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法人のお客さま向けイベント「SoftBank World 2014」を開催

ソフトバンクグループは、2014年7月15日と16日の2日間、「SoftBank World 2014」を開催しました。「SoftBank World」は、グループ最大となる法人のお客さま向けイベントで、スマートデバイスとクラウドによる革新的なビジネススタイルの最先端情報を、国内外の企業へ発信することを目的に開催しています。3回目の開催となる今年は、ソフトバンクグループ代表の孫 正義による基調講演のほか、モバイルソリューション、クラウド関連の製品や技術の展示、各分野に精通するゲストスピーカーによる特別講演や多種多彩なセッションなどが2日間にわたり行われました。

日本復活の方程式「生産性×労働人口=競争力」

1日目の基調講演に登壇した孫は、「情報革命の舞台は世界へ」と題してプレゼンテーションを行いました。 孫は冒頭、近年GDPが世界2位から3位に転落し、経済が低迷している日本を「『日出づる国、日本』のはずが『沈みゆく国、日本』になってしまった」と嘆き、「日本を必ず復活させなければなりません」と会場に熱く語りかけました。そして、「生産性×労働人口=競争力」という方程式を示し、「日本が競争力を取り戻して復活するためには、『生産性の向上』と『減少する労働人口問題の解決』が必須です」と述べ、詳細な説明に移りました。

まず「生産性の向上」について、孫は「今、世界中で『情報のビッグバン』と言われるほど爆発的にIT技術が進化しています。これから、全てのデータはクラウドに格納され、無限大のCPU、無限大の記憶容量、無限大の通信速度となる時代が訪れ、われわれのワークスタイルやライフスタイルは劇的に変わっていくでしょう。そんな時代において、生産性向上の鍵となるのは『情報武装』です」と語りました。

「実はわれわれソフトバンクグループは、発売元の米国Apple Inc.よりも先に、全社員にiPhone、iPadを配りました。さらに全社員がクラウドを利用しています。他の企業に先駆けてスマートフォン・タブレット端末・クラウドという最新技術の社内導入率を100%にし、全社員を『情報武装』させたことで、日本経済が停滞していた2009年から2014年の5年間、ソフトバンクグループでは社員一人当たりの生産性が倍以上になりました」と、自社を実例に説明しました。

また孫は、日本企業ではこれらの最新技術の導入が進んでいないという数字を挙げ、「最先端の技術を、他企業より先に最大限活用することが重要です。自ら発明せずとも、真っ先に購入して使えばいいのです。それだけで競争力を手に入れられるのに、なぜそうしないのでしょうか。日本の全ての企業が『情報武装』し、競争力を付けていくべきです」と、主張しました。

続いて「減少する労働人口問題の解決」について孫は、「9割以上の人は『そんなむちゃな』と笑うでしょう」と前置きすると、「日本の労働人口は少なく、人件費が高い。しかしテクノロジーの進化は、この労働人口問題をも解決できます。私なりに考えた解決策は、ロボットです。今まで使われてきたような単純生産のロボットではなく、クラウドにつながり人工知能を搭載した知恵も知識もある汎用性のあるロボットを普及させていきたいと思います」と述べ、壇上に先日発表した世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」を迎えました。
「Pepper」との掛け合いや最新のロボットアプリケーションを披露した後、孫は技術者向けのイベント「Pepper Tech Festival 2014」を2014年9月に開催し、「Pepper」用アプリケーション開発を促進していくことを発表しました。そして「人々を幸せにしたいという思いを胸に『Pepper』は進化していきます」と述べ、「Pepper」に「これから頑張りましょうね」と語りかけました。「Pepper」は、「とてもプレッシャーですが、一緒に頑張りましょう!」と返し、降壇しました。

次に孫は、「ロボ3,000万台で製造業人口1億人構想」というスライドを示し、「私は日本の製造業における労働人口1,000万人を、1億人に増やしたいという構想があります。ロボットは24時間、週7日の稼働ができます。これを人間に換算して3人分の生産性を得られるものと見積もれば、3,000万台のロボットを導入することで9,000万人分の労働人口を得られます。これで中国を上回る1億人相当の労働人口を実現することが可能です。ロボットにより、労働人口問題、賃金問題の二つが解決できるわけです」と述べました。

講演の終わりに、孫は「『生産性の向上』と『減少する労働人口問題の解決』により、日本は世界一の競争力を取り戻します。『日沈み行く国、日本』ではなく『日出づる国、日本』として復活します。皆さんと一緒に日本を元気にしたいと思います」と決意を新たにし、講演を締めくくりました。

「SoftBank World 2014」は、2日間で延べ1万8,000人ものお客さまにご来場いただき、今年も大盛況のうちに幕を閉じました。「SoftBank World」を含む法人のお客さま向けイベントなどにつきましては、ソフトバンクテレコムのサービスサイトで随時ご案内してまいります。

  •  プログラムに従ってデータの処理を行う「中央演算装置」の略称。パソコンなどの「頭脳」であり、性能を決める中核部品。
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(掲載日:2014年7月31日)