オンライン飲み会のビジネス活用と幹事が注意すべき7つのポイント

2020年6月5日掲載

テレワークの利用が進む中「オンライン飲み会」に注目が集まっている。コミュニケーション不足を補う方法として企業やビジネスパーソンの利用も進むオンライン飲み会だが、やり方によっては逆に関係に水を差してしまうこともある。企業として上手にオンライン飲み会を活用するために知っておきたいポイントや、幹事になったときに押さえておきたいポイントについて、ビジネスの目線から解説する。

目次

オンライン飲み会とは

オンライン飲み会の定義

オンライン飲み会とは、参加者が自分のPCやタブレット、スマートフォンを用意し、Web会議システムやビデオ通話などを利用して、遠隔地の同僚や友人、家族などと画面越しに飲食を楽しむ、新しいコミュニケーション方法である。
テレワークの利用が進む中、2020年に注目されているキーワードであり、「リモート飲み会」「オン飲み」「Zoom飲み」などの別名でも呼ばれている。
オンラインでのコミュニケーション手法として、「オンライン飲み会」はビジネスパーソンから学生、高齢者まで幅広い層に受け入れられ始めてきている。別のオンラインコミュニケーションとして「オンライン帰省」や「オンライン結婚式」などまで生まれてきている。

企業やビジネスパーソンの活用が進んでいる

急速に浸透してきたオンライン飲み会は、企業やビジネスパーソンの間での活用も進んでいる。 例えば、大手オンラインゲーム会社のグリー株式会社は社員に毎月1回、1人3,000円を上限とした補助金を出してオンライン飲み会を奨励している。(出典:日経電子版)
社員の飲み会に対し企業が補助金を出してまで奨励するのは、これまでの感覚ではありえない話だ。なぜ補助金を出してまで、企業はオンライン飲み会を奨励するのだろうか?

なぜ企業がオンライン飲み会に注目するのか

テレワーク時代の新たなコミュニケーション

企業がオンライン飲み会を奨励している背景には、テレワーク時代特有の課題がある。テレワークには社員の通勤時間の有効活用やオフィスコスト削減など多くのメリットがある一方、社員どうしのコミュニケーションが不足しやすいというデメリットを抱えている。
国土交通省が実施した『テレワーク人口実態調査結果』でも、テレワークの問題点として「営業・取引先等、同僚・上司等との連絡や意思疎通」が挙げられており、社内外問わずコミュニケーション不足が課題となっている。
オフィス内で仕事を行う場合は、相手のデスクへ行き要件を伝える、会議室で10分ほど会話をする、といったコミュニケーションが容易だったが、テレワークでは、こうした気軽なコミュニケーションが取れないため、細かな意思疎通や温度感の共有などが難しくなってしまった。
こうしたコミュニケーション不足を解消するための新たなコミュニケーション方法として注目されているのがオンライン飲み会なのである。

低コストで場所を選ばず、時間の都合も付きやすい

オンライン飲み会のメリットは低コストで気軽に行えることが一番に挙げられる。オンライン飲み会では自分が必要な分だけの食べ物や飲み物を用意すればよいため、飲食店などでの飲み会と比較しても出費を抑えることができる。
また、場所や時間の都合が付きやすいのもオンライン飲み会の特長だ。自分の家で参加でき、終電を気にする必要もないため、気楽に参加できる。
社員どうしの気軽なコミュニケーション促進として企業やビジネスパーソンが活用する上で、参加のハードルが低いことは重要な要素であると言えよう。

プライベートな空間が見えてメンバーの新しい一面を発見できる

オンライン飲み会を実施する場合、多くの社員は自宅から参加することになる。そのため、これまで会社での顔しか知らなかった相手の新たな一面を知ることもできる。例えば、相手の部屋に置いてある物や飼っているペットなどについて聞いてみるのはコミュニケーションのきっかけとして有効だろう。
オフィス内のコミュニケーションだけでは気づくことができなかったメンバーの一面を知ることはチームワークを向上させ、仕事のモチベーションにも繋がることが期待できる。

