最新技術と連携したPepperが大集結!ペッパソン2017

ペッパソン2017西の陣、東の陣開催レポート

最新技術と連携したPepperが大集結!ペッパソン2017

(2017年10月16日掲載)

ペッパソンとは

「ペッパソン」は「Pepper」を使ったハッカソン。2015年から始まったペッパソンは今年で3年目を迎え、今まで数々の名作を生み出しています。参加者の皆さんには、2017年のペッパソンのテーマ「ロボットも最新技術を求めてる」をコンセプトに、IoTやAIなどの最新技術と連携させたロボアプリを開発してもらいました。

ペッパソン参加メンバー

【運営側の想い】

村林圭子、猿田晋也

ソフトバンクロボティクス株式会社
事業推進本部 事業開発部 デベロッパー戦略課

ペッパソンは今年で3回目。開催のたびに進化を遂げるペッパソンですが、今回は3つの進化を感じました。
1つはハックするデバイスです。今回はIoTをテーマに含め、両会場ともにセンサーやデバイスの販売会を行い、アイデアに応じたデバイスを購入できる環境を作りました。特に東京ではラズパイ、Wemo、Hueなどバラエティ豊かなデバイスが持ちこまれ、Pepperの枠にとらわれず自由な発想で開発できたのではと思います。ハッカソンは開発できる時間が限られていることから扱うデバイスが増えると難易度は一気にあがります。しかし、それでも作りこなせるほど参加者の実力が上がっていると感じました。

運営側の思いを語るソフトバンクロボティクス村林氏

2つ目は作品のアイデアです。非常に難しい技術に挑戦しつつ、まだ世の中に無い新しいPepperの活用をユーモアを交えながら提唱してくれたチームがたくさんありました。そのアイデアに触れることで、まだ踏み込んでいない領域があることにPepperの可能性を感じました。
3つ目は参加者です。これまでは東京のみでしたが、今回は西の陣・東の陣と題し大阪と東京で開催しました。今年は学生の参加者が増え、高校生からベテランまで幅広い層の方が参加されました。ここが新しいロボット開発コミュニティ作りのきっかけになればと思います。
人、モノ、技術がこれまで以上に進化した今回のペッパソン。自由な発想と繋がりにより今までなかったユニークな作品が沢山創出されました。完成するまでしっかり作品を育て上げて、Pepper App Challengeの場で改めて勝負してほしいです。

ペッパソン2017 西の陣レポート

ペッパソン西の陣では、関西初のペッパソンに総勢28名、7チームが関西大学梅田キャンパスに集結。関西ならではの「関西弁Pepper」も登場し、会場は盛り上がっていました。

ペッパソン2017西の陣 参加メンバー

【西の陣 特別インタビュー】

【作品名:駄菓子屋ぺっちゃん/チーム名:TEAM P works with Shinta】
駄菓子屋で子供たちの買い物を助けてくれるアプリです。
子供が持ってきた駄菓子を画像認識、合計金額と残りいくら分買えるのか、コテコテの関西弁を話すおばちゃん風Pepper「ぺっちゃん」が教えてくれます。

【受賞】
Mashup Awards特別賞、グローリー賞

ペッパソン2017西の陣 Mashup Awards特別賞、グローリー賞 作品名:駄菓子屋ぺっちゃん/チーム名:TEAM P works with Shinta

【活用したAPI、IoTデバイス】
グローリー顔認証API、IBM Bluemix、
IBM Watson、Visual Recognition (BETA) (IBM Watson)、
Node-RED、Raspberry Pi、オムロン(OMRON) マイクロスイッチ

【メンバー構成】
藤田 博行さん(右下):ディレクター
平井 利幸さん(右上):デザイナー
蜂谷 駿さん(左下):デザイナー、エンジニア
我妻 寿樹さん(中上):エンジニア
山﨑 慎太郎さん(左上):エンジニア

TEAM P works with Shintaのメンバー

【ペッパソンについて】

村林:

ペッパソンに参加しようと思ったきっかけを教えてください。

藤田氏:

仕事でPepperと関わることは多いのですが、ロボアプリ開発にはほとんど携わったことがありませんでした。ロボットは今後確実に伸びてくる事業だと思いますし、私たちも開発したいと考えていたところ今回のペッパソンが開催されることを知りました。果たしてどこまでできるのか、腕試しのつもりでペッパソン西の陣へ挑みました。

村林:

実際に参加してみてどうでしたか?

平井氏:

大阪の開催だったので、お笑い系の演出が多いのかと思いきや、そこまでではなかったことが意外でしたね(笑)。

蜂谷氏:

私はグローリー顔認証システムを担当しましたが、プログラムを理解するのに思ったより時間がかかってしまって。次はしっかり完成させたいです。

山崎氏:

開発に関してはIBM BluemixとWatsonのテクニカルサポートの方に手伝っていただき、予想以上にスムーズに開発できました。今回はPepperに触りたくて参加したのですが、サーバサイドの開発がメインだったので結局Pepperは一度なでただけでした(笑)。

【作品について】

村林:

開発ではどこにこだわりましたか?

