【AI関連企業編】デジタライゼーションの未来を担う86社が集結。注目ソリューション18選 | SoftBank World 2019

【AI関連企業編】デジタライゼーションの未来を担う86社が集結。注目ソリューション18選 | SoftBank World 2019
  • 「SoftBank World 2019」の展示会場をレポート
  • デジタライゼーションの未来を担う18の注目ソリューションをピックアップ
  • 本記事ではAI関連企業を中心に10社を紹介

(2019年9月19日掲載)

SoftBank World 2019の展示会場では、86社の企業がブースを出展。最新ソリューションの数々に大勢の来場者が集まった。本記事では出展ブースのなかから「AI」をテーマとした企業の取り組みを中心に、10のソリューションを紹介する。

Mapbox

リアルタイムロケーションプラットフォーム

Mapbox:リアルタイムロケーションプラットフォーム

米国に本社を置く「Mapbox Inc.」は、リアルタイムロケーションプラットフォーム「Mapbox」を提供する。2019年には地図情報の調査・制作・販売を行う株式会社ゼンリンとパートナーシップを締結したことが日本国内でも話題となった。

そんな同社が、日本向けの新事業として「Mapbox.jp」を開始することを発表。「毎日6億人超のMAU(月間アクティブユーザ)が140億以上の匿名データを生成」「1日あたり10万ヵ所の地図が更新される」という同社プラットフォームが、いよいよ日本にも進出することとなる。

Mapbox:リアルタイムロケーションプラットフォーム

「高品質な地図データ」「スマホ・Webアプリ(モバイルアプリケーション)」「自動車(ナビゲーションシステムのデモンストレーション)」に分類された今回のブース出展では、Mapboxのロケーションデータ、API、ソフトウェア開発キット(SDK)の活用方法が丁寧に説明された。

Findability Sciences

AI予測プラットフォーム

Findability Sciences:AI予測プラットフォーム

Findability Sciencesは、ソフトバンクと米・Findability Sciences Inc.による合弁会社。同社が提供している「Findability Platform」は、ビッグデータ、コグニティブコンピューティング、AIを複合的に活用し、購買、数量、スコア、価格などの「予測分析」を行うプラットフォームサービスである。

Findability Sciences:AI予測プラットフォーム

これまではデータサイエンティストが時間や工数をかけて行っていた変数選択、モデル作成、検証、最終的な利用モデル決定などの予測に必要なプロセスは、「Findability Platform」ではすべて完全自動で行われ、生成したモデルからの選択もAIによるマルチモデルで自動化。その過程で蓄積されていくデータも「Findability Platform」が学習していくため、予測精度の向上や高精度の維持も見込まれるという。

日本コンピュータビジョン

スマートビルディング&スマートリテール

日本コンピュータビジョン:スマートビルディング&スマートリテール

2019年5月に設立されたばかりの日本コンピュータービジョン。同社は技術パートナーである香港のSenseTime Group Limitedの協力のもと、画像認識技術とAI技術を活用した「ワークソリューション」「ビルディングアクセスソリューション」「リテールソリューション」を提供している。

日本コンピュータビジョン:スマートビルディング&スマートリテール

SoftBank World 2019の出展ブースでは、体験型のインタラクティブデモとして、顔認証でスムーズにビルのゲートやオフィスのドアを開錠できるビルディングアクセスゲソリューションを展示。iPhoneで利用が可能なソフトウェアベースの顔認証自動受付プロダクトや、顔認証の技術自体を提供し自社製品に顔認証技術を組み込むことができるSDK(Software Development Kit)タイプの製品も紹介された。

また同ブースのビデオデモでは、画像認識やヒューマンディテクション (人間検知)の技術によって「店内の動線分析」や「来店顧客のカウント」「来店顧客の属性分析」を行うことのできる店舗内分析ソリューションも説明された。

ジュニパーネットワークス

AIクラウド型Wi-Fi

ジュニパーネットワークス:AIクラウド型Wi-Fi

「AI駆動のセキュアで自動化されたエンタープライズIT 〜拠点におけるユーザ体感の向上と統合管理を実現〜」をテーマとした各種ソリューションが展示された。

ュニパーネットワークス:AIクラウド型Wi-Fi

中でも、インターネットテクノロジーイベント「インターロップ東京2019」において「Best of Show Award」(AI部門)グランプリを受賞した「Mist」は、AIを活用したクラウド管理型のWi-Fi。クライアントのログをクラウド上で機械学習し、安定したサービスレベルを提供する。Mist Wireless LANのプラットフォームでは、Mistクラウド、サブスクリプションサービス、アクセスポイントの組み合わせによって、モバイルユーザーのIT生産性を向上させるとともに、最適なワイヤレス体験を提供するという。

システナ

コールドチェーン向けIoTソリューション

システナ:コールドチェーン向けIoTソリューション

システナの出展ブースのテーマは「MaaS×HACCP」。HACCP(ハサップ)とは、製品の安全性を確保する衛生管理の手法のこと。

「食品を取り扱う事業者が原材料の入荷から製品として出荷するに至るすべての工程において、食中毒菌汚染や異物混入などの危害要因を除去・低減させる工程管理が求められる」とする国際的基準で、日本国内では改正食品衛生法の施行により、今後HACCPに沿った衛生管理が求められるようになる。