テレワークの質を高めるオンライン飲み会の活用法4選

テレワークで減ったチームのコミュニケーション促進に

先述の通り、テレワーク環境では社内やチーム内でのコミュニケーションは不足しがちである。一般社団法人日本産業カウンセラー協会によると、長期間の在宅勤務は社員のメンタルにも悪影響を及ぼすケースがあり、オンラインで積極的にコミュニケーションを取ることでそのリスクを軽減することができるという。テレワークによってコミュニケーションが減り、仕事の質までもが下がってしまっては本末転倒だ。
企業にとって社員が働きやすい環境を用意することは重要な課題と言える。テレワーク時代において、社員のコミュニケーションを促進する方法としてオンライン飲み会に注目する企業が増えてきたことは自然な流れであろう。
1010株式会社がリリースしたオンライン飲み会サービス『たくのむ』は、リリースから72時間で25,000ユーザを獲得、7,000件のオンライン飲み会を開催しており、社会のオンライン飲み会への注目度が顕著に表れていると言えよう。

新人歓迎会、送別会、忘年会、新年会に

3月、4月は異動や新卒入社などで社内人事が活発になる時期だ。この時期に新人歓迎会や送別会などを企画していた企業や担当者も多いだろう。オンライン飲み会元年とも言える今年は、新人歓迎会を「オンライン飲み会」で実施している企業も出てきている。
一見、抵抗があるように見えるかもしれないが、スマホネイティブな若い世代は学生時代からスマートフォンでビデオ通話を利用してきた世代なので前向きに捉えられている。今後は送別会や忘年会、新年会などの社内行事をオンライン飲み会で実施する企業が増えてきそうだ。

プロジェクトのキックオフでチームビルディングに

大型プロジェクトになるとチームで高い目標をクリアするために、社内だけでなく社外の関係者も含まれた「キックオフミーティング」を行っている企業も多い。
大型のプロジェクトになればなるほど、関係者の役割分担やタスクの確認、目標達成までのロードマップの共有など、プロジェクトを円滑に進めるためのチームビルディングが重要になり、キックオフミーティングが担う役割は大きい。
従来であれば、キックオフで関係者と顔合わせをした後にお酒の席でチームの温度を高めていた企業やチームもあったが、遠隔地のメンバーやテレワークで参加するメンバーがごく当たり前に存在するテレワーク時代では、ここでもオンライン飲み会が活用されている。
プロジェクトを成功に導かなければならないプロジェクトマネージャは、チームビルディングの一環としてオンライン飲み会を企画してみてはいかがだろうか。

対面営業が減ってしまったクライアントとの接点作りに

便利なテレワークも、すべての面において効率的で合理的なばかりではない。対面営業で信頼関係を構築し続けることが重要な企業や営業職にとっては、テレワークは取引先との関係性が希薄になるのではと懸念するケースもある。
心理学には、相手との接触が増えるほど好感度が上がる「単純接触効果」という考え方が存在する。提唱者の名前をとって「ザイアンス効果」とも呼ばれるこの効果は、対人関係において何度も会うことが効果的であると説いている。営業担当者が取引先と定期的に顔を合わせることは好意的な関係性を維持するために有効であり、対面営業にも合理性があると言える。
こうした取引先との接点の減少に対する解決策としてもオンライン飲み会は利用できる。実際に顔を合わせたコミュニケーションには劣るだろうが、画面越しのオンラインであっても関係性の構築に一役買うことは可能だ。
ただし、オンライン飲み会という新しいコミュニケーションの提案の際には、十分に相手を配慮することも忘れてはいけない。自宅だから、お酒の席だからと羽目を外しすぎない、あまり遅い時間まで開催しない、相手の家庭事情を考慮する、無理に誘わない、など通常の飲み会でも当然されるべき配慮は、オンライン飲み会であっても必要だ。丁寧な対応や説明、適切な距離感でよい関係を構築するために、対面以上に細かい注意を払いたい。

幹事が気を付けておきたいオンライン飲み会7つのポイント

スケジュール調整や出欠管理にはITツールを使う

せっかくITツールを利用してオンライン飲み会を開催するのだから、スケジュール調整などにもITツールを使うのがよい。
例えば「調整さん」はアプリのインストールなどは必要なく、イベント名・イベントの概要・候補日を入力してイベントを作成するだけで利用できる。他にもLINEであれば、個別にスケジュールを聞くのではなく「LINEスケジュール」を利用すると、参加者は候補日に〇X△を選択するだけなので手軽だ。
こうしたITツールを利用し、スマートにスケジュール調整することで、参加者がストレスなく参加ができる。

