従業員満足度を高める法定外福利厚生を考えよう

"従業員満足度を高める法定外福利厚生を考えよう"

(2020年1月9日掲載)

目次

人材不足が懸念され、中小企業に限らず大手企業であっても人材確保は重要な課題のひとつとなっている時代です。そうしたなか、福利厚生の充実を図ることは企業の魅力向上につながり、結果として、従業員満足度を高める施策です。そのため多くの企業は、法定外福利厚生をどう作れば定着、利用してもらえるかに知恵を絞っています。今回は従業員に喜ばれ、利用される人気の法定外福利厚生を紹介しましょう。

法定福利厚生と法定外福利厚生

福利厚生とは、企業から賃金(給与)以外に従業員に対して与えられる便益のことを指し、法によって定められた法定福利厚生と企業が独自で設ける法定外福利厚生の2種類があります。

法定福利厚生は6種類

まず、法定福利厚生ですが、これは従業員を雇用する企業は必ず提供しなければなりません。種類は以下の6つです。

  • 健康保険
  • 介護保険
  • 高齢年金保険
  • 雇用保険(失業保険)
  • 労災保険(労働保険)
  • 児童手当拠出金

法定外福利厚生は企業独自に定める

次に法定外福利厚生ですが、これは企業が独自に定めることができます。法定外福利厚生を利用価値の高いものにすることで従業員の満足度は高くなり、企業の魅力も向上します。
法定外福利厚生の構成は大きく2つに分けられます。ひとつは自社で提供するもの。もうひとつは外部のサービスを利用するものです。自社で提供するものには、通勤・住宅関連のものや出産や育児に関連する家族手当、災害や慶弔に関わるものが多いようです。一方、外部のサービスを利用するものには、レクリエーション関係のもの、自己啓発に関わるもの、食事サポート・健康管理に関するものなどが挙げられます。

人気の法定外福利厚生

2015年4月に人材派遣を行っているマンパワーグループが発表した、福利厚生に関するアンケート結果から、人気の高い福利厚生を見てみましょう。
「会社の福利厚生として良いと思うもの」についてのアンケートで、回答の多かった上位3つの福利厚生は次のとおりです。

1. 住宅手当・家賃補助

約半数となる48.3%が「住宅手当・家賃補助」と回答しています。住宅は購入したとしても、賃貸であっても生活費における比率は高いため、家賃や住宅ローンの一部補助は、多くの従業員にとって喜ばれる福利厚生です。
また、企業によっては、転勤による引っ越しにかかる費用の支給、会社の近くに引っ越してきた従業員に対する特別手当を支給するケースもあります。

2. 食堂・昼食補助

33.9%が「食堂・昼食補助」と回答しています。また、「実際にあった福利厚生でよかったと思うものは?」との問いに対しては、「住宅手当・家賃補助」を上回る回答で1位であることからも、高い人気が伺えます。
社員食堂を設置し、食事を安く提供するほか、お弁当配送サービス、外食費用の一部支給といった形での補助が一般的です。また、最近ではオフィス内にカフェテリアを設置している企業も増えています。

3. 人間ドックなど法廷外の健康診断

2位の「食堂、昼食補助」とほぼ同じ33.0%が「人間ドックなど法廷外の健康診断」と回答しています。通常の健康診断は、福利厚生として義務付けられていますが、人間ドックやがん検診、インフルエンザの予防接種、禁煙外来など法定福利厚生には含まれないものに対するサポートの人気が高いようです。
上記以外で人気の福利厚生は、「育児休暇・介護休暇(法定以上)」「資格取得手当」「余暇施設、宿泊施設・レジャー施設などの割引制度」などが上位に挙げられています。

事例でみる注目の福利厚生

前項で人気の福利厚生を見てきましたが、それ以外でも人気のものや、まだ認知度は低いものの、導入する企業が増えつつある注目の福利厚生を事例とあわせてご紹介します。

アニバーサリー休暇&リフレッシュ休暇

この福利厚生は、前出のアンケート調査の「会社の福利厚生として良いと思うものは何ですか?」に問いにおいて、5番目に多い回答を得ていることから、すでに高い認知を得ています。ただし、多くの場合、アニバーサリーとは、誕生日に休暇を取得できるバースデー休暇です。ここで紹介するアニバーサリー休暇は、誕生日に限らず記念日に休暇を取得できるもので、最近になって増加しています。
実際にアニバーサリー休暇を導入しているのは、人材紹介や中途採用メディアの運営などを行っている株式会社リクルートキャリアです。同社では、誕生日だけではなく、結婚記念日にもアニバーサリー休暇として、年1回、連続した4営業日以上の有給休暇を取得できるうえ、アニバーサリー手当として6万円を支給。また、リフレッシュ休暇制度も導入していて、こちらは3年毎に連続した5営業日以上の休暇を取得できるうえ、リフレッシュ手当として24万円が支給されます。

フリービタミン制度

フリービタミン制度と聞いても、それがどういった福利厚生なのかわからない方は多いのではないでしょうか。この制度は、果物、野菜ジュース、ビタミン補給食品などを従業員の健康サポートの一環として、提供するものです。
フリービタミン制度を導入しているのは、ソフトウェアの研究開発やネットワーク構築などを行っている株式会社Eyes, JAPANです。この会社では、朝食を抜いて出社してくる従業員が多いということで、バナナやオレンジなどの果物を常備。これにより、従業員の血糖値を上げ、頭をすっきりさせた状態で仕事に臨める環境を実現しています。

オフィスコンビニサービス

前項で、最近はオフィス内にカフェテリアを設置する企業が増えているとご紹介しましたが、それと同様に増えているのがオフィスエリア内でお菓子や日用品を販売するオフィスコンビニサービスです。ソフトバンクが提供するオフィスコンビニサービス「スマートマルシェ 」は、キャッシュレス決済を活用し、販売員を置かず、さまざまな商品を手軽に提供することが可能です。また、導入する企業にとっても初期費用もかからないため、コストをかけずにすぐに導入できます。
この「スマートマルシェ」を使った福利厚生を作る工夫としては、商品の割引機能を使い、食事サポートの一環として、従業員に提供する方法が考えられます。

離職率を下げ、企業への愛着を高めるカギ

法定外福利厚生は企業が独自で定めることができるので、従業員の要望や企業の狙いに合わせて、ユニークなものを作ることができます。またそれによって、従業員の健康、生活を大切にしながら、満足度の高い就業環境を実現することも可能です。
福利厚生を設けるときは、従業員の心と身体が健康に維持されることが目的であるということを意識し、自社に適した福利厚生を考えましょう。
法定外福利厚生の質を上げれば従業員の満足度を上げることが可能です。しかし、コストや福利厚生を運用管理するための作業量なども考え合わせると、コストが跳ね上がってしまうリスクもあります。そこで、ソフトバンク提供のスマートマルシェの導入など、コストのかからない外部サービスを上手に活用することも、福利厚生を充実させるための選択肢になります。まずは、自社でどのような福利厚生が求められるかを洗い出すことからはじめてみましょう。

まとめ

少子高齢化が進み、人材確保が厳しくなった現代において、企業は何をどのように工夫するべきなのか。そのひとつが福利厚生の充実です。法定外福利厚生は企業のアイデア次第で従業員満足度を高め、魅力的な企業であることをアピールできるポイントでもあります。今回は、注目されている法定外福利厚生を紹介します。

関連サービス

スマートマルシェ

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