(前編)プロジェクト管理サービス「Azure Boards」入門 ~Microsoft Azure DevOps入門~

"(前編)プロジェクト管理サービス「Azure Boards」入門 ~Microsoft Azure DevOps入門~"

(2020年7月29日掲載)

こんにちは。ソフトバンクの島崎と申します。業務では主にクライアントのIaaS関連のクラウド移行のお手伝いや、Azure仮想デスクトップサービスWVDの提案などを行っています。

さて、みなさまのソフトウェア開発現場において、以下のような課題を感じたことはありませんでしょうか?

  • チームにおけるタスク管理が煩雑になっており、やるべきタスクがわからない
  • チームメンバーが今、何の作業をしているかわからない
  • 納期に対して、どこまで進捗しているかわからない

リモートワークが中心になり、チームで直接顔を合わす機会も減っている中、一層上記のお悩みは加速していくかと思われます。
今回はそのような課題でお悩みの方に、パブリッククラウド「Microsoft Azure」の中のDevOpsツール、「Azure DevOps」で、タスク・プロジェクト管理機能を提供する「Azure Boards」の基本的な利用方法について、実際の画面を見ながら紹介します。
ソースコード開発プロジェクトに限らず、開発とは関係のないどんなプロジェクトでも「タスク・進捗の管理」にご利用いただけるサービスになりますので、ぜひご一読いただければ幸いです!

目次

1. Azure DevOpsとは

「Azure Boards」のご説明の前に、その大本のサービスである「Azure DevOps」に関して、ご説明をします。
一言でいうと、パブリッククラウド「Microsoft Azure」 から提供されている、DevOpsのサービス群になります。主にソフトウェアにおけるチーム開発を効率化し、またその品質の向上を支援します。また今回のように、ソフトウェア開発以外のプロジェクトでも、プロジェクトの管理などで用いることができます。

【Azure DevOpsの主な機能】

・Azure Repos
リポジトリ機能。ソースコードを保管し、そのバージョンを管理します。

・Azure Boards
チームタスクの見える化を行うかんばん機能を提供します。

・Azure Pipelines
継続的インテグレーション&デリバリー(CI/CD)機能を提供。ソースコードの、ビルド、テスト、デプロイを行います。

・Azure Test Plans
手動テスト項目の作成、共有、レポート出力機能を提供します。

・Azure Artifacts
自身で作成したパッケージを共有する機能を提供します。

本記事では、タスク管理機能提供する「Azure Boards」について解説したいと思います!

2. Azure Boardsとは

Azure DevOps上のタスク・プロジェクト管理機能になります。チームにおけるタスクやその担当、進捗を可視化することができます。
同じような機能を持つDevOpsサービスとして、「GitHub」や「GitLab」にも同様の機能がありますが、個人的には「Azure Boards」のほうがより細かい設定・管理を行うことができると感じました。(2020年5月時点)また、DevOps系のサービス以外だと、「Redmine」にも一部同様の機能があります。

【Azure Boardsの主な機能】

・Work items
「Work item」を作成したり、確認をすることができるダッシュボードです。Azure DevOpsでは、各タスクを「Work item」という単位で管理します。これは課題管理におけるいわゆる「チケット」にあたり、この中で作業内容や目的、担当者を管理します。これを一元管理するためのダッシュボードが「Work items」です。

・Boards
「Work item」を管理するための、「かんばんボード」です。各タスクの進捗を視覚的に確認することができます。

・Backlogs
これから取り掛かる予定の「Epics」や「issues」(詳細「後編」にて後述。「Work item」の種類の1つ)を一元管理するバックログの一覧です。スクラム用語でプロダクトバックログと呼ばれます。また、Sprintと呼ばれる開発期間を設定し、スケジュールの計画をします。

・Sprints
スプリントごとのバックログや、各タスクの詳細、またキャパシティ(工数)の管理をすることができます

・Queries
さまざまな条件を指定して、「Work item」を検索することができます。

それでは、詳しい使い方について見ていきましょう!

3. Azure DevOpsのデプロイ

Azure Boardsを利用するためには、Azure上で「Azure DevOps」サービスをデプロイする必要があります。本章でAzure DevOpsをデプロイしていきます。

3.1 Azure Portalへログイン

① Azure Portalへ、ログインします。
Microsoft Azure Portal

3.2 Azure DevOpsのデプロイ

①「Azure Portal メニュー」の左タブ「すべてのサービス」から、検索バーにて「devops」と入力します。

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②「Azure DevOps」を選択します。

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③ 画面中部の、「My Azure DevOps Organizations」を選択します。
Azure DevOpsを利用するためには、はじめに「organization」を作成する必要があります。
「organization」は、Azure DevOpsにおいて、最も上位の階層に位置し、複数のユーザを束ねる組織になります。各ユーザは、organizationにアクセスできる権限を与えられることで、当該organizationに紐づけられているproject(後述)を利用し、ソースコードの共有など、「Azure DevOps」の各機能を利用することができます。

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④新しい組織を作成するため、「新しい組織の作成」を選択します。

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⑤「Continue」を選択します。

⑥任意のorganization名を入力し、ホストするリージョンを選択、その後「Continue」を押します。

※organization名は、グローバルで一意である必要があります。

以上で、「Azure DevOps」と、そこで利用する組織(organization)がデプロイされました!

3.3 projectの作成

本章で「project」を作成していきます。
「project」とは、organizationに参加しているメンバーで進行する、各案件(プロジェクト)に該当します。各ソースコードなどは、projectごとに管理されます。

メンバーは1つ以上のprojectにアサインされることで、Azure DevOpsを利用して、コード開発などの業務を行っていきます。Azure DevOps画面上から、新規でprojectを作成し、開発中のソースコードをプッシュ(アップロード)して、利用を始めることができます。
今回は、新しく「project」を作成し、そこで「Azure Boards」を確認していきたいと思います。

①各項目を入力して、「Create Project」を押し、「project」を作成します。

  • project name :(本プロジェクトの任意の名前)
  • Visibility :「Private」 (※1)
  • Work item process:「Basic」(※2)

※1:「Private」、「Public」を選択できます。「Public」を選択すると、インターネット上に公開されます。
※2:「Basic」型、「Agile」型、「Scrum」型、「CMMI」型を選択できます。各型によって「Work item」でとることができる構成が変わってきます。詳細については、公式ページをご確認ください。
Choose a process like Basic, Agile, Scrum, or CMMI - Azure Boards | Microsoft Docs

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以下の通り、「project」のトップ画面に自動で遷移します。

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以上で、「project」が作成されました。これで「Azure Boards」を利用する準備が完了しました!

ここからいよいよ、Azure Boardsを使って、タスクとプロジェクトの管理を行ってきますが、長くなってまいりましたので、前編としてはここまでとさせていただきます。
後編に関しては、「(後編)プロジェクト管理サービス「Azure Boards」入門」をご確認いただければと思います。
(後編)プロジェクト管理サービス「Azure Boards」入門

ここまでご覧いただき、ありがとうございました!

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