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2023年1月10日更新
2022年7月12日掲載
企業と顧客を結ぶ貴重な接点のコールセンターや店舗の電話業務において、待ち時間で顧客にストレスを与えないことが顧客満足度向上へとつながります。
本ブログでは2022年6月30日に開催された「SoftBank × LINE Biz Conference」でのソフトバンク株式会社 石井 基章とLINE株式会社(現:LINEヤフー株式会社) 豊田 未佳氏の講演から、最新の音声AIを活用したストレスのないエフォートレスな顧客体験について紹介します。
コールセンターは市場環境や利用環境が変化しました。人員不足やコロナ禍での生活様式の変化による顧客の多様化とそれに伴う対応業務の複雑化などです。さらに顧客満足度向上も求められていますが、その要因としてコールセンターが”エフォートレス”でない状況にあると石井は指摘します。
「最近、”エフォートレス”という言葉を耳にします。顧客がストレスを感じることなく情報の取得や購買ができる、ということを指します。
ところが、顧客がコールセンターに連絡した際、待ち時間や問い合わせ内容の番号入力などによってストレスを感じているという市場統計もあるように、コールセンターは顧客にとってエフォートレスではない状況と言えます」(石井)
こういった課題に対し、LINEのボイスボットである「LINE AiCall」が解決策になると豊田氏は語ります。
「『LINE AiCall』はLINEが開発した音声認識、音声合成、会話制御技術を組み合わせたAI対話サービスです。コールセンターでの利用イメージとして、IVRの入電の前裁きとして利用されている方が増えています。通常のIVRだと、振り分け項目や分岐が多いためガイダンスが長くなり、途中で離脱されてしまうといった課題がありました。
『LINE AiCall』を入れることで、自由発話で顧客に要件を伺うため、細かい架電理由を振り分けることができ、離脱を減らすことができます。もちろんAIだけで案内を完結することも可能です。また、オペレータに繋げる前に本人確認などをAIで事前に行えば、オペレータによる本人確認の時間を短縮できます」(豊田氏)
さらに豊田氏は「LINE AiCall」の特長を3つ挙げました。
「1つ目は年齢の高い方にも優しい音声合成です。日本語に特化しており誰でも聞きやすい自然な音声になっています。2つ目は音声データの外部API連携が不要という点です。他社では音声認識のみ外部API連携を使われていることがありますが、LINEの場合は自社開発のAIを利用しています。外部API連携が不要な構成はセキュリティ面でも重要なポイントといえます。3つ目は『LINE公式アカウント』との連携です。LINEの電話やメッセージの配信と組み合わせたUXの提供が可能です」(豊田氏)
講演の最後に、開発中のサービスを含めた2つのコールセンター運営を支援するサービスが紹介されました。
「1つ目は、受電集約を目的とした『LINE誘導パッケージ』です。
センター、オペレータ、オフィスにかかってきた電話をLINE公式アカウントに繋げることで、次回からはLINEアプリでメッセージが受け取れるサービスです。LINE公式アカウントのチャットボットやWebサイトに誘導することで、顧客の自己解決を誘導する仕組みになっています。
2つ目は開発中のサービスで、中小企業向けの『通話代行パッケージ(仮称)』です。
顧客からの電話を24時間受け付けて自然なAIの通話で対応できるサービスです。
例えば休日でも自動応答して翌営業日対応で回答したり、内容によってはすぐにエスカレーションすることも可能です。具体的には通話内容をテキスト化し、顧客の氏名、連絡先、要件を担当者に通知します。こういったサービスにより、今までなかった顧客体験の改善、エフォートレスにつなげられると考えています」(石井)
当日の石井の講演は下記より無料でご確認いただけます。
コロナ禍を経て、人の消費行動は大きく変化しつつあります。 企業と顧客を結ぶ貴重な接点のコールセンターや店舗の電話業務では、顧客に待ち時間などでストレスを与えないことが、顧客満足度向上につながります。本ウェビナーでは、最新の音声AIを活用したストレスのないエフォートレスな顧客体験について、事例を交えてお伝えします。
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