VPNとは何か_ネットワークの安全性を担保する仕組みとその活用方法とは

VPNとは何か_ネットワークの安全性を担保する仕組みとその活用方法とは

(2019年6月11日掲載)

目次

ネットワークの安全性を担保するためにVPNという仕組みがあります。VPNは必要不可欠なセキュリティ対策ツールとして注目されていますが、そもそもVPNとはどのようなものなのでしょうか。今回はVPNの基本的な機能や仕組み、導入した場合のメリットと具体的な活用方法まで詳しくご紹介します。

VPNとは何か?

VPNとは「Virtual Private Network」(仮想専用線とも呼ばれています)の略称で、その名の通り、インターネット上に仮想の専用ネットワークを作ることで安全な通信を可能にします。専用ネットワークを構築することで外部からのアクセスを遮断することができ、重要なデータが盗まれたり改ざんされたりするリスクを軽減する役割を果たします。

一口にVPNといってもさまざまな種類がありますが、主に「IP-VPN」と「インターネットVPN」の2つのタイプに分けられます。以下にそれぞれの特徴をご紹介します。

1.IP-VPN

IP-VPNの特徴は、通信速度が安定しており、インターネット回線を介すことなくVPN専用の回線に直接接続するため、外部からデータを盗聴される心配がなく安全性が高いという点が挙げられます。金融機関や拠点間のネットワークなど、基幹用のネットワークに多く利用されています。

高い信頼性の秘密は、アクセス元の拠点からIP-VPNへ直接接続するという方式をとっていることにあります。また、IP-VPNは主に大手通信事業者の通信網を使って提供されています。そのため、他社の一般ユーザーが回線を共有することはありません。

2.インターネットVPN

最も簡易的で安価に提供できるのがインターネットVPNです。既存のインターネット回線をVPN化するため通信コストや構築費用が安くなりますが、その半面で必要な機材を用意し、保守に関する知識も必要となります。

ただし、インターネットVPNを提供している事業者のなかには、機材や保守メンテナンスまでをパッケージとして提供しているところもあります。インターネットVPNはIP-VPNに比べてコストが大幅に安くなるため、もっとも広く普及しているタイプのVPNといえます。

インターネットVPNの活用例としては、本社と営業所間を結ぶネットワークやリモートアクセスなどの用途が代表的。働き方改革に向けて在宅勤務を検討している企業も多いですが、リモートアクセスを可能にするためにはインターネットVPNは欠かせない存在です。このように、インターネットVPNは小規模な企業にとっても導入がしやすいことから、多くの企業で導入が進んでいます。

VPNの利点

VPNを導入するにあたり、実際にどのような利点があるのでしょうか。

まずは低いコストで高いセキュリティを実現できることが挙げられます。ネットワークの高いセキュリティを確保するためには物理的に拠点間を専用のネットワーク回線で結ぶということが必要なのですが、これには莫大なコストが発生し現実的な方法とはいえません。そこで、VPNによって仮想的に専用のネットワークを構築することによってコストを抑えることができます。

また、働き方改革が叫ばれる昨今では、在宅勤務やサテライトオフィスの導入を検討している企業も多いです。自宅のインターネット回線や、外出先のWi-Fiスポットを利用する際にも安全性を担保する必要がありますが、VPNを活用することでこれらのセキュリティリスクを軽減することができます。

最後に挙げるメリットとして、ネットワークや端末の制約がないことがあります。複数のタイプのVPNを駆使することによって、PCだけではなくスマートフォンやタブレット端末などにもVPNを活用することができ、場所を選ばず社内ネットワークにアクセスできます。

このように、VPNを利用することで場所や端末を選ばず、コストを抑えてセキュリティ対策を実現することができます。働き方が多様化する中で、VPNを導入する利点は大きいといえるのではないでしょうか。

VPNの活用ケース

VPNを活用することによってセキュリティリスクを抑えながら多様な働き方が実現できることが分かりました。それでは実際にどのような活用方法が考えられるのか、いくつかご紹介しましょう。

本社と支店などの複数の拠点間を結ぶネットワークを構築する

全国に複数の拠点がある企業が社内ネットワークを構築する際にVPNは必要不可欠です。物理的に離れていても、同一のネットワークであるかのような運用が可能となります。

社内ネットワークで扱う情報の中には機密情報や個人情報などが含まれるケースも多く、通常のインターネットを介した通信ではリスクを伴います。金融機関やコールセンターなど、個人情報を扱う拠点間の通信にはVPNの活用が有効であるといえるでしょう。

営業や在宅勤務の従業員が社内ネットワークにアクセスする

外出の多い営業や在宅勤務の従業員が社内のネットワークにアクセスするときにもVPNは必須です。VPNを利用することによって、社内に在席しているときと同等のセキュリティ環境を用意できます。生産性向上やテレワーク導入の追い風になるのではないでしょうか。

セキュリティ対策と業務効率化に最適なVPN

今回はVPNの種類や役割、活用方法などをご紹介してきました。一口にVPNといってもさまざまな種類があり、求める信頼性やネットワーク品質によっても最適なプランは異なるものです。

VPNを活用することによってネットワークのセキュリティが担保できるだけではなく、生産性や業務効率アップにも貢献できることがお分かりいただけたと思います。今後VPNの導入を検討している企業様はもちろん、働き方改革に積極的に取り組んでいきたいと検討している企業様もぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

関連サービス

SmartVPN

「SmartVPN」は、IPトラフィックの爆発的な増加やクラウド市場の急速な拡大を背景に、「Cloud Ready」(クラウドとの親和性の高さ)をコンセプトに開発した新しいVPNサービスです。
→詳細をみる

あわせて読みたい関連記事

◾︎テレワーク導入が注目される理由は? 失敗しないための導入のポイント

◾︎サイバー攻撃から会社を守る! 手口や事例、対策を徹底解説

◾︎スマートフォン普及率が上昇、求められる企業の変化

導入事例