2007年3月期 第1四半期 決算説明会

平成18年8月8日(火)、ソフトバンク株式会社は平成19年3月期 第1四半期 決算説明会を行いましたので、その概要についてお伝えいたします。なお、決算説明会の模様は、オンデマンド配信でご覧いただけます。

決算説明会の模様

平成19年3月期 第1四半期 決算説明会資料 表紙

ボーダフォン(株)を連結して初めてとなる今回の決算説明会には、320名を超える方々が参加され、質疑応答を含め約2時間にわたって行われました。

代表取締役社長の孫は「現在私は朝から晩まで携帯事業のことで頭がいっぱいです。今振り返ってみてもボーダフォン(株)を買収することができて本当に良かった、千載一遇のチャンスを手にすることができたのだと感じています。決して簡単な競争ではありません。しかし今後5年、10年といった単位で考えたとき私たちは十分に戦っていくことができると感じています。私たちは携帯事業における4つのコミットメントを着実に進め、お客様に感動を与えることができるようなサービスを提供することを目標にしていきます。」と携帯事業にかける強い意気込みを新たに語りました。

決算概要

当第1四半期の連結売上高は、平成18年4月に買収完了したボーダフォン(株)の業績を同年5月より2ヶ月連結した結果、4,942億円(前年同期比2,355億円増加)となり、年間売上高は2兆円規模に達しました。連結営業利益はボーダフォン(株)の連結により543億円(前年同期比575億円改善)、連結EBITDA*1も1,043億円(前年同期比848億円増加)とそれぞれ大幅に増加しました。連結経常利益は、主にブリッジローン組成に係るコストを支払ったことにより営業外損益がネットで283億円の損失となった結果、259億円(前年同期比390億円改善)となり、当期純利益は14億円(前年同期比125億円改善)となりました。

なお社長の孫より、移動体通信事業の営業利益の見通しについて、「当第2・第3四半期において、ナンバーポータビリティ関連費用、ブランド変更費用、基地局増設関連費用など将来の成長のための積極的な先行投資を予定しております。しかしゼロからの立ち上げであったブロードバンド・インフラ事業や固定通信事業における先行投資の期間と比べて、移動体通信事業はより短期間で収益を立ち上げていく計画です。」とご説明しました。

当第1四半期末の手元流動性は、ボーダフォン(株)の買収資金の支払い後も3,225億円(コミットメントライン未使用枠を含む)と引き続き潤沢に確保しています。また当第1四半期末の純有利子負債はボーダフォン(株)の買収に係る調達資金を含めて2兆1,786億円となりました。なおボーダフォン(株)の買収資金については、平成18年9月末頃を目処にリファイナンスによる長期化、多様化を予定しています。

[注]
  • *1EBITDA:営業損益+営業費用に含まれる減価償却費および固定資産除却損。

移動体通信事業

ボーダフォン(株)の契約者数は1,524万契約(平成18年6月末)となり、引き続き純増を維持しております。また3G携帯電話の加入者比率も24.4%と上昇傾向にあります。

4つのコミットメントの進捗

(1)3Gネットワークの増強

3G携帯のつながりにくい地域を解消していくために、3Gネットワークのカバレッジエリアを改善します。3G基地局数は22,771局(平成18年6月末現在)となりましたが、年度内46,000局の基地局構築をターゲットとしており、実現のための準備も着実に進めています。

(2)3G携帯電話端末の強化

当第1四半期に発売した、ワンセグ*2を視聴できる“AQUOSケータイ”「Vodafone 905SH」(シャープ製)や、上質感にこだわった薄くて軽い「Vodafone 705SH SLIMIA(スリミア)」(シャープ製)など計5機種の3G携帯電話端末の販売台数は順調に増加しています。今後も日本の市場に最適な3G携帯電話端末のラインアップの充実を図ります。

(3)コンテンツの強化

ディズニーの持つコンテンツを「Vodafone live!」で先行配信するとともに、ヤフーへのアクセスを容易にする施策にも取り組んでいます。7月4日より「Vodafone live!」のトップにYahoo! JAPANへのリンクを配置したほか、今後発売する端末には「Yahoo!ケータイボタン」を搭載するなど、ワンタッチでヤフーをはじめとした多彩なサービス・コンテンツにアクセスできるようにします。

