有限会社信州ファーム荻原 様

有限会社信州ファーム荻原 様 携帯電話を使って農作業の工程管理を効率化。生産者の顔と想いを伝えるツールとしても期待。

有限会社信州ファーム荻原 様

「生産者の顔が見える農業」をモットーに、農薬・化学肥料不使用の高付加価値米を中心に農産物を生産・販売している有限会社信州ファーム荻原(以下、信州ファーム荻原)。同社では、農作業の工程管理を効率化するためソフトバンク携帯電話専用のASP型農業向けサービス「TOOLS AGRI(ツールズアグリ)」を導入しました。これにより、従来、手作業で行っていた工程管理の手間を大幅に削減。また、精緻な情報管理はきめ細かな生産計画立案と農作物の品質向上に役立つ上、情報開示のための機能は消費者とのコミュニケーションツールにも有効だと大きな期待を寄せています。

業種:農林・水産

規模:100人以下

導入サービス:モバイル

お問い合わせフォーム

課題と効果

  1. 課題.1

    日々の農作業や農作物の成長を記録・点検する「工程管理」。従来は現地でメモを取り、手作業で集計していたため、手間がかかる上、管理できる情報が限られていました。

  2. 効果

    「TOOLS AGRI」を導入したことで、農作業中にも携帯電話で情報を入力できる上、カメラ機能で現場の写真を簡単に記録、報告することも可能。管理の効率化ときめ細かな情報管理を両立できます。

  1. 課題.2

    農産物の安全性や生産工程を取引先や消費者に示すための仕組みが求められていました。

  2. 効果

    入力したデータは携帯電話やPC画面で閲覧でき、印刷も可能。またQRコードで情報を開示することもできるので、トレーサビリティの実現や、消費者と生産者のコミュニケーションツールとして活用できます。

  • 有限会社信州ファーム荻原農場長 萩原昌真氏

背景

農作業の工程管理効率化に着手

農作業の工程管理効率化に着手

国内でも珍しい農薬、肥料をまったく用いない「自然農法」での米の栽培に挑戦するなど、低農薬・低化学肥料栽培による安全・安心でおいしく、かつ安価な農作物づくりを目指す信州ファーム荻原。コシヒカリの「やえはら舞」はANA国際線のファーストクラス/ビジネスクラスの機内食に採用されるなど、高い評価を得ています。
同社の「ほ場(ほじょう:農作物づくり用の田畑)」面積は水田40ha、畑地20haにわたる非常に広大なもの。しかも、各ほ場は県内各地に分散しており、中には事務所からクルマで30分以上かかる場所もあります。低農薬・低化学肥料栽培は手間がかかることもあり、これだけの規模で行う農作業の各工程を管理していくのは大変な労力が必要。「これまでは、その日の作業内容や進捗、土壌や作物の状況などを現場でメモ書きし、事務所に戻ってから台帳やExcelに記入していました。一日のメモは数十枚にもなるため、集計作業のために従業員の作業時間も長くなりがちでした」と同社の荻原昌真氏は話します。また、必要な情報をすぐに参照できないといった問題もあり、近年、取引先から求められるようになった生産履歴の開示についても素早い対応が困難となっていました。

選択のポイント

いつでもどこでも入力できる点を評価

いつでもどこでも入力できる点を評価

工程管理を効率的に行うため、同社が導入したのがソフトバンクの携帯電話を利用するサービスです。具体的には、様々な業種の工程管理システムで実績を持つツールズ社の農業向け工程管理ソフト「TOOLS AGRI」にソフトバンクの携帯電話からアクセスし、画面から情報を入力するだけで、作業内容、ほ場や作物の状況を一元管理できるというもの。当初はPC向けソフトの利用も検討しましたが、農作業をしながらPCを持ち歩くのは困難な上、初期コストが高額な割に有効活用できるものではありませんでした。「その点、携帯端末なら作業のじゃまになりません。しかも、インターネット経由でソフトを利用するASP型のサービスなので、コストを最小限に抑えることが可能です」と荻原氏は評価します。
また、このサービスでは、扱う農産物や農家が採用している農法に応じて、「TOOLS AGRI」の入力フォームや管理項目などをカスタマイズすることも可能。同社も自社に合ったシステムにカスタマイズしたほか、出退勤管理機能などを追加しましたが、「カスタマイズ要求にもきめ細かく対応してもらい非常に満足しています」と荻原氏は語ります。

