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「TOMODACHIサマー2015 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」を実施

2015年7月21日から8月10日の日程で、東日本大震災被災地の高校生が、米国カリフォルニア大学バークレー校でリーダーシップと地域の課題解決方法などを学ぶ「TOMODACHIサマー2015 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」が実施されました。

リーダーシップの重要性と課題解決のスキルを学ぶ

本プログラムは、ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)と、日米の次世代リーダー育成を目指す公益財団法人 米日カウンシルが共同で開催しています。今年は、岩手県25人、宮城県41人、福島県34人の高校生、合計100人が参加しました。参加者たちは、SBG 代表取締役社長 孫 正義の母校であるカリフォルニア大学バークレー校の研究機関で提供されている地域課題解決・リーダーシッププログラム「Y-PLAN(Youth - Plan, Learn, Act, Now!)」を受講し、地域社会を改善する方法を探求するとともに、ホームステイや現地の高校生との交流を通して、米国文化への理解を深めました。

第1週は若者の地域貢献とリーダーシップの重要性を学び、第2週はカリフォルニア州オークランド市をモデルケースとして、地域発展に必要なことを企画・提案し、課題解決に必要なスキルを研究しました。最終週は、1、2週目で学んだことを踏まえ、参加者の地元地域改善のために必要なことや今後何をすべきなのか、一人一人が考えました。

参加者は、「震災により増加した仮設住宅での孤独死を減らすため、仮設住宅に出向いて買い物代行し、高齢者とコミュニケーションを取る(岩手県)」「地元への愛着を増やすため、小学校低学年を対象に出張講座を実施し、宮城の伝統を伝える(宮城県)」「震災を経験したからこそ伝えられることがある。さまざまな体験談を話せる仲間を集い、南海トラフ地震の被害が想定される地域に語り場を作る(福島県)」など、さまざまなアクションプランを企画・立案し、発表しました。

プログラムを通じて学んだ仲間の大切さ

帰国前日の2015年8月9日には卒業セレモニーが催され、参加者全員に修了証書が手渡されました。
「渡米前に立てた目標である『思いきり楽しむこと』『好きなことを見つけること』の二つを達成できました。プログラムを通して、一人では生きていけない、自分がもしリーダーになるとすれば、たくさんの人に助けを求めると思います。つらい時に支え、励ましてくれる仲間や、頑張っている仲間がいて刺激を受けました。いろいろな考え方の人に出会えて良かったです」
福島県から参加した生徒代表の女子生徒がスピーチすると、会場からはスタンディングオベーションが湧き起こりました。

今年で4回目を迎える本プログラムには、今年の参加者も含め約600人が参加しました。過去の参加者が考えた企画は、株式会社エイチ・アイ・エスの協力で運営するバスツアー「TOMOTRA」や、福島の物産をインターネット通販で届ける「trees」など、実際に地元を活性化させるためのサービスとして実現したものもあり、今後も本プログラム参加者たちの活躍が期待されます。SBGでは、本プログラムを2021年まで継続的に実施する予定です。

(掲載日:2015年9月25日)