蜂谷氏:

Pepperのキャラクターと人が接する部分はきっちり仕上げることにこだわりました。

藤田氏:

顔認証で大人が駄菓子屋に来た時は対応を変えて、懐かしの駄菓子を紹介する機能を実装するなど、子供と大人のどちらも楽しめるように工夫することも考えていました。

村林:

苦労した点を教えてください。

我妻氏:

初めての参加だったこともあり、最後にプログラムをマージするところは苦労しました。事前に3回ほど秋葉原のPepper開発スペースに通ったので、ある程度自信はあったものの、実際に応用するところは苦労しました。

平井氏:

関西弁のイントネーションを本物に近づけるよう表現するところは苦労しました。それにモーションを合わせていく作業も思いのほか難しかったです。

【これからロボアプリを開発する方々へ】

村林:

これからロボアプリを開発する人に一言お願いします。

一同:

僕らもまだ初心者ですが、Pepperというキャラクターを生かしてユーザが楽しめるアプリをどんどん作ってほしいです。人間どうしの対面だと言い辛いこともPepperというキャラクターがあるからこそ言える。ヒューマノイドという特性を活かした、人間味のある面白いロボアプリ作りに挑戦してもらいたいです。

ペッパソン2017 東の陣レポート

総勢54名が集結したペッパソン東の陣。株式会社ウフル本社協創スペースを舞台に、16チームが熱戦を繰り広げました。働き方改革を促進するPepperから、コンサートを盛り上げるPepperまで幅広いロボアプリが開発されました。

ペッパソン2017東の陣 参加メンバー

【東の陣 特別インタビュー】

【作品名:ペタゴラスイッチ/チーム名:はっぴーまつもと】
IoTを活用して、ピタゴラ装置をPepperと共に楽しむアプリ。
Pepperの人差し指に押されて始まるドミノ、途中にMESH™などのIoTを挟みながらも、多くの関門を乗り越え進んでいく。

ペッパソン2017東の陣 作品名:ペタゴラスイッチ/チーム名:はっぴーまつもと

【活用したAPI、IoTデバイス】
Facebook API、Slack API、MESH™、
Visual Recognition (BETA) (IBM Watson) 、
Twitter API、enebular

【メンバー構成】
三鍋洋司さん(左):エンジニア
松本裕史さん(右):アニメーター、シナリオライター

はっぴーまつもとメンバー

【ペッパソンについて】

村林:

最初にPepperのロボアプリを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

松本氏:

Pepper初公開のデモを見たとき、Pepperを開発してみたい!って衝撃が走りました。と言っても、そのときは探偵の仕事をしていて開発経験もなく、妻にPepper購入を大反対されたこともあって、一度はその想いも忘れかけていました。その後入社したIT系の会社が、たまたまPepperを20台購入することになり、夢だったPepperの開発をやらせてもらえることになったんです!人生何が起こるか分かりませんよ(笑)。

三鍋氏:

たまたま同僚にデベロッパー先行販売モデルのPepperが当たって、うちの会社でPepper関連の新規事業が始まりました。そこからロボアプリやサービスを作っているうちに楽しくなって今に至ります 。

村林:

お二人は初回から参加されてきたと思うのですが、最初にペッパソンに参加したときのことを覚えていますか?

三鍋氏:

2015年の特大ペッパソンですよね。チームにも恵まれたおかげで楽しかった思い出ばかりです。最優秀賞を取ることもできました。

村林:

3年間ペッパソンに参加していく中で何か変化は感じましたか?

松本氏:

実用的なアイデアがどんどん増えてきている印象です。最初のころは面白いことをさせようという、ネタ的な作品が多かったように思います。

三鍋氏:

Pepperの開発に慣れているチームが増えてきたことも実感しています。最初の頃は、Pepper関連の仕事をしている人が優位に立てていましたが、最近はそんなことは感じません。

村林:

今回のペッパソン2017東の陣はいかがでしたか?

松本氏:

企業だけでなく、高校生や大学生も参加していて、新しい層の参加者が加わったのは良いことですね。全く経験のない人にももっと参加してもらい、Pepperロボアプリ開発の楽しさを感じてほしいと思っています。

【作品について】

村林:

今回のロボアプリ開発でこだわったところはどこですか?

松本氏:

ソフトバンクのCSR活動(※)を通じて、最近は学校でPepperに触れる機会が増えていると聞いています。自分たちが面白いロボアプリを作ることで、もっとPepperって面白いと感じてもらって、プログラミングする人が増えるきかっけになればと想って開発しました。
一方でPepperの役割が少ないので、いかに目立つかを考えて作っています。

(※)Pepper 社会貢献プログラム
https://www.softbank.jp/corp/csr/next_generation/pepper/

【これからロボアプリを開発する方々へ】

村林:

これからロボアプリを開発する人に一言お願いします。

三鍋氏:

Pepperはハードが優れていながら、これだ!となるキラーアプリがまだ多くはありません。これってチャンスなんじゃないかと思うんです。もちろん、どこを掘っても何も出ない可能性もありますが、一方で、大きな金脈が眠っている可能性もある。そう考えるとロボットの未来って、ワクワクしますよね。

【終わりに】

松田篤之

ソフトバンクロボティクス株式会社
事業推進本部 事業開発部 デベロッパー戦略課 課長

ソフトバンクがPepperを発表してから3年経ち、市場にも多くの人型ロボットが普及してきました。そんな中多くの技術者がペッパソンを通じてPepperを広めていく過程を初期のころから見てきました。今年は2014年の頃よりも学生や海外からの参加者も増え、市場は活性化しております。私たちとしては彼らの作品を少しでも多くの人に見てもらい、Pepperはこんなことやあんなこともできるんだと感じてもらうため、2017年11月21日、22日にSoftBank Robot World 2017を開催します。数多くの法人事例だけではなく、技術者による最新アプリを競い合うPepper App Challenge(第4回)やPAC作品自慢総選挙も初めて同時開催するので、さらにブラッシュアップされた作品をみて新たなPepperの可能性を知ってもらいたいと思っております。