不参加の理由は聞かない

オンライン飲み会には参加を断りにくいというデメリットがある。一般的な飲み会ならば、「明日ちょっと早いので」「この後、別件があるので」などで断ることができるが、オンライン飲み会だと時間に融通が聞く分だけ断ることが難しくなる。
最近では、オンライン飲み会の断り方に頭を悩ませる人も増えつつあるという。こうした負担を社員に強いないためにも、幹事は不参加の理由を聞かないという心構えが大事になる。
参加も不参加も自由であることを予め明示し、気軽に不参加を伝えられる空気を作るだけでも、断った人は幹事に安心感を抱き、次のコミュニケーションにも繋がりやすくなるだろう。

参加者全員がオンラインで参加する

参加者全員が自宅などから個別にオンライン飲み会に参加することも、幹事が気をつけたいポイント。
誰かが他の人と同じ場所からオンライン飲み会に参加してしまうと、その場にいるメンバーだけで話が進んでしまい、オンラインで参加している他の参加者が話に入っていけないなどの弊害が起こってしまう。
そのため、それぞれ個別にオンラインで参加してほしい旨を事前に参加者に伝えておくのも幹事の大事な役割と言える。

司会を決めておく

オンライン飲み会では、同じ場に参加者がいない分、雰囲気などがオンサイトの場合よりも伝わりにくいため、オンライン飲み会を仕切る人の役割が大きくなってくる。乾杯の音頭や締めの挨拶、ちょっとしたイベントをする際なども、事前に司会を決めておくとオンライン飲み会はスムーズに進んでいく。

途中参加・途中離脱・離席を自由にする

オンライン飲み会は気軽に参加できるからこそ、途中参加・途中離脱・離席を自由にしておくことも大切だ。2時間参加必須などにしてしまうと、参加へのハードルは上がってしまい、気軽に参加できなくなってしまう。自宅で飲む、プライベートな空間だからこそ相手への事情を配慮しておくことが大切だ。

お酒を飲まなくてもよいことを伝えておく

近年、アルハラという言葉に代表されるようにお酒の強要は社会的に大きなニュースとなり、企業の信頼を損なう恐れがある。
特に若者のお酒離れは叫ばれて久しい。ニッセイ基礎研究所が厚生労働省のデータを基にまとめた「若者アルコール離れ」についてのレポートでは、20代の4分の1はあえてお酒を飲まないとされている。若者にとってお酒は必ずしも必要ないのである。
オンライン飲み会をお酒必須にしてしまうと、お酒を飲めない、飲まない人たちにとっては参加へのハードルが上がってしまう。オンライン飲み会は自分が好きな飲み物や必要な分だけの食べ物を用意すればよいということを前提に準備することが必要だ。

終了時刻を決めておく

オンライン飲み会はあらかじめ終了時刻を決めておくことも大切だ。時間に融通が利く分だけ長く話し込んでしまい、反対に負担になってしまうこともありえる。オンサイトの飲み会の場合では終電などを目安に終了することもできるが、オンライン飲み会は終わりが見えにくい。
そのため、幹事が終了時刻を決めておくことで、より健全な飲み会となる。また、終了時刻を決めておくことは参加者の予定も立てやすいので参加のしやすさにもつながる。

オンライン飲み会を10倍楽しむアイデア5選

リビングや家族が映ってもOK

オンライン飲み会では普段、見られない相手の新たな一面が見られる可能性があるのは先述した通りだ。そのため、リビングや家族が映りこんでもOKだが、写すことを強制してはいけない。たまたま映ったらコミュニケーションを起こすきっかけにはなるだろう。

紹介したい食べ物・飲み物を用意してみる

いろんなエリアに住んでいる人とコミュニケーションできるので、地元の食べ物や飲み物を用意してみるのも面白い。相手の食べているものがコミュニケーションのきっかけになるだけでなく、相手の出身地の名物を知ることもでき一石二鳥だ。
お酒が好きな人は自分なりのこだわりのお酒を用意するのもいいだろう。オンサイトの飲み会だと気を使って相手に合わせてしまうお酒もオンラインだからこそ、自分の好きなように用意することができる。
中にはオンライン飲みでありながら、居酒屋気分を味わうことのできる「家飲み家電」なども出てきている。こだわりを見せることで話題のきっかけを作ることもできるだろう。

みんなで同じおつまみを買って食べる

参加者全員で同じおつまみを買って食べるのも一体感が生まれてコミュニケーションが促進されやすい。
事前に参加者から一品ずつアンケートを取り、それぞれが当日用意するのもよい方法だ。もちろん、高額なものを指定しないなど配慮も必要になるが、おつまみを選ぶ手間なども省けるなどの効果もある。

