働き方改革を推進するソフトバンクがLEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)に本気な3つの理由

働き方改革を推進するソフトバンクがLEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)に本気な3つの理由

(2019年10月16日掲載)

新規事業を立ち上げたいがうまく進まない、働き方改革を進めているが社内の足並みがそろわない——。その課題を解決するためのヒントを、小さなブロックが与えてくれるかもしれない。

LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)とは、ブロックを使ってファシリテーションスキルを高める課題解決プログラム。Google やトヨタ、NASA(アメリカ航空宇宙局)などでも採用されており、ビジョン形成、メンバーの相互理解の促進などに効果を発揮し、組織に推進力を与えるプログラムとして注目されている。

ソフトバンクではLEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)のメソッドを活用したワークショップを各企業に提供。本記事ではワークショップの様子を紹介するとともに、LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)がいかにして組織の活性化につながるのかを解説する。

ソフトバンク株式会社 平安 俊紀 氏

平安 俊紀 氏

ソフトバンク株式会社 法人プロダクト&事業戦略本部
戦略事業統括部 ソリューション営業推進部 部長
ソフトバンク株式会社 大池 一生 氏

大池 一生 氏

ソフトバンク株式会社 法人プロダクト&事業戦略本部
戦略事業統括部 戦略企画部 課長
ソフトバンク株式会社 村上 真也 氏

村上 真也 氏

ソフトバンク株式会社 法人プロダクト&事業戦略本部
戦略事業統括部 ソリューション営業推進部 主任
ソフトバンク株式会社 礒 駿太朗 氏

礒 駿太朗 氏

ソフトバンク株式会社 法人プロダクト&事業戦略本部
戦略事業統括部 ソリューション営業推進部

LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)で「ビジョン形成」の流れを体験

某日の夕方、WeWork日比谷パークフロントにブロックを組み立ててタワーを作る人々の姿があった。開かれていたのは、LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)を活用した「働き方改革」がテーマのワークショップだ。

LEGO® SERIOUS PLAY®で「ビジョン形成」の流れを体験

数分後、参加者が組み立てたタワーは誰一人として同じ形のものはなかった。ワークショップのファシリテーターを務めるソフトバンクの村上氏は「その作品はあなた自身です。1つだけブロックを追加して作品を完成させ、その作品を使って自己紹介をしてください」と語った。

参加者はやや戸惑いながらも「高くブロックを積み上げたのは突破力を表現しています」「オープンマインドを意識しているので、窓のパーツを取りつけました」など、パーツや形状に意味づけしながら自己紹介をしていく。

「タワーという具体的なものを作るだけでも、人それぞれイメージは違いますよね。今度は『あなたにとっての理想の働き方』をブロックで表現し、そのテーマをプレゼンしてください」と村上氏。

「タワーという具体的なものを作るだけでも、人それぞれイメージは違いますよね。今度は『あなたにとっての理想の働き方』をブロックで表現し、そのテーマをプレゼンしてください」と村上氏。

より抽象的なテーマに対して、参加者はブロックを組み立てながら各自のイメージを具現化していく。ある人は自由なフィールドで多様な動物が生きる様子を表現し、ある人は複数の車がつながって宝箱に向かって進んでいく様子を表現した。

「LEGO® SERIOUS PALY®(レゴ®シリアスプレイ®)は与えられたテーマに対して、3Dのブロックで作品を作ることで潜在的なイメージを具体化して思考を整理し、ブロックを見ながら会話をすることで細部までニュアンスを共有できる効果があります」(村上氏)

ワークショップ後半では、各自の作品から「コアとなるパーツ」を1つ抜き出し、そのパーツを元にグループで新たな作品を組み立てて、タイトルをつける作業に移った。

ワークショップ後半では、各自の作品から「コアとなるパーツ」を1つ抜き出し、そのパーツを元にグループで新たな作品を組み立てて、タイトルをつける作業に移った。

「今、作品につけたタイトルがビジョンです。組織を活性化させるために大事なのは、最初にビジョンを形成し、メンバー全員で共有すること。このとき、全員がビジョンに納得できていることが重要です」(村上氏)

終了後、参加者に話を聞いてみると、「作品に意味づけして話さないといけないので新たな発見があった」「いつもは会社や仕事の枠にとらわれて考えてしまうが、ブロックを使うことで個人の本音が出て自由な議論ができそう」などの声が寄せられた。

