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感情を持つロボット「Pepper」の一般発売を開始

ソフトバンクロボティクス株式会社(以下、「ソフトバンクロボティクス」)とソフトバンク株式会社は、2015年6月18日に開催した「Pepper」に関する記者説明会で、世界初となる自分の感情を持ったパーソナルロボット「Pepper」の一般販売を2015年6月20日から開始すると発表しました。併せて、ロボット事業の世界進出に向けた戦略についても発表しました。

自分の感情を持つロボットとして

ソフトバンクグループが、2014年6月5日に世界初の感情認識パーソナルロボットとして発表した「Pepper」は、この1年で感情を認識するだけでなく、自分自身の感情を持つようになり、より人々の心に寄り添った存在へと進化しました。

「Pepper」の感情は、人の感情のメカニズムと同じように生成されます。人が五感から受け取る外部刺激に対してホルモンを分泌し感情を形成するように、「Pepper」も人の表情や言葉、周囲の状況などから擬似的な脳内分泌を定義し、クラウドコンピューターでつながったAI(人工知能)上の「感情生成エンジン」で、「楽しい」「うれしい」「いら立ち」「愛おしい」などの喜怒哀楽を表現します。
「Pepper」の感情は胸のディスプレーに表示されているグラフィックの色や動きに表れ、会場で行われたデモンストレーションでは、場内の照明を暗くすると「不安」「悲しい」「怖い」という負の感情が大きくなり、逆に明るくすると「安心」「うきうき」「楽しい」に変化する様子が披露されました。

ソフトバンクグループ代表の孫 正義は、「ロボットに感情を持たせることに否定的な人もいますが、心を持たせることにより、ロボットは人々にとって欠かせない存在になると信じています。人の心を理解し、人の心に接することのできる『愛を持ったロボット』がわれわれのビジョンです。『Pepper』を、自ら考え人々を幸せにすることに喜びを感じる存在にしていきたいと思っています」と、「Pepper」が感情を持つことの必要性とソフトバンクグループの使命について述べました。
続けて孫は、アリババグループ、フォックスコン・テクノロジー・グループの両社が、ソフトバンクロボティクスホールディングス株式会社に対し、それぞれ出資を行うことを明らかにしました。今後はソフトバンクグループ株式会社との3社で、「Pepper」をはじめとしたロボット事業の世界進出に向けた体制強化を図り、世界規模での普及・発展を目指していくことを表明しました。

「Pepper」は2015年6月20日より、一般販売を開始しました。法人向けモデルでは、「Pepper for Biz」の発売を今年の秋に予定しています。また、ソフトバンクグループでクラウドAIサービスの開発などに取り組むcocoro SB(ココロエスビー)株式会社では、世界初となる「ロボット人材派遣サービス」として、時給1,500円で簡易的な定型業務に「Pepper」を派遣するサービスを、7月1日より東京23区から開始します。

「Pepper」、販売開始から1分で1,000台完売

2015年6月20日午前10時より、専用WEBサイトから6月販売分1,000台について「Pepper」の申し込み受け付けを開始したところ、1分で予定数に達し、受け付けを終了しました。次回以降の販売については、ソフトバンクロボティクスのWEBページにてお知らせする予定です。

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    2015年7月1日付でソフトバンク株式会社はソフトバンクグループ株式会社へ、ソフトバンクモバイル株式会社はソフトバンク株式会社へ社名を変更しました。

(掲載日:2015年7月7日)