活用効果

作業負荷軽減とトレーサビリティを実現

作業負荷軽減とトレーサビリティを実現

現在、同社では6台のソフトバンク携帯電話を導入し、主力スタッフに貸与。従業員は、その場で工程管理のための入力作業をすることができ、作業負荷が軽減しています。「農作業の合間でもワンクリックで入力画面を呼び出し、簡単にデータを入力できます。また、詳細な管理項目以外にも、ほ場の様子や生育状況を撮影し、画像データとして記録できるなど、これまで以上に詳しい情報を管理できるようになりました」と荻原氏は語ります。
入力した情報や写真は携帯で見るだけでなく、PC上で一覧表示することも可能。消費者や小売店とも情報共有することで、トレーサビリティの実現につながります。さらにQRコードを発行し、その情報を開示することもできます。「本来、農作物には生産者の想いがこもっており、その生育過程にはストーリーがあります。それを知ってもらうことで農産物の付加価値はさらに上がるはず。ですから、このソフトはお客さまと私たち生産者のコミュニケーションツールとしても有効だと感じています」(荻原氏)。
同社のほ場は山間部などにもありますが、「これまで電波が届かなかったことはない」(荻原氏)といいます。また、ソフトバンク同士の通話が無料となる『ホワイトプラン』に加入しているため、従業員同士が通話料を気にせず気軽に連絡を取り合えるようにもなりました。

導入したサービス

ソフトバンク携帯電話専用に開発されたASP型農業向けサービス「TOOLS AGRI」。農産物栽培の工程管理を携帯端末から簡単に行えるのが特長です。農家の作業工程や、扱う農産物に応じたカスタマイズにも対応。農作業の合間にデータ入力できるので、工程管理を効率化し、農産物の安全性を確認するトレーサビリティを容易に実現できます。またカメラ機能を使って生育状況などを画像データとして記録し、その画像をQRコードとして出荷物に印刷貼付すれば、栽培工程の安全性を消費者にダイレクトにアピールすることができます。

活用効果のイメージ

今後の展開

消費者と生産者のコミュニケーションツールとしても活用

消費者と生産者のコミュニケーションツールとしても活用

工程管理の効率化が実現しただけでなく、情報をきめ細かく管理できるようになったことで、今後も様々な取り組みが可能になります。例えば、どこに、いつ、どんな肥料を、どれくらいまいたのかなど、蓄積したデータを分析することで、翌年の作業適期を正確に予測、把握することが可能。こうした取り組みは、同社のほ場拡大計画を大きくサポートするほか、農作物のさらなる品質向上にもつながります。
加えて、「生産者の顔が見える農業」を目指す荻原氏は、新しい試みも実施しています。「東京の小売店の店頭に、ソフトバンクの通信機能付きデジタルフォトフレーム、フォトビジョンを設置。『TOOLS AGRI』で撮影した写真を即時配信して、作物の生産状況を消費者にリアルタイムに伝えています」と荻原氏は語ります。
「これからの農業には、情報活用が不可欠」という荻原氏。ソフトバンクの携帯電話と「TOOLS AGRI」は、その基盤として大きな役割を果たしています。

導入企業情報

有限会社信州ファーム荻原

会社名:有限会社信州ファーム荻原
本社:長野県東御市八重原723
設立:1995年1月
資本金:1000万円
事業概要:20~30代の若手中心の農業者集団。「安心・安全とともにおいしさも届けたい」との想いから、低農薬・低化学肥料による米、小麦、そば、大豆などを栽培する。農薬・化学肥料不使用の特別栽培米も手がけており、収穫した農産物や加工品は契約している事業者やレストランなどのほか、産直オンラインショップなどにて個人消費者向けにも販売。
URL:http://shinshu-farm.com/

  • 記載内容は2010年1月現在のものです。

お問い合わせ

新規導入のご相談、サービス仕様のお問い合わせ

電話でのお問い合わせ

0800-222-3088
平日 9:00 - 18:00(年末年始を除く)

関連導入事例

    事例 有限会社信州ファーム荻原様 モバイル

    有限会社信州ファーム荻原様では、農作業の工程管理を効率化するためソフトバンクのASP型農業向けサービス「TOOLS AGRI(ツールズアグリ)」を導入。手作業で行っていた工程管理の手間を削減、生産計画立案と農作物の品質向上、消費者とのコミュニケーションツールにも有効だと大きな期待を寄せています。