継システム」)の実証実験を2012年5月より約10カ月にわたり実施しましたので、その結果をお知らせします。

実証実験の結果、昨年よりシステムの有効性が確認されている、広帯域通信が可能な中継元基地局を移動体通信網へ直接接続する構成(図1)に加え、衛星通信回線を介して移動体通信網に接続する構成(図2)を新たに構築しました。これにより、中継元の基地局に影響があり、通信が確保できない場合も、迅速に通信を復旧させることが可能になります。

また、機動性を高めるために係留気球の大幅な小型軽量化を図るとともに、地上係留装置の簡素化を実現しました。

本実証実験は2013年6月末まで引き続き行う予定です。本実証実験を踏まえ、災害時の臨時回線としての利用に備え、気球無線中継システムを全国の主要拠点に配備する予定です。

気球無線中継システムについて(実験仕様)

  1. 3G端末(2.1GHz帯)で音声通話・データ通信が利用できます。

  2. 中継元基地局(以下「親機」)と気球中継局(以下「子機」)で構成されており、子機を介して移動体通信網と移動局は接続されます。子機と移動機の間のアクセス周波数は2.1GHz帯、帯域幅は5MHz幅です。

  3. 子機の位置と高度を安定させるために係留気球を用いています。また、気球を扁平型にすることで気球の空中姿勢を安定させています。

  4. 気球の高度(アンテナまでの高さ)は地上約100mとし、サービスエリアは、郊外地において半径3km以上を確保できます。

  5. 親機と子機の間の中継距離は、見通しで5km以上確保できます。

ソフトバンクモバイルでは、災害時に備え、さまざまな取り組みを実施しており、本気球無線中継システムの開発はそれらの取り組みの一環です。引き続き、実証実験を通して得たノウハウやデータを活用し、災害時の速やかな通信ネットワークの復旧に努めていきます。

[注]
  • 本気球の開発では、開発当初に北海道大学大学院情報科学研究科 小野里 雅彦教授よりご助言をいただきました。

図1:広帯域通信が可能な中継元基地局を移動体通信網へ直接接続する構成

広帯域通信が可能な中継元基地局を移動体通信網へ直接接続する構成

図2:衛星通信回線を介して移動体通信網に接続する構成

衛星通信回線を介して移動体通信網に接続する構成
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