(4)営業体制・ブランディングの強化

ソフトバンクグループは10月1日より携帯サービスの名称を「ボーダフォン/Vodafone」から「ソフトバンク/SoftbankまたはS!」に、ポータルサイトの名称を「ボーダフォンライブ!」から「Yahoo!ケータイ」にそれぞれ変更し新ブランドによるサービスを本格的に開始します。また営業体制については、日本テレコム(株)にモバイル事業本部を新設し法人向け営業力を強化したほか、移動体通信事業における協業等を目的としてTOKAIグループとの事業提携も発表いたしました。

[注]
  • *2ワンセグ:地上デジタル放送で行なわれる携帯電話などの移動体向けの放送。

No.1IP企業集団

スピード経営を掲げるソフトバンクグループは、「Yahoo! BB ADSL」事業の開始からわずか4年半余りで約2,600万の顧客基盤を確立してきました。また2001年にはすでにフルIPネットワークの構築を完了するなど、他社に先駆けた革新的な技術を提供してきました。さらに「Yahoo! BB ADSL」事業は、革新的なサービス・コンテンツの展開により継続的にARPU(1顧客当たりの平均収入)を増加させ、業界No.1の地位を築いてきました。ソフトバンクグループは、新たに参入した移動体通信事業においても、利便性の高い新しいサービスを生み出す創造力を最大限に発揮することで、No.1サービスの提供を目指します。

ソフトバンクの企業価値は、業績や含み益といった「見えるバリュー(=経済的価値)」にとどまりません。ソフトバンクグループの収益力や競争力の源には、営業力、人材、コンテンツ、技術力、顧客基盤、海外展開といった資産も含まれており、これらが成長の原動力でもあるのです。

ナローバンドからブロードバンドに変わる過程で、ISPの主役は「ニフティ」から「Yahoo! JAPAN」に、インターネット接続の主役は「NTT」から「Yahoo! BB」にそれぞれ変わってきました。私たちソフトバンクグループは移動体通信事業においても同じ変化を起こし、No.1企業に向けた挑戦を続けることを宣言します。

インターネットの新たな進化

インターネットは通信ツールからライフスタイルのプラットフォームへと進化しつつあり、さらにオンライン上ではサービスとエンターテイメントも次第に融合しつつあります。このような中、ソフトバンクグループでは参加型インターネットサービスに注力しています。この8月には、ELEVEN-UP(株)が新オンラインエンターテイメント構想「Gプラネット構想」の第1弾タイトルとして「ゴルフだいすき! ~ I LOVE GOLF! ~」を発表しました。また、「Yahoo!動画」においては視聴者参加型コンテストとして「第1回インターネット美女コンテスト」を開催、市民参加型ニュースサイト「オーマイニュース」の日本版創刊に向け準備を進めるなど、インターネットが進化した次世代において主力となるコンテンツの育成を着実に進めています。

ソフトバンクグループは「総合デジタル情報カンパニー」として、インフラ・ポータル/プラットフォーム・コンテンツのNo.1企業集団を目指しています。

主な質疑応答

Q.

今年度以降の移動体通信事業の設備投資の計画を教えて下さい。

A.

ボーダフォン(株)ではこれまで年間2千数百億円規模の設備投資を行っており、今後も同規模の設備投資を予定していました。しかしソフトバンクグループになった今年度は、設備投資の金額を一気に4千数百億円規模に増加させ、来年度、再来年度は1千数百億円にしたいと計画しています。つまり今後3年間でみれば、総投資金額を変えずに半年に前倒しし、設備投資を行うことでつながりやすさを一気に改善させるということです。

Q.

今後どのような携帯端末を発表するのですか。

A.

様々なメーカーから毎日のように非常にエキサイティングで魅力的な端末のご提案をいただいています。私たちは競争戦略の観点から早めに公表することはしませんが、着実に発表に向けた準備を進めていますのでどうぞご期待下さい。

Q.

新しい携帯電話事業のサービス戦略が発表されるのはいつ頃でしょうか。

A.

正式発表まではもうしばらくお待ちください。今回はあまり事前のコメントをせず、「大人のソフトバンク」としての姿勢を貫くつもりです。

[注]
  • *掲載されている社名、サービス名、内容などは、発表当時のものです。