終了後、参加者に話を聞いてみると、「作品に意味づけして話さないといけないので新たな発見があった」「いつもは会社や仕事の枠にとらわれて考えてしまうが、ブロックを使うことで個人の本音が出て自由な議論ができそう」などの声が寄せられた。

LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)が組織の活性化につながる理由

なぜLEGO® SERIOUS PALY®がビジョン形成、組織の活性化につながるのだろうか。ソフトバンクでLEGO® SERIOUS PALY®を活用したワークショップを担当するチームから、平安俊紀氏、大池一生氏、村上真也氏、礒駿太朗氏の4名に話を聞いた。

では、なぜLEGO® SERIOUS PALY®(レゴ®シリアスプレイ®)がビジョン形成、組織の活性化につながるのだろうか。ソフトバンクでLEGO® SERIOUS PALY®(レゴ®シリアスプレイ®)を活用したワークショップを担当するチームから、平安俊紀氏、大池一生氏、村上真也氏、礒駿太朗氏の4名に話を聞いた。まず、組織にビジョンが必要な理由について平安氏が語った。

「働き方改革を例にしましょう。最近は社内に働き方改革推進チームがある企業が増えています。一方で、社員に『あなたが考える働き方改革とは?』と投げかけると、みんなバラバラな答えが返ってくる。場所に縛られずに働けること、ワークライフバランスが整っていること、業務効率の改善など——。

なぜかというと、組織やチームが何を目指しているのか、つまり、ビジョンを共有できていないんです。こうなると『働き方改革』という言葉だけが一人歩きして、具体的なアクションにつながりにくくなってしまいます」(平安氏)

また、ビジョンはあったとしても、それが決まるまでの過程に問題があるケースもあるという。

「会議で相談して決めた場合、一見すると全員の合意を得られたように見えますが、実際は立場が上の人や発言力がある人の意見が採用されやすい。そのため、決定事項に自分の意見が反映されておらず、人によっては納得ができていないケースもあります」(平安氏)

「会議で相談して決めた場合、一見すると全員の合意を得られたように見えますが、実際は立場が上の人や発言力がある人の意見が採用されやすい。そのため、決定事項に自分の意見が反映されておらず、人によっては納得ができていないケースもあります」(平安氏)

こうした従来の意志決定プロセスとは違ったアプローチができるのがLEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)だ。ビジョンという曖昧になりがちなものを語るとき、3Dのブロックが効果を発揮する。

これについて、村上氏は次のような例を挙げた。

LEGO® SERIOUS PLAY®の特長1、「LEGO® SERIOUS PLAY®では、『必ずブロックを通して会話をする』というルールがあります。3Dのブロックを使うことで、各自のイメージが可視化され、グループで共有しやすくなります。

「LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)では、『必ずブロックを通して会話をする』というルールがあります。3Dのブロックを使うことで、各自のイメージが可視化され、グループで共有しやすくなります。

例えば、『他者とのつながりを重視する』という場合、言葉からイメージするものは人それぞれでしょう。しかし、ブロックを使うと、紐でゆるくつなぐのか、棒でがっちりとつなぐのか、ぴったりくっついているのか、離れているのかまで、決めなければいけません」(村上氏)

つまり、『他者とのつながりを重視する』というテーマでブロックを組み立てるためには、他者とのつながり方や距離感、連携の強さ、緊張感などを具体的に考える必要がある。この過程によって潜在意識が引き出され、可視化されていく。

LEGO® SERIOUS PLAY®の特長2、LEGO® SERIOUS PLAY®では、抽象的なテーマに対して『なぜその形で、その色なのか』『作品のコアは何か』をメンバーに説明します。その過程で自分の中にあるイメージがより明確になり、本音が垣間見えることも。この作業をグループで行うことで、お互いを深く理解できるのです。

また、LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)の特長の1つが、完成した作品を発表するステップがあることだ。

「ブロックはメタファーになりやすいんです。LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)では、抽象的なテーマに対して『なぜその形で、その色なのか』『作品のコアは何か』をメンバーに説明します。その過程で自分の中にあるイメージがより明確になり、本音が垣間見えることも。この作業をグループで行うことで、お互いを深く理解できるのです」(村上氏)

