失敗例から学ぶ、ウェビナー成功術

失敗例から学ぶ、ウェビナー成功術

(2020年9月2日 掲載)

Web上で開催されるセミナーを意味するウェビナーは、さまざまな業種の企業によって、盛んに活用されています。ウェビナーの活用は、展示会や社内研修、商品勉強会といったものにまで広がり、開催者側にとっては、営業機会の拡充や業務効率の向上などにつながる手法として注目されています。また、参加者側にとっても、会場に足を運ぶ必要がないことをはじめ、多くのメリットがあります。

一方で、成功しているウェビナーと思うように反応が得られないウェビナーとの違いも認識されるようになってきました。今回はウェビナーのデメリットや課題、よくある失敗例に注目し、その対策を考えることで、ウェビナーを成功させるコツを探ってみましょう。

目次

ウェビナーの種類と特徴

ウェビナーは、配信方法によって次の2つに分けられます。

  • リアルタイム配信
    セミナーをライブ配信する方法です。チャット機能を使って参加者と講師が質疑応答をしたり、参加者どうしでコメントを送り合ったりと、リアルタイムでコミュニケーションを図れるのが特徴です。

  • オンデマンド配信
    事前に撮影し、編集加工したセミナー動画を配信する方法です。リアルタイムでのコミュニケーションはできませんが、参加者が都合の良いときに視聴できるのが利点です。ウェビナーをリアルタイム配信した際に録画しておけば、その後Web上にデータをアップしてオンデマンド配信することも可能です。

ウェビナーにありがちな失敗とは?

ウェビナーには多くのメリットがありますが、実はデメリットもいくつかあり、そのせいでせっかく開催したウェビナーが成果に結びつかないことも少なくありません。開催者側、参加者側の双方にとってのデメリット、課題と、それによって起こりうる意図しないウェビナーの状況を見ていきましょう。

開催者にとってのデメリット・課題

  • ネットワーク環境や設備に左右される
    基本的なことですが、ウェビナーを配信するには適したネットワーク環境と設備が必要です。十分な帯域幅のある安定したネットワーク環境を用意しておかないと、せっかくの動画配信が途中で切れてしまう可能性があります。また、カメラやマイクなどの機材、ツールの設定などに何らかの不備があるために、配信中に映像が乱れる、音量が小さすぎるなどのトラブルが生じるケースもあります。

  • 参加者の反応が分かりにくい
    オンサイトのセミナーでは、参加者の顔が見えていて場の雰囲気まで肌で感じることができるのに対し、ウェビナーには、参加者のリアルな反応を把握しづらいというデメリットがあります。参加者が話に集中していなくても、講師はその兆候や雰囲気を感じ取ることができないため、話題を早めに切り上げたり話題を変えたりといった柔軟な対応をすることができません。

  • 議論や実践ができない
    オンサイトのセミナーでは、講師を交えて参加者どうしを議論させることや、参加者にツールの使い方を実践させながら指導することも可能です。一方、ウェビナーでは深いコミュニケーションや実践指導まではできないため、臨場感に欠ける部分があるのは否めません。

  • 講演者、スタッフに慣れやスキルが必要
    ウェビナーを開催するには、オンサイトのセミナーとは別のスキルや経験、知識が必要です。しかし中には、講師の準備不足や練習不足、スタッフがシステムや機材を扱い慣れていないこと、ファシリテーターがいないもしくはスキル不足などが原因で、参加者が満足するレベルには達していないウェビナーもあります。

  • キャンセルが多く、参加率が低下しがち
    参加者にとって、席を確保したり現地に赴いたりする必要がなく、気軽に受講できるのがウェビナーの魅力ですが、その分、当日の都合や気分でキャンセルが多く発生するケースがあります。結果、予定していたよりも参加率が低いという状況が起こりやすくなります。

  • 当日のフォローがしにくい
    オンサイトのセミナーでは、受付で案内資料を渡したり、スタッフが声をかけたり質問に応じたりと、その日のうちに参加者に対してアプローチやフォローをすることが可能です。一方、ウェビナー配信では直接的なアプローチができず、当日のフォローには限界があります。 それに対して何らかの対策や対応をしておかないと、ウェビナー参加者からは質問がしにくい、聞きたいことが十分に聞けない、情報が一方通行だ、など満足感が得られないといった評価を受ける可能性が高くなります。

参加者にとってのデメリット・課題

  • ネットワーク環境が不可欠
    参加者にとってもインターネット環境は不可欠です。インターネットにつながっていても、回線の通信速度が遅くウェビナーの視聴に適していない場合には、途中で映像や音声が途切れ、最後まで快適に視聴することができない場合があります。

  • オンデマンド配信の場合、質問ができない
    リアルタイム配信の場合は、チャット機能を使って講師やスタッフとある程度のコミュニケーションを取れるケースもありますが、オンデマンド配信のウェビナーでは配信中のコミュニケーション手段がありません。そのため疑問や気になることがあっても、すぐに講師に質問できないのが難点です。

