クラウドって難しいと思っていませんか?いえ、かんたんです! ~クラウド提案して9年、エキスパートSEが考え方のコツを解説~

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(2020年2月17日掲載)

目次

ソフトバンクのエキスパートSE 溝口です。
法人のお客さま向けに、ソフトバンクが提供するクラウドサービスをご提案させていただいております。

わたしがクラウドの世界に入ったのは、9年前になります。
初めのころは、クラウド(サービス)自体をわかっていただくために、かなりの力を注いできました。
「クラウドって何?」
「クラウドって難しい!」
というお客さまへ、クラウドサービスを紹介するのにかなり苦労してきました。

近年になって、お客さまの意識もかなりクラウド志向が強まってきていますが、
「クラウドは導入したいと思っているけれど、まだ実現できていない」
というお客さまがまだまだいらっしゃるのが実際です。
そのひとつの要因として、「クラウドって難しい」という意識があるのだと感じています。

そこで、まず、なぜ「難しい」という意識が発生するのかを、わたしの経験からご説明さしあげつつ、ソフトバンクが運営するクラウドサービス「ホワイトクラウド ASPIRE」(以下、ASPIRE)をご利用いただくことで「かんたん」という意識を持っていただこうと思います。

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クラウドって難しい?

「クラウド」を利用したことがない方にとって、その内容は、いままで身につけてきた技術とは違った、まったく「未知の領域」、新しい技術となります。
そして、直感的に「難しい」と思ってしまうものだと考えています。

新しい技術を身につけるためには、情報の収集から技術の取得まで、それなりに努力をする必要があります。
しかし、最初に「何から始めればよいのか?」という壁にぶつかってしまいます。
それが「難しい」の始まりになります。

わたしたちのようなクラウドサービスを本業としているエンジニアは、当然、その技術知識の習得や深度化が必要で
「○○○○クラウドの技術に関して情報収集する」
「△△クラウドの研修・セミナーを受ける」
「■■■■クラウドの資格を取得」
というようなアプローチをとります。

ですが、お客さまは、技術の習得が目的ではなく、自らの業務やシステムをベースに考えていく必要があります。
なので、わたしたちのようなエンジニアと同様のアプローチを最初からしてしまうと、
「何を言っているのかよくわからなかった」
「本当にやりたいことにつながるの?」
となってしまいます。
これが、さらに「難しい」に拍車をかけていきます。

クラウドの定義、種類

ここで、いったん「難しい」から離れて、お客さまが「クラウド」を理解するスタートとして、クラウドの定義、種類についてお話ししたいと思います。
ここを理解しておくと、お客さまのボタンのかけ間違いを防ぐことができます。

次のチャートは、わたしが3年前に、クラウド初心者の方(どちらかというとシステムよりではない方)向けのセミナーで話した際のものになります。

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そう「クラウド」と言っても、明確な定義はありません。
また、その種類も多岐にわたります。
3年前のもの(クラウドの世界ではむかし話...)ですので、そこから更に「○○aaS(○○as a Service) 」という名前のサービスも増えてきています。

このように、定義も明確でなく、種類も多岐にわたっているため、お客さまはなおさら、「クラウド」に対してどのようにアプローチしたらよいのかがわからなくなって、クラウドは「難しい」と考えてしまいます。
(「難しい」が復活しました。)

なので、お客さまは、クラウドサービスを前提に考えるのではなく、まず、「何がやりたいのか」を明確にした上で、それにマッチするクラウドサービスにアプローチしていただく必要があります。

ところで、ASPIREってどんなクラウドサービス?

さて、ここまで、「クラウドって難しい」を分析してみましたが、ここから、今回の主題であるASPIREについてお話しいたします。
ここから、少しずつ「かんたん」の話になっていきます。

ASPIREは、クラウドの種類で言うと、IaaS(Infrastructure as a Service)です。
IaaSとは、単純に考えると、
「システムを動かすためのサーバ(環境)をサービスとして提供します」
「お客さまは物理サーバとして購入する必要はありません」
「ネットワーク経由でオンデマンドで利用できます」
というインフラサービスです。
つまり、ASPIREは、お客さまが「サーバが欲しい」という際に検討いただくクラウドサービスです。
例えば、
「現在利用しているサーバの更新タイミングが迫っている」
「新しいソフトウェアを利用したいのでインストールするサーバが必要」
「サーバが壊れたり、災害が発生したときのためのことを検討したい」
というような場合が想定されます。

