仮想マシンを設定変更する

仮想マシンのゲストOSのカスタマイズを実施する

ゲストOSのカスタマイズは、仮想マシンを新規作成した場合、および以下の設定変更を反映する場合などに必要な操作です。

  • コンピュータ名
  • NIC
  • パスワード
  • ドメインへの参加設定
  • カスタマイズスクリプト

ゲストOSのカスタマイズは、手順が2段階に分かれています。まず、カスタマイズを有効化し、次にカスタマイズを適用します。

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重要

    WindowsでゲストOSのカスタマイズを実施すると、Sysprepが実行され、固有の情報が削除されます。仮想マシンのコンピュータ名、NIC、およびパスワードを変更する場合は、ゲストOSのカスタマイズを実施するのはなく、ゲストOS上で手動により設定してください。

    Sysprepの実行による以下の現象の発生を確認しています。Sysprep実行時にはご注意ください。

  • ローカルのAdministratorアカウントが再作成される
  • 仮想マシンがActive Directoryドメインコントローラとして稼働している場合に、Active Directory Domain Services破損し、仮想マシンの起動に失敗する
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重要

    LinuxでゲストOSのカスタマイズするには、ゲストOSにPerlがインストールされている必要があります。

    Perlをインストールしていない状態でゲストOSのカスタマイズを実施するとゲストカスタマイズが失敗し、かつNICが切断された状態となります。


    RHEL9のゲストOSでネットワークの設定後にゲストOSのカスタマイズを実施した場合、ネットワーク設定が正常に反映されない場合があります。

    LinuxのゲストOSのカスタマイズは、ネットワーク構成を/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-{NAME}にある network-scripts ファイルに書き込みます。

ゲストOSのカスタマイズを有効化する

ゲストOSのカスタマイズを有効化する方法を説明します。

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重要

ゲストOS内のNICを無効にした状態では、ゲストOSのカスタマイズを実施しないでください。

  1. 「仮想マシン」タブをクリックします。

  2. 仮想マシンを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

    「仮想マシンのプロパティ」画面が表示されます。

  3. 左ペインで「ゲストOSのカスタマイズ」をクリックし、「ゲストのカスタマイズを有効化」にチェックを入れて、「OK」ボタンをクリックします。

    ゲストOSのカスタマイズが有効になります。

ゲストOSのカスタマイズを適用する

有効化したゲストOSのカスタマイズを適用する方法を説明します。

初回のカスタマイズの場合

ゲストOSのカスタマイズの適用は、初回ゲストOS起動時には、自動で実施されます。再起動を伴うカスタマイズ処理が動作し、ゲストOS上の設定変更が行われます。

初回のゲストOS起動時として扱われる状況は、以下のとおりです。

  • 仮想マシンを新規作成し、ゲストOSをインストールした後の初回起動時
  • コピーした仮想マシンの初回起動時
  • テンプレートより作成した仮想マシンの初回起動時
  • 仮想マシングループを移動した仮想マシンの初回起動時
再カスタマイズの場合

コンピュータ名、NIC、パスワードなどの設定変更を行った場合は、以下の手順でカスタマイズを適用します。

  1. 「仮想マシン」タブをクリックします。

  2. 仮想マシンを右クリックし、「再カスタマイズの適用」をクリックします。

    ゲストOS上の設定変更が反映され、仮想マシンの「ステータス」欄が「パワーオン」になります。