プレスリリース(旧ソフトバンクテレコム) 2004年

日本テレコム、国立情報学研究所、九州大学
超高速計算機網(GRID)で使用する高品質伝送用の
40Gbit/s波長パス実験に世界初の成功

2004年10月4日
日本テレコム株式会社
国立情報学研究所
九州大学

日本テレコム株式会社(本社:東京都中央区、社長:倉重 英樹、以下 日本テレコム)、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(東京都千代田区、所長:末松 安晴、以下NII)、国立大学法人 九州大学 情報基盤センター(福岡県福岡市東区、センター長:村上 和彰、以下九州大学)は、このたび共同で、超高速計算機網(GRID)に活用できる超高速かつ高品質伝送を特徴とする、40Gbit/s波長パスのフィールド実験を世界で初めて行い、品質保証動作の実証に成功しましたのでお知らせいたします。

NIIと日本テレコムは、2002年1月より、将来の学術研究ネットワークに活用する技術開発を行って参りました。今回の実験はその一貫として、九州大学を加えて行われました。

実験においては、九州大学 情報基盤センターを起点とした九州地区において、実際に敷設された光ケーブルを用いて40Gbit/s波長多重伝送による実証実験用全光ネットワークを構築しました。 このネットワーク上で、超高速計算機網(GRID)を具体例とする応用が要求する超高速光パスを瞬時に設定し、品質を保証する伝送を実現するための実証評価を行いました。 使用する機能は、伝送路制御を司る「GMPLSプロトコル制御」、「波長パス伝送」、「波長分散補償」、及び「パス要求に従ってインターネットの経路決定から光パス制御や波長分散補償までを統一的に連携させるための統合制御機能」であります。 実験では、予め設定された3種類のルート間での切り換え動作を繰り返し行いました。 その結果、波長パスの切り換え直後も、統合制御機能により、40Gbit/sの波長パスに伝送エラーが生じることなく、安定な動作を確認することができ、大容量波長パスの品質保証を行う動作の実証に成功したものです。

この成果により、頻繁に接続切り換えを必要とするGRIDや大規模シミュレーションの分野で、GMPLSを基本とする統合制御により、大容量光波長パスの高品質な伝送が保証されることが証明され、次世代ネットワークのオペレーションへ向けての大きな前進となります。

今後とも、NIIと日本テレコムは、次世代の学術研究用ネットワークの研究開発に積極的に取組んで参ります。

(補足説明)

40Gbit/sを越える伝送速度を有する波長パスを光ネットワーク上に伝送する場合、光ファイバの有する伝送特性パラメータである波長分散の影響を強く受け、波長分散が的確に補償されないと、所定の伝送特性を得ることが困難になることが知られています。このことから、波長パスの品質保証は次世代光ネットワークや学術研究ネットワークに極めて重要な課題となっております。

これまでこの問題に対して、40Gbit/s波長パスの残留波長分散特性を測定して、波長分散補償を行う研究は行われてきましたが、どれも、GMPLSネットワークと連携した動作を想定しておらず、個別システムとしての位置付けでの研究で、そのままではGMPLSネットワークに適用することは困難でした。 今回の3者における研究は、これらの問題点を解決するために行われたもので、今回の成果は、NIIが運営する学術情報ネットワーク「スーパーSINET」をはじめとするGMPLSベースの次世代光ネットワークの基盤技術となるものです。

今回の実験成果については、2004年9月5日から9日まで、スウェーデン、ストックホルムにて開催された世界最大級の光ファイバ、光通信関連の国際会議であるECOC2004 (European Conference on Optical Communication)にポストデッドライン論文(postdeadline paper)として採録され、2004年9月9日に論文発表を行い、最大級の評価を得ました。

本実験結果の概要については、別紙を参照してください。

以上

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