ASPIREのようなIaaS自体の内容は、そのような際に利用できる「サーバ環境」をととらえれば、そう難しくはないはずです。

ですが、まだ「かんたん」ではありません。
「物理サーバとクラウド上のサーバで何が違うのか」
「どうやってクラウドサービスまでつながるのか」
「なにか技術を習得する必要があるのか」
このあたりでテクニカルな話が出てきます。

同じIaaSというクラウドサービスであっても、そのサービスによってテクニカルな領域(方式や種類)がいろいろあって、単純に横並びで検討することが難しいからです。
冒頭でお話しした「未知の領域」が登場してきます。
(ここで、また「難しい」が復活しました。)

では、なぜその中でASPIREは「かんたん」と言えるのでしょうか?

ASPIREって「かんたん」?

端的に言ってしまうと、ASPIREは「未知の領域」がきわめて少ないサービスです。
すなわち、お客さまがいまお持ちの知識や技術で理解や利用ができるサービスなので、「かんたん」なのです。
(やっと「かんたん」が登場!)

以下の2つのチャートは、わたしが8年前に作成した、ASPIREの前身のサービス(ホワイトクラウド VMware vCloud Datacenter Service) のお客さま向け説明資料からの抜粋です。(歴史的な資料...)
実は、この内容は、ASPIREにも引き継がれていますが、ここに「かんたん」な理由が詰まっています。

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おおきく、ふたつの「かんたん」に分類できます。

ネットワークが「かんたん」

チャートでは、「クラウド上の仮想データセンター」となっていますが、単純にASPIREをお客さまの拠点として追加すると考えてください。
ネットワーク設計としても、お客さまの拠点を追加するイメージと同様です。
さらに、ソフトバンクは通信事業者でもありますので、ASPIRE(仮想のデータセンター)までの回線やルータまで、すべてを一元的にご提供します。
ですので、お客さまは、ASPIRE内に作成されたサーバ用のセグメントに仮想サーバを接続していただくだけで利用が可能です。
他のIaaSサービスに多いインターネットVPN接続や、専用線を接続するためのクラウド側の準備をする必要はありません。
ネットワークに関しての「未知の領域」がきわめて少ないです。
だから「かんたん」なのです。

サーバ構築が「かんたん」

サーバの要素は、大きく、CPU、メモリ、ディスクの3つです。
これは、物理サーバでもクラウド上のサーバでも同様なので、お客さまもイメージがしやすいかと思います。

多くのクラウドサービスでは、CPU、メモリ、ディスクの組み合わせがセットになったインスタンスをお客さまが選択するものが主流となっています。
メニューの中から、インスタンスを選択することになりますが、「これでよい」、と決定するための根拠をなかなか明確しにくいという問題に出くわします。
(また「難しい」が登場)

ASPIREは、この3要素をお客さまが決めることができます。
CPUの数、メモリの容量、ディスクのサイズはお客さまで自由に設定が可能なのです。
例えば、メモリは多めに、でもCPUはひとつのサーバも作れますし、ディスクだけ多めのサーバも作ったりできます。
さらに、サーバを作った後で、データはそのまま、CPUの数やメモリ、ディスクの容量を追加したりすることも可能です。
物理サーバに、後からメモリモジュールを追加するのと同じイメージですが、1GB単位でできたりするところが、クラウドっぽいところではあります。
このように、物理サーバをイメージしながらサーバ構築ができる点で、「未知の世領域」がきわめて少ないと言えます。
だから「かんたん」なのです。

まとめ

わたしの経験から、お客さまがなぜ「クラウドって難しい」と思われるのか、またASPIREをご利用いただくことで、なぜ「かんたん」なのかをつらつらとお話しさせていただきました。

まとめとして、なぜASPIREなら「かんたん」なのか。
それは、「未知の領域が少ない」ということにつきます。
つまり、ASPIREはお客さまが今持っている知識や技術で利用することが可能、ということになります。
ASPIREはその前身サービスから、発展しながら10年近くも継続してご提供しているサービスです。
「かんたん」がゆえに、非常に多くのお客さまにご利用いただいております。

もし「クラウドって難しい」と思われて、クラウドの活用をためらっているお客さまには、ぜひ、「かんたん」なASPIREをご活用いただきたいと思います。

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