1919年9月に創刊し、今では十勝管内で最大シェアの夕刊紙である十勝毎日新聞を発行している株式会社十勝毎日新聞社(以下、十勝毎日新聞社)。2008年にモバイル向けサイトを公開、2010年には現在の主要デジタルサービス「勝毎電子版」を開設するなど、新聞事業においてDXへの取り組みを続けています。しかし、他企業においてサイバー攻撃を受けて事業を続けられなくなってしまった事象などを目の当たりにし、さらにDXを推進するにはセキュリティのソリューションが不可欠であると認識。2023年6月にCybereason EDRとMDRサービスの導入を決定しました。SOC※をまるごと導入したかのような安心感が得られ、少ない人数でセキュリティ対策の運用実現に成功しています。
※SOC( Security Operation Center):ネットワークやシステムを24時間365日体制で監視し、サイバー攻撃の検知や分析を行い対策を講じる専門組織
「郷土の発展とともに」の社是の下、十勝の情報をきめ細かく報道している十勝毎日新聞。ケーブルテレビやコミュニティーFMといった自社媒体との連動に加えホテル、飲食、菓子店、ガーデンの経営にも力を入れるなど、メディアと観光を両輪とした事業を展開しています。中でも新聞事業においては「文字の大型化」や「署名記事制」などの先進的な取り組みを多く行っています。しかし、グループにはセキュリティやIT関連の専門部署がなく、ネットワーク運用保守やIT・セキュリティ・システム管理などを実質3名で担当している状況でした。セキュリティ人材が潤沢とは言えない状況下で新聞発行がストップしてしまうことを懸念し、一般的なウイルス対策はもちろん、巧妙化しているランサムウェアへの対策が喫緊の課題だったと米澤氏は語ります。
「紙の新聞はアナログメディアに分類されるとは思いますが、その製作工程はすべてデジタル化されています。万が一、ランサムウェアなどに感染して、製作工程にあるサーバや端末が稼働しなくなってしまうと新聞の発行が止まってしまうため、絶対に回避しなければならないと思っていました」(米澤氏)
地域の皆さまにとっての重要な情報源とされている同社は、セキュリティへの危機感を感じていたものの具体的な対策ができずにいました。
「日頃から『ランサムウエア』という言葉はよく耳にしていましたし、身近な企業の業務が完全にストップしてしまったというニュースなど見ると、危険だと感じてはいたものの、いざ対策をとるにしてもコストが発生したり、直接収益につながるわけでもないため、なかなか実行できずにいました。そんな中、ソフトバンクさんからセキュリティ対策の必要性などを詳しく聞く機会があり、脅威や攻撃を受けて感染してしまったあとの事業継続の難しさなどを説明していただき、自分ごととして実感すると同時に危機感を募らせました。そして未知の脅威への対策にはEDR※1とMDR※2が必須だという判断に至りました」(米澤氏)
※1 EDR(Endpoint Detection and Response):不審者がお客様のネットワーク環境内で悪意ある活動をしていないかを常に監視し、クラウド上のAIエンジンにより情報を分析。リアルタイムにサイバー攻撃を検知。
※2 MDR(Managed Detection and Response):お客様の環境において検知した脅威について最新の知見に基づき解析したうえで、お客様担当者にご報告、およびその解決策を提⽰。緊急性が⾼いと判断された場合には、お客様に代わり抑止制御措置を実施し、サイバー脅威への即時対処を支援する脅威検知と対応のマネージドサービス。
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