最新の採用市場と考えるべき戦略 ~採用戦略アップデートの鍵は「リソースの最適化」~

最新の採用市場と考えるべき戦略 ~採用戦略アップデートの鍵は「リソースの最適化」~ (2021年6月9日掲載)

目次

社会情勢や企業・学生の動向によって刻々と変化する採用市場ですが、自社の採用戦略はその変化に対応できているでしょうか。求める人材を採用するために戦略から見直すべきと分かってはいるものの、煩雑な業務に追われて取り組みが進まないという方も多いでしょう。
本ブログでは、採用管理システム「SONAR」を提供するThinkings株式会社 取締役 森田徹氏が2021年4月に登壇したウェビナーから、採用市場の変化を踏まえた戦略とリソース最適化の考え方を紹介します。

採用市場から見た学生と企業の変化

求人倍率の落ち込みと高まるジョブ型雇用への関心

ここ数年、いくつかの大卒求人倍率調査では、1.7~1.8倍の高い水準で求人倍率が推移していましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による業績への影響で、2021年卒の求人倍率は1.53倍まで落ち込みました。2022年卒においてもこの影響は継続する可能性が高いと考えられます。
こうした情勢が学生の危機感を高め、キャリア観へ影響を及ぼしています。これまでも世の中の変化が大きかったタイミングでは、志望業界・企業を変更した学生が多く、コロナ禍の現在においても採用市場の動向を注視しなければ採用戦略にズレが生じかねません。

企業ではジョブ型雇用の検討が徐々に始まっており、特に大企業では新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けてジョブ型雇用の議論が進んでいます。新卒採用においては一部の職種に関して導入が加速する可能性があります。
学生においてもジョブ型雇用への関心が高く、就職活動中の学生意識調査では約8割の回答者が興味を示しています。「配属活動」という言葉からも分かるように、就職後の仕事内容の明確化が重視される傾向にあり、こういった学生の思考とジョブ型雇用がマッチしていると考えられます。

採用活動は「通年化」「オンライン化」

画一的な一括採用から、採用ターゲットや採用施策にあわせた「多様化採用」に変化しています。今期の選考が終わる前から、大手採用ナビ会社のプレサイトやインターンのエントリが始まっていて、年間を通じて採用活動が行われるようになりました。

2021年卒からはオンラインベースでの採用が一般的になり、多くの企業がインターンや面接をオンラインで実施しています。学生の反応はおおむね好意的で、「交通費負担の軽減」「質疑応答がしやすい」という意見がありました。一方で不安に感じる点もあり、「社内の雰囲気が掴みにくい」「対面で面接した人より印象で劣る」という声が挙げられています。

変化を捉えた採用戦略の組み方

欲しい人材にマッチしたポートフォリオ策定

市場の変化を踏まえた採用戦略では、過去の手法を全て変えるのではなく、やり方を一部組み換えるケースが多くなります。これらの観点を3つの「ポートフォリオ」から説明します。

①「採用する人材のポートフォリオ」:経営戦略実行に必要な人材を採用するためのフローを企画し、実行するためのコスト・時間・体制などのリソース配分を設計することを指します。特に新たなタイプの人材・職種を採用するためには、フローとリソースの組み換えが重要になります。

②「メディアのポートフォリオ」:各メディアの特徴を理解したうえで利用するメディアを選択することを指します。例えば就職ナビサイトは多くの会員にリーチし数多くの応募者を獲得することに長けていますが、ダイレクトリクルーティングはターゲットにマッチした応募者を獲得しやすい性質があります。自社の認知度や採用チームのリソースを鑑みながらメディアを選択しましょう。

③「採用活動のポートフォリオ」:ターゲットとメディアにあわせたコミュニケーションを設定することを指します。メディアを見直して希望する人材にリーチしても、この人材が求めるコンテンツを自社から提供できなければ選考に繋がりません。リーチから採用に至るまでのプロセスを、ターゲット・メディア・コミュニケーションとセットで設計する必要があります。

新たな取り組みのためにリソースの見直しを

新しい採用戦略を実施する際には、無くすことができる業務を洗い出すとともに、仕組み化できる業務をセットで考えましょう。業務の無駄の削減とシステムによる効率化でリソースに余裕を生み出し、新しい取り組みに注力することができます。

テクノロジーでリソースに余裕を生み出す

採用管理システムで煩雑な採用プロセスを一元管理

新たな取り組みへの時間を創出するために、煩雑な業務から採用担当者を解放する手段として、採用管理システムが考えられます。大きく2つの利点を紹介します。 1つ目は応募者管理の一元化で、さまざまなチャネル・メディアにおける応募者管理を一つに纏めることで、採用フローや応募状況を可視化できる点です。 2つ目はコミュニケーションの一元化で、応募者・面接官・エージェントなど社内外の情報共有を採用管理システムに統一することで、状況の把握を効率化できる点です。 採用管理システムの一つである「SONAR」は、さまざまなHRツールと連携することで、効率的・効果的に採用力を向上させるサービスです。

まとめ

本ウェビナーの総括として、下記3つの観点から採用戦略を考えることを森田氏は推奨しています。

  • 市場の変化を踏まえて、自社の取り組みの変えるべきポイントを見極める

  • 全体最適型の施策が通用しないため、ターゲットにあわせたプロジェクト型の施策を複数用意する

  • 採用に費やすリソースを再配分するために、テクノロジーと外部サービスを活用する

森田氏のウェビナーは、アーカイブ動画で視聴可能です。記事では紹介していない市場データ・具体的な事例・フレームワークをもとに、最新の採用市場と採用戦略を詳しく解説しています。採用戦略のアップデートについて詳しく知りたい方は、ぜひアーカイブ動画をご覧ください。

(文:野邊)