もう1つ、LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)にはルールがある。それは、『必ず参加者全員が平等に発言すること』だ。役職に関係なく、与えられる発言時間は平等。フラットな立場でお互いを尊重し、それぞれの意見に耳を傾けるのだ。

LEGO® SERIOUS PLAY®の特長3、従来の会議のように多数決で決めたり、それぞれの意見の共通点を探したりしません。全員が平等に発言し、各アイデアから1つずつコアを取り出して、最終的に全員で共通の1つの作品を作ります。そのため、最終形成したものに対して全員が納得できるのです。

「従来の会議のように多数決で決めたり、それぞれの意見の共通点を探したりしません。全員が平等に発言し、各アイデアから1つずつコアを取り出して、最終的に全員で共通の1つの作品を作ります。そのため、最終形成したものに対して全員が納得できるのです」(村上氏)

ブロックであれば一目見て、細部のニュアンスまでわかる。LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)はビジョン形成における曖昧さを排除し、メンバー内に共通言語を醸成するきっかけを提供する。さらに、参加者のコミットメントを高める効果も期待できるという。

課題発見からソリューション提案まで、一貫して提供

ソフトバンクが提供しているワークショップでは「働き方改革」の他にもさまざまなテーマを扱っている。礒氏は次のように話す。

「LEGO® SERIOUS PLAY®が向いているのは言語化しにくい抽象的なテーマです。ソフトバンクでは理想の働き方や新規事業のあり方、部門のアクション定義、他社との共創など、さまざまなテーマでワークショップを開催しています。組織の活性化、一体感の醸成を目的に、参加する企業もあります」(礒氏)

「LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)が向いているのは言語化しにくい抽象的なテーマです。ソフトバンクでは理想の働き方や新規事業のあり方、部門のアクション定義、他社との共創など、さまざまなテーマでワークショップを開催しています。組織の活性化、一体感の醸成を目的に、参加する企業もあります」(礒氏)

LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)の認定ファシリテーターの総数は世界で4,000人程度。アジア圏ではさらに少ないため、開催頻度や規模が限られることが多い。こうした中、ソフトバンクでは社内に20名を超える認定ファシリテーターが在籍(2019年10月現在)。今後、大人数のワークショップ開催に向け、30名を超える認定ファシリテーターの体制を整備する予定だ。

さらに、ソフトバンクの強みといえるのが、ワークショップによる課題抽出からその後のソリューション提案まで一気通貫で提供できることだ。これに対して、大池氏は次のように語った。

「LEGO® SERIOUS PLAY®を活用したワークショップを通して課題を発見し、ビジョンが定まったら、次は到達するための具体的な行動を起こす必要がありますよね。例えば、理想の働き方を実現するためには、テレワークの導入、AIやIoTの活用による業務効率化などの解決策が考えられます。
ソフトバンクではこうしたソリューション、具体的なサービスまでを提供できるのが強みです。新規事業に取り組むチームや働き方改革を進めるチームのほか、経営企画部や人事部と一緒に取り組むことができれば、大きな価値を生むことができると考えています」(大池氏)

「LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)を活用したワークショップを通して課題を発見し、ビジョンが定まったら、次は到達するための具体的な行動を起こす必要がありますよね。例えば、理想の働き方を実現するためには、テレワークの導入、AIやIoTの活用による業務効率化などの解決策が考えられます。

ソフトバンクではこうしたソリューション、具体的なサービスまでを提供できるのが強みです。新規事業に取り組むチームや働き方改革を進めるチームのほか、経営企画部や人事部と一緒に取り組むことができれば、大きな価値を生むことができると考えています」(大池氏)

後記

「働き方改革を進めているつもりだが、成果が出ない」「新規事業を立ち上げたいが適切なものが見つからない」といった場合、まずは課題の抽出とビジョン形成が必要となる。しかし、そもそもどうやってビジョンを形成するか、そのプロセスを明確につかむことは難しい。LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)を活用したワークショップは組織を活性化し、変革力をもたらすプログラム。参加してみると、ワークショップが始まる前と終了後のチームの劇的な変化に驚くはずだ。

関連リンク

「LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®) メソッドと教材を活用したワークショップ」

ワークショップ開催のご案内

ソフトバンク流働き方改革~自社の働き方改革で必要なことを知るワークショップ〜

日程:2019年12月10日(火)18:00~20:00
場所:WeWorkゲイツ福岡