経営企画
グローバルに展開する宇宙・成層圏通信 × BMW Group

ソフトバンクでは、世界中の人々がインターネットにアクセスできる社会を目指して、宇宙空間や成層圏から通信を提供するNon-Terrestrial Network構想を展開しています。本セションでは、静止衛星システムSkylo、低軌道衛星システムOneWeb、成層圏プラットフォームHAPSが紹介されました。さらに、実際の共創事例として、BMW Groupより自動車業界における取り組みが紹介されました。

※記載内容は2021年9月時点のものです。

登壇者

BMW Group Technology Office Japan
Technology Scouting
山下 祐作 氏

ソフトバンク株式会社
テクノロジーユニット
グローバル事業戦略本部 本部長
北原 秀文 氏

世界のデジタル格差をなくす、次世代通信「Non-Terrestrial Network」構想

本セッションでは、まずソフトバンクの北原より、ソフトバンクが推進しているNon-Terrestrial Network構想が紹介されました。

北原「Society5.0ではあらゆる産業をAIが再定義する一方で、格差が広がっていく懸念があります。こうした中、ソフトバンクでは総合デジタルプラットフォーマとして、産業変革促進、デジタル格差解消に向けて、社会デジタル基盤の整理を進めています。通信分野では全産業を対象にグローバルに通信を提供。そして、産業理解を深め、プラットフォームを活用しながら、産業全体の最適化に取り組んでいきます。

特に、通信はなくなっては困る社会のインフラです。世界ではインターネットを利用できない人口が37億人いると言われています。ソフトバンクではこれを2030年代に0にする目標を掲げています。

また、5Gになると、人中心のコミュニケーションから、あらゆるモノがネットワークにつながるように変化します。

こうした中、効率的に、速く、安くネットワークを提供するために、ソフトバンクでは空への挑戦をスタート。それが、次世代通信Non-Terrestrial Network構想です。この構想では3つのソリューションを展開しています。

1つ目は、静止衛星からNon-Terrestrial IoT向けの通信回路を提供するSkylo。高度36,000kmから地上に電波を送り、モバイルの電波が届かないエリアにも衛星回線を通じてIoTデータをシームレスに連携します。

2つ目は、低軌道衛星システムOneWeb。Skyloより地上に近い高度1,200kmの低軌道衛星から地上に電波を送り、低遅延かつ高速通信を実現させる次世代の超高速衛星です。

3つ目は、高度20kmの成層圏エリアから電波を提供するHAPS。1機体で直径200kmのエリアに電波を届ける空に浮かぶ基地局です。昨年9月に行った成層圏のフライトテストでは、実際に5時間半ほど上空に滞空しました。

それぞれのユースケースをご紹介します。例えば、skyloは貨物にセンサーを搭載し、地上基地局圏外エリアでの貨物の管理に役立てることができます。OneWebは非常に高速な衛星なので、航空機向け高速通信機や機内WiFiの体験向上につなげることが可能です。HAPSは上空20kmから電波を届けるので低遅延なのが強み。そのため、ドローンや空飛ぶタクシーなどの通信として活用することで、より正確な制御が可能になります。

ソフトバンクでは、これらのソリューションでグローバルな空のネットワークを構築し、地球上のすべての人、モノがつながる社会の実現を目指していきます。」

どこでもつながるモビリティサービスを。BMW Groupの事例

続いて、Non-Terrestrial Network構想の共創パートナーであるBMW Groupの山下氏より、BMWでの取り組み事例が紹介されました。

山下氏「BMWでは自社を自動車メーカーではなく、モビリティサービスカンパニーと捉えています。数年前からNon-Terrestrial Networkの通信技術について、多方面で研究を行ってきました。

まず、Anywhere Connectedという考え方で、お客さまに継続的に新しい機能をご提供するために、どこでも必ずつながる環境を提供していきたいと考えています。そのキーソリューションとして着目しているのが、静止衛星システムSkyloです。例えば、BMWには事故が起きたときに車載搭載機が自動でSOSコールを発信するサービスがありますが、Skyloを活用して、何かあったときに必ずつながるサービスを提供していければと考えています。

また、車室内の快適な空間を提供するために、Anywhere Entertainmentという考え方があります。BMWではすでに市場にある全ての車両のソフトウェアを遠隔でアップデートすることに成功しています。低軌道衛星システムOneWebで高速インターネット環境を整えることで、より車室内空間の価値を高めることができると信じています。

そして3つ目。Anywhere Next Generationという考え方にもとづいた、次世代車両の開発です。BMWの最新のオペレーティングシステムは5G向けに設計されており、今後は全ての機種に展開していきます。5Gと接続することで、交通状況の把握、充電、その他のデジタルサービスがさらに充実し、将来的には遠隔運転、完全自動運転にもつながっていくでしょう。そうなったとき、成層圏プラットフォームHAPSは必要不可欠なサービスになると感じています。

北原「今、山下様からご紹介があったようにNon-Terrestrial Networkによっていろいろな可能性が広がっていくと思います。実際、BMW様とはSkyloを活用した24時間接続可能で安全なE-Callシステムを検討しており、今後PoCを行う予定です。BMW様との共創によって、自動車産業に変革を起こしていきたいと考えています。」

<編集後記>
ソフトバンクのNon-Terrestrial Network構想が普及すれば、山間部や離島で電波が届かない、災害時に一切の通信ができないということがなくなり、場所を問わずにあらゆるものがインターネットにつながる社会が実現できます。通信はあらゆる産業のベースにあるもの。ソフトバンクの空への挑戦は、産業を一気に変えていく可能性を秘めています。

このセッションはオンデマンド配信でご覧いただけます

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SoftBankのNTNソリューション

ソフトバンクは、宇宙空間や成層圏から通信ネットワークを提供する非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network)ソリューションの日本およびグローバルでの展開を推進していきます。こちらの資料では、OneWeb、Skylo、HAPSの概要を説明いたします。

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