2020年に訪れる5G×IoTの世界を先出し ソフトバンク の「5G×IoT Studio」お台場ラボ レポート

2020年に訪れる5G×IoTの世界を先出し ソフトバンク の「5G×IoT Studio」お台場ラボ レポート

ソフトバンクは、5GやIoTのトライアル環境を提供し、さまざまな企業との新たなソリューションの共創を目指す施設「5G×IoT Studio」をスタート。2018年5月にオープンした「5G×IoT Studio」お台場ラボでは、5G環境での技術検証ができるほか、現在研究開発中の技術のデモが展示されている。今回は、「5G×IoT Studio」お台場ラボを実際に訪れて5Gを活用した最新技術を体験。その活用事例とあわせてレポートする。

「Future Stride」による取材と同日。同スタジオを舞台に、「NewsPicks」によるテックショップジャパンの有坂氏とソフトバンクの湧川氏の対談が行われていた。 「5G×IoT Studio」に込めたソフトバンクの戦略や今後の展望については、そちらの記事が詳しい。

■5G×IoTは相性抜群。ソフトバンクの本気な「共創戦略基地」

https://www.softbank.jp/biz/future_stride/entry/iot_5g/20180705/

「Future Stride」では「5G×IoT Studio」お台場ラボで5Gを活用した最新技術を実際に体験。その活用事例とあわせて詳しい展示内容をレポートしていく。

高速大容量・低遅延・多接続。5Gで実現する未来を体験

5Gとは、「高速大容量」「低遅延」「同時多接続」の特長を持つ第5世代移動通信システム。現在普及している4Gと比較すると、通信スピードは1Gbpsから10Gbpsへ、低遅延は10msecから1msecへ、多数同時接続も10万デバイス/㎢から100万デバイス/㎢が可能になり、これにより、さまざまなサービス要件に応えられるモバイルネットワークの提供が可能になる。

旧来の3Gが音声通信を、4Gがデータ通信を可能にする規格だとすると、5Gはサービスコンテンツをデリバリーする規格。5Gは高速通信を必要とするIoTの普及を支えるインフラとして、日常生活や産業構造を大きく変える可能性を秘めている。現在ソフトバンクでは、2020年の5G提供を前にさまざまな実証実験を実施。その取り組みの1つが、2018年5月にオープンした「5G×IoT Studio」お台場ラボだ。

ラボでは5Gのシールドルームが設置されており、開発企業が5Gネットワークにアクセスして技術検証ができる。また、5Gを用いた最新技術のデモが展示されており、5Gを使ったさまざまな技術を実際に体験することができる。 
次からは、「5G×IoT Studio」お台場ラボで体験できる技術の一部を紹介する。

「5G×IoT Studio」お台場ラボで体験できる5Gの今

【 1 】リアルハプティクス(力触覚技術)

5Gの低遅延の特長を活かした技術が、慶應義塾大学ハプティクス研究センターとの共同研究による「リアルハプティクス(力触覚技術)」だ。デモでは、Pepperが力触覚伝送グローブをつけ、体験者が遠隔操作用グローブをつけると、Pepperのグローブに加えられた「硬い」「柔らかい」という情報が5Gによって体験者のグローブに伝わるという仕組みだ。

この仕組みを生かした技術によりロボットアームなどを遠隔操作して繊細な作業を行うことが可能になり、将来的には遠隔手術や人間が立ち入ることができない場所の繊細な作業など、ロボット導入による作業範囲の拡大などが期待できる。

Pepperのグローブの触覚情報が写真左の遠隔操作用グローブに伝えられる。

【 2 】リアルタイム動線追跡

「リアルタイム動線追跡」のデモでは、部屋の中央にあるカメラ4台の映像から、人の動きをリアルタイムで画面に表示する。動線追跡はデータ量が多く送信や解析に遅延が出やすいが、5Gネットワークを経由してオフロードで仮想GPUのAI処理をすることで、リアルタイムでの追跡が可能になった。

店舗やビル、工場などに導入して人の動きをトラッキングすることで、商品陳列や作業動線の改善などに役立てることができる。顔認証機能を備えることで、より高度な分析ができるような仕組みも検討しているという。

お台場ラボ内の人の動きをリアルタイムで表示する。点の各色は、どのカメラで認識しているかの違い

「リアルタイム動線追跡」を実現した、エッジコンピューティング「MEC」

先に紹介した「リアルタイム動線追跡」を可能にしている技術がエッジコンピューティング「MEC」である。

5G時代が到来すると、高速大容量、低遅延、多接続によってネットワークを流れるコンテンツは飛躍的に増えていく。その際にボトルネックになることが予想されるのがデバイス側の処理遅延である。大容量のコンテンツの高負荷処理をデバイス側で行う場合、それに耐えうるコンピューティングリソースを搭載する必要がある。

それを解決しうるのが、エッジコンピューティング「MEC」による分散処理だ。MECとはデバイスと近い通信事業者のネットワーク内にサーバを配置し、そこで負荷処理を行うことで、エンドツーエンドで遅延の低減をより図れるようにするものだ。 デバイス・MEC・クラウドそれぞれのレイヤーにおける処理分散の最適化を進めることにより、5G時代におけるサービス提供レベルの高度化が期待されている。

2020年。すぐそこに迫っている5G実用化

さまざまな企業に5Gを知ってもらい、5Gを使ってもらう。そして、5Gを用いた事業の共創をサポートしていくことが「5G×IoT Studio」の狙いだ。総務省は2020年の5G実用化を目指し、研究開発・実証実験を推進しており、2020年以降5Gの回線数は急速に増加することが予想されている。

展示されているデモはすべて遠い未来のテクノロジーではない。5Gが私たちに新しい体験をもたらす日は、すぐそこまで迫っている。

■ソフトバンク 5G×IoT の取り組みについて

https://www.softbank.jp/biz/5g/