デメリット、課題を踏まえたウェビナー成功のポイント

ウェビナーのデメリットや開催する上での課題を確認したところで、それらを解決する方法についても考えてみましょう。次に、デメリットをカバーしながらウェビナーを成功に導くポイントを紹介します。

  • ネットワーク環境・設備を見直す
    ウェビナー配信時のネットワーク環境や設備・技術面に課題や不安がある場合は、まずその見直しから始めましょう。デジタルに強く、動画配信の知識や経験のある人材を集めてウェビナー専門のチームを作るのもひとつの方法です。社内に人材がいない場合は、専門の企業に相談してみるといいでしょう。ウェビナー開催前に、ネットワーク接続の状態を確認するためのテストを行うことも大切です。

  • 目的・ターゲットを絞り込む
    ウェビナーでは、開催の目的を明確にすることが何より重要です。新規顧客の開拓が最終目標だとしても、自社を知ってもらえればいいのか、自社の商品やサービスを購入してもらうことを目指すのかでアプローチ方法は違ってきます。目的をできる限り具体的に明確化し、ターゲットを絞り込んだうえで、それに合わせた内容・構成を考えてよく練りましょう。

  • 参加者を巻き込む構成にする
    ウェビナーには、参加者の反応を把握しづらい、臨場感が出にくいというデメリットがありますが、これらはある程度、構成や演出でカバーすることができます。例えば、ウェビナーツールのチャット機能や投票機能、アンケート機能などを使って、質疑応答の時間を設けてなるべく多くの参加者の質問に答える、配信中にウェビナーのテーマに関連した投票を行い、結果を発表するといった工夫が考えられます。できる限り多くの参加者を巻き込み、ウェビナーをただ視聴しただけでなく参加したという意識をしっかり持ってもらえるように努めましょう。

    リアルタイム配信の場合、事前に質問を募集しておくのもひとつの手です。そうすることで、参加者は質問内容をじっくり考えることができますし、開催者側は回答を入念に準備できるため、講師と参加者間のコミュニケーションが活性化し、コンテンツとしての完成度も高くなります。

  • リハーサルを重ねる
    講師、スタッフの習熟度が不足している場合は、リハーサルを重ねることが基本的な解決策と言えます。講師は、評判の良いほかのウェビナーも参考にしながら、参加者に伝わりやすく好印象を与える話し方を心がけましょう。スタッフは、ツールの操作、質疑応答の対応、配信状況のチェックといった役割分担をしっかり決めておくことが大切です。

  • 集客手段を充実させる
    参加率が低下しがちなウェビナーですが、対策としては、多様な集客施策を行って見込み客を増やすことが必要です。既存顧客のメーリングリスト、Web広告、SNSでの告知など、予算の範囲内でなるべく多くのチャネルを使って宣伝しましょう。また自社のWebサイトに、受講のメリットや必要な環境・設備などが分かりやすく記載された集客用のページや申し込みフォームを用意しておくと、より効果的です。

  • アンケートを取得する
    ウェビナーツールにはアンケート機能が付加されているものが多いので、参加者の反応を知るためにもぜひ活用しましょう。アンケート結果のデータを今後のウェビナー開催や自社のサービスに生かすことも大切です。

  • アフターフォローに力を入れる
    当日フォローが難しいというウェビナーのデメリットをカバーするためには、アフターフォローに力を入れるほかありません。申し込みフォームやアンケートで得た参加者データをもとに、アンケートの集計結果や関連の情報を送るといったように、手厚くフォローすることで、次回の集客や顧客の開拓につながる可能性があります。配信中に答えられなかった質問やオンデマンド配信の視聴者からの質問に、あとから応答する機会を設けるのもいいでしょう。

まとめ:対面でのセミナーを超える満足度を提供するために

ウェビナーの魅力は、どこからでも参加してもらいやすく、会場を用意する必要がないことです。さらにリアルタイムで配信した際の動画を録画しておけばオンデマンドで配信することもでき、作業効率向上やコスト削減にもつなげられます。

ただ、ウェビナーの特性として、オンサイトのセミナーに比べると臨場感に乏しく、双方向のコミュニケーションを図りにくい点は認識しておかなければなりません。これらのデメリットをカバーできるかどうかが、ウェビナー成功の第一関門と言えます。

さらに参加者の満足度と評価を高めるには、コンテンツとしての質を高める努力が欠かせません。コンテンツ制作で最も重要なのは、目的とターゲットを絞り込み、それに最適な内容を凝縮させたものにすることです。1回のウェビナーに幅広い要素を詰め込もうとすると焦点がぼやけてしまうので、内容・構成を考える際は1回1テーマを基本にしましょう。初回の反応が良ければシリーズ化するのも一案です。

ソフトバンクでは、自社でウェビナーを実施するとともに、必要なツールやサービスを提供しています。このような専門企業の力を借りることも、ウェビナー成功への近道と言えるでしょう。

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