飲食店が提供するバーチャル背景画像を使う

オンライン飲み会のツールによってはバーチャル背景画像を設定することができる。飲食店が提供するバーチャル背景画像を使えば、オンサイト飲みのような雰囲気も出すことが可能だ。
また、リビングなど自宅を映したくない参加者にとってもバーチャル背景画像は有効になる。

同じ映画、ドラマ、スポーツなどを見ながら飲む

共通の趣味などがあれば、映画、ドラマ、スポーツなどを見ながら飲むのも盛り上がる。同じ瞬間を共有でき、あれこれ話しながら盛り上がることができるのでコミュニケーションも活性化する。 また、映画、ドラマ、スポーツなどは終わりの時間が決まっているのでスケジュールを立てやすいのも特徴だ。番組が終了後30分後にオンライン飲み会終了などを決めておけばスムーズに進んでいく。

オンライン飲み会を活用したユニークな事例

グリー株式会社:オンライン飲み会代として1人3,000円まで補助

先述したように大手オンラインゲームの会社であるグリーは社員に毎月1回、3,000円を上限とした補助金を出してオンライン飲み会を奨励している。 オンライン飲み会の補助金制度は、テレワークでコミュニケーションが減ってしまった社員へのサポートとして、人事部が主導となって導入した。
在宅勤務によって「社員間で交友が減った」との声を反映させた形だ。「在宅だからこそオンラインでコミュニケーションを活性化させたい」との思いは、社員の間でも好意的に受け止められている。
なお、補助の対象は飲食店のテイクアウトなどに限定されている。

株式会社ヤッホーブルーイング:オンライン飲み会の様子の動画配信

ビール製造メーカであるヤッホーブルーイングは自社の公式YouTubeページにオンライン飲み会の様子を配信し、ヤッホーブルーイングで製造したビールなどを飲みながら200名以上が参加した
「よなよナイト」と名付けられたオンライン飲み会では、メーカと参加者がオンラインで繋がり、双方にコミュニケーションを取りながら進められている。「グラスに注ぐときのコツ」や「おすすめコンビニおつまみ」などへの質問に答えていく。
ファンはメーカの人とのコミュニケーションを楽しめ、企業側は参加者の生の声を聞くことができるため、有意義であろう。
こうした取り組みの結果、ヤッホーブルーイングの看板商品の3月前半の出荷量は、前年に比べ約5割増加した。

株式会社MyRefer:リファラル採用をオンライン飲み会で

株式会社MyReferは「オンライン飲み会×リファラル採用」として『オンラインリファラル会食プラン』を行っている。
オンラインリファラル会食プランとは、MyReferに勤めている社員が、自社に推薦したい友人とオンライン飲み会を実施し、費用を1回1,000円まで支給するというものだ。友人にMyReferを認知してもらいつつ、経費清算の際には推薦したい友人の推薦コメントを会社に提出することで、友人と会社の双方の理解を深めることを狙う。
こうした理由から、MyReferでは社内のコミュニケーションのみならず、社外の人との交流を積極的に行うことを推奨している。

株式会社SmartHR:オンライン部活+オンライン飲み会

クラウド人事労務ソフトを扱う株式会社SmartHRはオンライン部活を作り、オンライン飲み会を開くことを後押ししている。
SmartHRには以前から部活制度があったが、テレワーク時代でもオンラインを通して共通の趣味に取り組み、仲間とお酒を楽しむことで、部署にとらわれないコミュニケーションを生み出そうという狙いがある。コミュニケーションには、ITツールである「Slack」を利用しての工夫も施している。
1回参加につき1人1,000円まで実費を補助し、新入社員が参加することでボーナスが発生する仕組みとなっている。

価値住宅株式会社:オンライン飲み会による「障がい者雇用」環境の充実化を実現

不動産売買事業の価値住宅株式会社は、精神に疾患を抱える障がい者をテレワークにより雇用していた。
社員全員にテレワークを導入したことを契機に、店舗スタッフとテレワークスタッフによるオンライン飲み会でコミュニケーションを活性化させている。
価値住宅株式会社は1回あたり3名以上の参加で1人あたり2,000円を上限とした補助をすることで、オンライン飲み会を推進している。

企業のオンライン飲み会に使える有償Web会議ツール

Zoomミーティング
最大1,000人まで同時接続が可能なのが最大の特徴。アカウントの取得はホストのみが必要で、招待される側はアプリをダウンロードするだけで簡単に参加が可能。また、会議の様子を動画として保存することもできる。
グループ分けの機能も備わっているので、大人数が参加するオンライン飲み会では数組に分けてつなげることも可能だ。加えて、背景を入れ替える「バーチャル背景」という機能があり、利用者の好みによって背景画像を入れ替えることができる。
また、翻訳機能やリアルタイム文字起こし機能があるため、海外メンバーや聴覚障害を持つ社員なども参加しやすい環境を用意できる。

