プレスリリース(旧ソフトバンクテレコム) 2012年

総務省ホワイトスペース特区
立命館大学エリアワンセグ実験放送局「R-one.TV」
災害時情報配信の公開イベント実施
~新しいキャンパス活性化メディアとしての実用化に向けた効果を検証~

2012年2月6日
立命館大学
京都市
財団法人京都高度技術研究所
株式会社京都放送
リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社
ソフトバンクテレコム株式会社

立命館大学(映像学部、歴史都市防災研究センター、アート・リサーチセンター他)、京都市、財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)、株式会社京都放送(KBS京都)、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社の産学公連携プロジェクトは、大学キャンパスにおける総合的なワンセグ放送実験を目的とする「R-one.TV(アールワンティービー)」を2010年11月に開局しています。さらに、2011年4月に総務省ホワイトスペース推進会議からホワイトスペース特区の選定を受け、同年11月に立命館大学 衣笠キャンパスと周辺住宅地域をカバーする拡大的な実験試験局免許を総務省より取得しました。

この度、本連携プロジェクトは、エリアワンセグを大学キャンパスでの災害時等の効率的な放送型情報配信メディアとして位置づけ、立命館大学が行う防災イベントの中で災害時情報配信実験の公開イベントを実施し、災害時・緊急時における情報配信の有効性の検証を行います。公開イベントの実施概要は、以下の通りです。

災害時情報配信エリアワンセグの公開イベント概要(予定)

1. 場所

立命館大学 衣笠キャンパス 以学館前広場
(京都市北区等持院北町56-1)

2. 日時

2012年2月12日(日)午前10時~午後1時
(防災イベントは午前10時~午後0時30分予定)

3. 内容

災害時を想定した緊急避難所としてのキャンパス区域における緊急情報のワンセグ配信

  1. ライブ中継映像配信(学内および周辺への緊急映像配信)
  2. 字幕チャンネルを用いたテキスト情報による緊急配信
  3. データ放送を用いた緊急情報配信(周辺避難マップ、緊急連絡先リンク情報など)
  4. 緊急時を想定したエリアワンセグ配信プラットフォームの概要説明
    [注]
    • 実験放送の視聴者に対して、ワンセグと実験放送内容に関するアンケートを実施します。
    • 本公開イベントは、立命館大学において実施されている以下の防災関連プロジェクトとの共同開催イベントの一環として実施します。
      • 東日本大震災に関わる研究推進プログラム「平時のリスク認知を通じた緊急時のリスク緩和のためのコミュニティ防災の高度化に関する研究」
      • 東日本大震災 復興のための『私たちの提案』「減災社会のための地域デザイン」
      • 東日本大震災 復興のための『私たちの提案』「ホワイトスペース特区を活用したエリアワンセグ放送によるキャンパス防災の実証的取組」
      • グローバルCOEプログラム「歴史都市を守る『文化遺産防災学』推進拠点」
      • 正課授業科目「地域活性化ボランティア~震災×学びプロジェクト」

4. 参考URL

「R-one.TV」のウェブサイトで、実験の体制と目的、概要説明、公開イベント時のコンテンツ番組表など掲載する予定です。

今回構築した配信サーバーを中心とするワンセグ配信プラットフォームは、立命館大学 衣笠キャンパスおよび、周辺の一部住宅地域をサービス提供エリアとしています。インターネット技術やスマートフォン、タブレット端末などの各種ワンセグ受信端末が持つ機能を連携させて、経済的かつ効率性の高いワンセグ配信ネットワークを実現しています。映像配信については、キャンパス内だけでなく、インターネットに接続できる場所であれば、どんな場所からでも素材映像を手軽に収集し、ライブ型映像ワンセグ配信を行うことができます。また、予め撮影された蓄積型映像と組み合わせて、番組編集や秒単位の番組配信スケジュールでの配信も可能です。字幕配信、データ放送配信についても、映像配信と同様に、管理用のパソコンによる容易な操作で、即時性のある字幕テキスト配信やデータ放送配信ができますので、今回の公開イベントのような、緊急災害時に時々刻々と変化する情報を即座に運用者が更新・編集してワンセグ配信することが可能な構成となっています。(エリアワンセグ配信プラットフォーム図参照)。

公開イベント時のワンセグ放送コンテンツのイメージ(避難経路誘導情報)

公開イベント時のワンセグ放送コンテンツのイメージ(避難経路誘導情報)

エリアワンセグ配信プラットフォーム図

エリアワンセグ配信プラットフォーム図

今後の展望

エリアワンセグは、総務省のリードの下で来年度から新制度として導入される予定です。総合大学規模のキャンパスは、複数キャンパス内に学生、教員、大学職員など、多数の人々が日々活動しており、これらの人々に一律一様に情報配信する手段としてエリアワンセグの導入が期待されています。学内活動のためのさまざまな情報を、エリアワンセグを使って配信するだけでなく、防災・緊急情報のライブ型即時配信としての利用や、周辺観光情報の配信などさまざまな利用用途が考えられるため、制度化後は大学キャンパス内の必須メディアとして順次導入されることが予想されます。現在、全国複数のホワイトスペース特区でサービス検証が実施されていますが、本連携プロジェクトでは、同様なエリアワンセグの実証実験を実施している特区との連携も深め、学内配信コンテンツと提供サービスを中心にした情報交換を行っていく予定です。また、エリアワンセグの割り当てチャンネルの周波数利用効率を向上させる、マルチワンセグ(バラセグ、束セグ)サービスの検証も準備が整い次第、実施する予定です。

以上

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