ハンディターミナルとは? バーコードリーダーとの違いや便利な活用方法を解説
2023年7月13日掲載
製造業や小売店、物流業界などの現場で、作業の効率化やデータ管理をする上で欠かすことのできないハンディターミナル。本ブログでは、ハンディ―ターミナルの機能の詳細や、実際に現場で活用することで業務を効率化した事例をご紹介していきます。
ハンディターミナルとバーコードリーダーの違い
ハンディターミナルとバーコードリーダーは、どちらも「コードを読む機器」であることは共通しています。それでは具体的に何が違うのでしょうか?
ハンディターミナルとは、製造業や小売業、物流業界で広く使われている小型の機器です。一番の特長としては、別の端末機器に接続しなくても活用が可能な点です。機器単体でスキャンしたデータをその場で確認、共有できるので、在庫管理や受注処理、売上データ収集などに多くの現場で活用されています。また、持ち運びができる小型の機器なので、移動しながらの作業も可能です。
一方のバーコードリーダーは、機器をレジやPCなどの別端末に接続して使用します。コードをスキャンすることで読み取ったラベルを数字や文字に変換し、レジやPC側の端末に転記されます。日常生活では、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのレジで見かけますし、会社の総務備品として所有している場合も多いので、ハンディターミナルより身近な印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
機能やコストの違いは?
ハンディターミナルは機器単体で売り上げや在庫といったデータの管理ができ、棚卸しの実施にも活用できるほど高機能なので導入時のコストが比較的高くなります。
それに対してバーコードリーダーは、コードを数字や文字に変換する機能のみに特化しているので、読み取った後の処理はレジやPC側の接続した端末が行います。バーコード機器自体に高い機能性は持ち合わせていないため、比較的安価に求めることができます。
つまり、高機能性を有した専用機で高コストか、シンプルで低コストかという点が大きな違いとしてあげられるでしょう。
小売業でのハンディターミナルの活用方法
比較的コストがかかるハンディターミナルですが、現在、小売店では、倉庫での在庫管理や店舗での顧客管理にハンディターミナルを活用するのが一般的です。商品を人の目で確認し、数量を数えてノートにメモを記入するという作業が、ハンディターミナルがあれば、コードをスキャンするだけでリアルタイムにデータが管理できるようになります。それにより、例えば1時間かかっていた入力作業が5分ほどに短縮できるだけでなく、人的な入力ミスがなくなることで誤出荷を減らせるようになります。
また、本部や他店舗とリアルタイムに在庫データを共有することができるので、例えば顧客から在庫の問い合わせがあった際、自店に在庫がない場合でも瞬時に他店の在庫確認ができ、販売機会の損失を防止することができます。
小売業界の業務は接客と販売だけでなく納品、検品、在庫管理、売上報告など多岐にわたり、それを少人数で対応するケースも少なくありません。ハンディターミナルを使用することで、業務の効率化を実現することが期待できます。
低コストにハンディターミナルを導入する方法
このように、ハンディターミナルは多くの現場での業務効率、顧客対応の効率化を実現する上で、なくてはならないアイテムですが、高機能性を持った専門機器であるため、導入コストがかかるという声がありました。
そこで、ハンディターミナルの機能をスマートフォンで利用できるサービス、「AsReader(アズリーダー)」をご紹介します。「AsReader」では、スマートフォンに専用のケースを装着するだけで、ハンディターミナルと同等の読み取りが可能になり、従来のハンディターミナルよりも軽量・スリム化を実現できます。また、スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールすれば、従来のハンディターミナルと同じようにデータの管理も行えます。
業務で使用しているスマートフォンに「AsReader」をセットするだけで利用できるので、高額なハンディターミナルを購入する必要がなく、導入時のコストも削減できますし、チャットやビデオ通話といったコミュニケーションツールや、その他のアプリケーションをスマートフォン1台に集約できるので、業務の効率化や管理の手間の削減が可能です。
小売業以外でも、物流業界ではドライバーに「AsReader」を配布し、積付や積込時の状況や受領サインをリアルタイムに管理することで、伝票管理の廃止や工数削減につなげている事例もあります。
ほかにも製造業や医療現場など、さまざまな場所で活用されている「AsReader」については、こちらの資料で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。