プレスリリース(旧ソフトバンクテレコム) 2012年

国内初、データセンターに局所空調システムを全面導入
~従来比60%※1削減の省電力化空調システムで、電力不足に対応した高効率データセンターに~

2012年3月22日
ソフトバンクテレコム株式会社

ソフトバンクテレコム株式会社(以下「ソフトバンクテレコム」)は、既存のデータセンター内にあるサーバー室のフロア全面(680m²)に、サーバーからの排熱を徹底して封じ込め、この排熱部分だけを冷やす局所空調システム※2を採用し、エネルギー効率の高いデータセンターを実現しました。これにより、空調電力使用量を従来比60%削減でき、既存のデータセンターでは改善が難しかったPUE(Power Usage Effectiveness)※3を大きく改善し、1.3以下の達成に見通しがつきました。

省エネデータセンター実現のポイント

1. 冷熱分離構成※4

サーバー排熱を逃さず回収し、室内に拡散させない対策を徹底しています。冷熱分離構成によって、冷却効果を高めるとともに高い熱交換効率を実現しました。

2. 局所空調システムの採用

サーバーラック上部に天吊で局所空調システムを設置し、室内全体ではなく稼働サーバーに必要最小限の循環風量で冷却します。これによりファン動力の大幅な削減を実現しました。局所空調を全面的に導入することで、サーバーラックからの発熱を直近で冷却できるため、従来の床置空調システムと比較して高いエネルギー効率が得られます。
さらに、天吊型の採用によって床置空調機設置スペースが不要となり、データセンター内のスペース効率が向上するため、クラウド時代に合った高密度、高集積サーバーの稼働とエネルギーの効率化が合わせて実現できます。この方式は、データセンター冷却方式の選定基準の一つとして2011年11月にITU(国際電気通信連合)※5の国際標準化の勧告本文に採用された、「天吊型局所冷却方式」に準拠しています。

3. 停電対策による安定稼動

停電対策として熱源機器に冷水を供給する冷水タンクと局所空調用のUPS(無停電電源装置)を配備し、復電後に安定稼動するまでの間、冷却性能を安定的に保持できるようにしました。

4. 冷媒自然循環方式の採用※5

この局所空調システムは設備の冷却方式として冷媒自然循環方式を採用しています。冷媒自然循環方式は、サーバーなどのIT機器の熱を吸収した冷媒が気化し上昇する力と、熱交換器により冷却された冷媒が液化し、設備の高低差を利用して下降する力を活用することで、コンプレッサーなどの動力源を使わずに冷媒を自然循環させることができる方式です。

5. 高効率熱源システム

フリークーリング(冬季、夜間は自然エネルギー外気による冷水製造)の導入と、高効率冷凍機の採用で熱源の省エネルギー化を実現しました。

ソフトバンクテレコムは、今後も省電力化とCO2総量削減による環境への負担が少ないシステム運営を推進すると共に、情報化社会を築く基盤から環境に最適な低コストでエネルギー効率の高いシステムを構築していくことに積極的に取り組んでまいります。

冷媒自然循環方式システム構成イメージ

冷媒自然循環方式システム構成イメージ

従来型の全体空調方式

従来型の全体空調方式

サーバー室内空調設備(円内)

サーバー室内空調設備(円内)
[注]
  • ※1株式会社日立プラントテクノロジーの試算値。
  • ※2株式会社日立プラントテクノロジー製「冷媒自然循環式局所冷却システム」を採用。
  • ※3データセンターのエネルギー効率を示す指標のひとつで、データセンター全面の消費電力をIT機器の消費電力で割った値で算出する。
    日本における一般的なデータセンターのPUE値は2.0以下と言われている。
  • ※4冷気と排熱(暖気)が混合しない構成のことで、サーバー排熱と機器冷却の混合は冷却エネルギー投入効率が低減する。
  • ※5ITU(International Telecommunication Union):電気・無線通信分野の標準化活動の推進、電気信技術の開発、通信周波数の管理業務を行う国際連合の専門組織。

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