システナ:コールドチェーン向けIoTソリューション

そんななかMONETコンソーシアムにも参画するソフトウェア開発会社・システナは、MaaS(Mobility as a Service)適用の一例としてHACCPに着目。工場、物流(車両)、倉庫、店舗などの各プロセスにIoTに必要な車載モジュール、温度センサー、LPWA(Low Power Wide Area)などの技術を加えることで、情報を一括管理。データ活用までを行える「コールドチェーン向けIoTソリューション」を提案する。

ペテューム

RPA×AI

ペテューム:RPA×AI

2017年10月、ソフトバンクグループは、カーネギーメロン大学の教授らが立ち上げたAIソフトウェア開発のスタートアップ、Petuum, Inc.への投資を主導した。

ペテューム:RPA×AI

そんな同社が開発した「Petuum Neurobots」は、RPAに革新的なAI機能をもたらす製品シリーズ。チャットボットなどの会話アプリケーション向けツールとして開発された「Kaibot」のほか、自動音声認識機能により音声対話が可能な「Chimebot」、ファッションアイテムを解析し、スタイルの提案ができる「Chicbot」、画像分類・加工技術で写真が正しい構成で撮影されているかの判断ができる「Pixbot」で構成されている。

いずれも世界トップレベルのAI専門家たちによる「AI+機械学習」の技術・モデルが組み合わされて設計されており、革新的な産業ソリューションとして日本国内での展開が期待されている。

エス・アンド・アイ

AI×音声

エス・アンド・アイ:AI×音声

「AI×音声」に特化したコンタクトセンターソリューションを提供するエス・アンド・アイ。同社の出展ブースでは、IBM Watson®︎を活用したFAQ支援「Knowledge Discovery」と、コールセンターなどの応対品質管理業務をサポートする「AI Log」のデモンストレーションが行われた。

エス・アンド・アイ:AI×音声

Knowledge Discoveryは、顧客との通話内容をリアルタイムでテキスト化し、質問に対する回答候補をAIがレコメンドするソリューション。スキルや経験に頼ることなく、熟練者でなくても適切な回答を行えるようになる。「AI Log」は、録音した音声データを自動でテキスト化するとともに、会話の流れをチャット形式で表示。応対内容を振り返ることができ、禁則ワードの抽出も可能だ。

同社のコンタクトセンターソリューション提供においては、学習データの構築・作成支援も専門のスタッフがサポートしている。

PayPay

QRコード決済サービス

PayPay:QRコード決済サービス

ソフトバンクとヤフーの合弁会社として2018年6月に設立し、同年10月にはQRコード・バーコードによるスマホ決済サービスを開始した「PayPay」。「100億円あげちゃうキャンペーン」などの独自戦略は社会的にも大きな話題を呼び、利用可能店舗も拡大中だ。

イベント終了後の8月8日には「登録ユーザ1,000万人」「加盟店100万店舗」を突破したことも発表された。SoftBank World 2019では、展示会場に複数設置された無人商品販売サービス「スマートマルシェ」が「PayPay」に対応。スマホ決済でお菓子を購入するシーンが見受けられた。

PayPay:QRコード決済サービス

PayPay出展ブースではPayPay導入を検討する店舗や法人向けに、PayPay管理画面の体験型デモンストレーションが行われた。

ベネフィット・ワン

スマート福利厚生

ベネフィット・ワン:スマート福利厚生

多くの日本企業、特に中小企業にとっての喫緊の課題が「人材の確保・定着」である。リクルーターや若手社員にとっての「入りたい会社」「残りたい会社」は「充実した福利厚生制度」が上位にランキングされるという調査データもある。

そんななか同社は、採用活動から流出抑止までをワンパッケージでサポートする中小企業向け福利厚生サービス「スマート福利厚生」を提供する。同サービスは、求人サイト作成・求人掲載・スカウト通知が提供される採用支援サービス「エンゲージ」、アイテムが充実した福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」、ビジネス書の要約・閲覧サービス「フライヤー」、業務課題の解決をサポートする専門家マッチングサービス「専門家プロファイル」で構成され、企業は1IDにつき月額850円(税別)でサービス利用が可能だ。

WeWork Japan

コミュニティ型ワークスペース

WeWork Japan:コミュニティ型ワークスペース

ソフトバンクグループとアメリカ「WeWork」の合弁会社として設立したWeWork Japanは「コミュニティ型ワークスペース」の拡大を目指し、2018年1月から日本国内で事業を開始。

同社による「オフィススペースロケーション」は国内約20拠点にまで増加しており、国内最大級の「WeWork 渋谷スクランブルスクエア」のほか、新たに4拠点の新規オープンも控えている。

WeWork Japan:コミュニティ型ワークスペース

SoftBank World 2019では、展示会場とは別の商談スペースに「WeWork特設エリア」をオープン。和やかな雰囲気のもと、「WeWork」の入居者どうしの交流や活動内容が紹介されるとともに、「働き方改革」や「イノベーション」を目的に「WeWork」を利用してきた数々の企業の事例がシェアされた。

後記

展示会場は2日間とも大勢の来場者が訪れ、企業のデジタライゼーションに対する関心度の高さが伺えた。出展企業の傾向として、AIおよび機械学習を活用した高度なソリューションを提供している企業が数多く見られ、特定の企業規模や業種に関係なく、AIがさまざまなビジネスの現場で活躍する時代が到来していることを予感させた。

関連リンク

SoftBank World 2019

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