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2020年2月7日掲載
中国アジアITライター・山谷剛史さんが、中国国内で話題になったITニュースをピックアップする連載企画です。今回は2020年1月~2月にリリースされた、中国の新型コロナウイルスに対するインターネットの新しいサービスについてまとめました。
年越しコンテンツで各テレビ局が力を入れる中、2019年末に初参戦となるビリビリと新華網の共同コンテンツ「bilibili晩会:二零一九最美的夜」が若者の心をとらえた。人気アーティストやネットの著名人やボーカロイド「洛天依」などのパフォーマンスに、視聴者の多くが高い評価をした。
ビリビリは特に学生など若者に偏って人気の動画サイトで、最近では当初の日本のコンテンツだけでなく、オリジナルのコンテンツ強化が行われている。直近では若者が見ていることから楽しく学べる教育コンテンツが強化されている。そうした若者向けのコンテンツが年越しで不在だったところにビリビリが期待に応えたコンテンツを投入し、人気を博したわけだ。
中国が管理するIPv6のDNSルートサーバーを初めて設置したと、中国信息通信研究院(略称:中国信通院)は発表した。DNSルートサーバーは13クラスタ存在し、サーバー数はそれ以上存在するが、中国が今回発表したのは、中国主導の「雪人計画(Yeti DNS)」によるIPv6オルタナティブDNSルートサーバー。
インフラの一部を中国自身が握ることにより、「ネットワークの運営と情報の安全が改善される」としている。西側諸国からの依存状態から、独立しても運営できる状態に近づいたともいえる。
国家インターネット情報弁公室(国家網信弁)は、誇大表現や煽り記事やタイトルと内容が合致しない記事を禁止する「網絡信息内容生態治理規定」を発表した。3月1日より施行する。
これまでもデマに対しては厳しかったが、記事の誇大表現にもメスを入れる。つまり施行以降、誇大表現だとする記事は配信者が処分の対象となる。また、端末を不正操作することによるビュー数の不正操作も禁止となる。
iPhoneを量産するフォックスコン(富士康)で、不良品のiPhoneが市場に流れている。台湾人業者とフォックスコン鄭州工場の管理スタッフが提携し、生産の上で不合格となったiPhoneの部品を犯罪団体に横流しし、3年間で3億元(約45億円)を不正に入手したことが明らかになったことによるもの。
最近中国では見知らぬ人と人との信用が以前よりもあるようになったが、中古取引サービスや、中古販売店や、各地のモバイルショップ、あるいは日本で売られる中古商品で、不良品が流れている可能性がある。
タイでSIMを購入しては、電話番号で毎日数千ものWeChat(微博)アカウントを作成してた中国人3人が逮捕された。3人は中国向けのAndroidスマートフォンを活用して次々にアカウントを登録し、業者に売っていた。
タイ警察は就労許可を得てないのに働いたいたため逮捕したとし、中国とともにこの事案を処理していくという。タイ警察によれば、WeChat(微信)アカウントは中国の詐欺グループにニーズが高く、タイでの中国のネット犯罪グループは増加の一途をたどっているという。
湖北省武漢で、新型コロナウイルス騒ぎが始まる前の12月、「無料でニンジンとり放題」のデマがネットで流れ、1000人以上の人が指定された畑に殺到したことが話題に。荒らされた畑では数百人がダイコンをとっていて、派生して100両を超える車両が駐車し、道路の前後では3,4KMの渋滞が発生した。
以前日本でサンシャイン牧場が流行ったころ、中国では「QQ農場」という同様のゲームが爆発的に人気となり、影響を受けた野菜盗もたびたび登場した。今回はご時世か、ダイコンを取る様子や農地で踊る姿をライブストリーミングで配信したり、ライブで販売する姿も見られた。
もともとは地元の農民が「ダイコンの収穫を手伝ってほしい。よくない状態のダイコンはいらない」というメッセージが伝言ゲームとしてあらぬ方向に伝わってしまった。
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