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「TOMODACHIサマー2013 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」開催 今年も被災地から高校生100人がバークレーへ

米国大使館と米国の非営利公益法人 米日カウンシルが主導し、民間企業や団体が共同で日米の若者を支援する「TOMODACHIイニシアチブ」。ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、「TOMODACHIイニシアチブ」の趣旨に賛同し、今年も日米交流事業「TOMODACHI」の一環として、2013年7月22日から8月12日まで開催された「TOMODACHIサマー2013 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」で、東日本大震災で被災した東北の高校生100名にリーダーシップと地域貢献を学ぶ機会を提供しました。

出発ゲートにて。皆やる気に満ちています。

米国での学びを被災地の復興に

本プログラムは、ソフトバンクグループ代表 孫 正義の母校である米国のカリフォルニア大学バークレー校で行われる3週間の研修に、東日本大震災の被災地である岩手県、宮城県、福島県の高校生100名を無償で招待するもので、今年で2回目となります。参加した高校生は、同大学のキャンパスで地域貢献とリーダーシップについて学び、帰国後は、それぞれが住む地域の復興に貢献する人材になることが期待されています。

米国で、生徒たちはY-PLAN(Y-youth, P-plan, L-learn, A-act, N-now)という問題解決型の研修を3週間受講しました。この研修は、カリフォルニア州バークレー市のベイツ市長からの正式な要請を受けて実施されました。現在、バークレー市内で実際に起きている課題や問題点について、街へ探索に行き、関係者や専門家の方々にいろいろな話を聞くことで学びます。その後、具体的にどのようなアクションを起こし問題を解決するかについて、生徒たちに考えさせるというものです。そして最終的には、このY-PLANで学んだ問題解決方法を地元に持ち帰り、被災地の復興支援に役立ててもらうことを目的としています。

英語でプレゼンテーションしました。

生徒たちは4つのテーマ(公共空間、交通、教育・公共サービス、住居)でグループに分けられ、それぞれのテーマに沿った内容でバークレー市内の課題や問題点を見つけ、解決策を探し、その方法について市役所の方々に対して提案しました。

本プログラムに参加した宮城県塩釜高等学校の鈴木 啓介君は、「異国の地米国で、英語を話せるだけでもっと世界は広がると肌で感じた。しかし、英語はコミュニケーションツールの一つであり、本当に伝えたいことは『熱意』を持って、自分の知っている単語を使うだけでも伝えることができると学んだ。

オークランド・アスレチックスの試合にて。地元の選手とも交流しました。

この体験を心に刻み、地元東北でも生かしていきたい」と語りました。また、福島県磐城高等学校の佐川 加奈さんは、「意見をまとめるときに、一人一人が積極的に自分の意見を主張することの重要さを学んだ。そうすることで、さまざまな意見や考えを知ることができ、グループの意見がより良いものになっていく。地元に戻ったら、この経験を最大限に生かし、仲間と新しいアクションを起こしたい」と充実した3週間の研修を振り返りました。

最終提案のプレゼンテーションまでの間、生徒たちは課題を見つけ、それを検証し、解決策を導くためのディスカッションを繰り返す中で、リーダーシップやチームワークについて学びました。Y-PLANの他にも、米国西海岸で働く日本人によるキャリアセミナーやホームステイ、ボランティア活動、シリコンバレー訪問なども体験し、米国社会と文化への理解も深めました。3週間という短い期間ではありましたが、参加した高校生にとっては、大変貴重な体験となったようです。

ソフトバンクは、引き続きさまざまな活動を通じて、被災地の復興を支援してまいります。

(掲載日:2013年9月2日)