LINE WORKS
LINEと連携ができる唯一のツールであり、普段からLINEを使い慣れている人は操作に迷うことなく利用することができるのが特徴。
トークによるチャット機能はもちろんのこと、最大で200人まで対応ができるビデオチャット機能がある。他にもグループ作成機能やアンケート機能、カレンダー機能まであるため、LINE WORKSのみでオンライン飲み会の日時の設定から開催までが可能だ。機能の手軽さからこれまで10,000社以上で導入(※1)されている。
ソフトバンクからのみ、無料で始められるフリープランをオンライン申し込みできるため、手軽に試してみたい場合や少人数チームの場合はお勧めだ。

(※1)2020年1月時点 ワークスモバイルジャパン株式会社 公開情報(※グローバル且つ、有料版・無料版を合わせた合算値)

Microsoft Teams
Microsoftが提供するコミュニケーションツールであるMicrosoft TeamsはOfficeソフトとの連携を取ることができ、WordやExcelを共同で管理、編集することが可能。
また、グルーピングができるのでチームごとのビデオ通話などが容易にでき、スケジュール機能で参加者に漏れなく連絡することができる。さらに、チームごとにフォルダやファイルの管理を行えるのも大きな特徴だ。

Google Workspace
Googleが提供するグループウェアGoogle Workspace は、ビジネス用のGmailやGoogleドライブ、カレンダーなど多くの機能を持ち、Google MeetというWeb会議システムも用意されている。
Googleが利用しているインフラストラクチャと同等のものが提供されており、セキュアで高速なWeb会議が簡単に利用できる。通信は暗号化されており、各種不正防止機能が標準で設定されているため、安心して利用することができる。

個人のオンライン飲み会にも使いやすい無料Web会議ツール

Zoomミーティング
先述のZoomの無料版。最大100人まで接続可能で大人数でのオンライン飲み会の開催に向いている。ただし有料版と異なり、3名以上が参加すると1度のWeb会議で40分までしか利用できないため、制限付きの利用となってしまうことを覚えておきたい。

LINE
プライベートで多くの人が利用しているLINEは2020年の段階で国内8,000万人以上が活用している。そのため、ほとんどの人が基本的な機能を理解しており、テレビ通話にも気軽に参加することができる。ただし、オンライン飲み会をするメンバーを友だちとして追加する必要があるので、会社のメンバーや取引先とのオンライン飲み会で利用するにはハードルが高くなる可能性がある。

Skype
マイクロソフトが提供しているビデオチャットツールで、MacOS、WindowsなどのOSの他、ゲーム機器などにも対応しているので汎用性が高いのが特徴。最高で250人を同時に接続することができ、画面共有なども簡単に利用することができる。また、Officeとの親和性が高いのも特徴だ。ただし、利用にはアカウント登録が必要なため、参加者にもひと手間かかってしまうことは事前に理解しておきたい。

Googleハングアウト
Google社が提供している無料のコミュニケーションツールで、チャットやビデオ通話を楽しむことができる。Gmail内からボタンひとつで開くことができるので、簡単に接続することが可能。ただし、最大接続人数は10人までに限定されており、小規模のオンライン飲み会に向いていると言える。

Messenger
Facebookが開発したメッセージアプリで、チャットやビデオ通話をiPhone、Android、PCと自分に合った端末でやり取りを行うことができる。Facebookアカウントを持っていれば相手のメールアドレスや電話番号を知ることなくFacebook上で繋がることができるのが特長。逆に、Facebookアカウントを持っていない参加者がいた場合、新規登録する手間がかかってしまうことも覚えておきたい。

たくのむ
たくのむはオンライン飲み会用に開発されたサービスだ。参加者にルームのURLを知らせることで無料版では最大4人まで同時接続が可能である(※2020年6月現在、期間限定で最大12人まで無料で同時接続が可能)。また、ルームの時間を設けることが可能でダラダラと長引かせずに開催することも可能だ。PCで利用すると「Snap Camera」と連動してARエフェクトを利用することができ、顔加工などで飲み会を盛り上げることができる。

Cisco Webex Meetings
PCやタブレット、スマートフォンなど好きな端末から利用ができ、画面の共有やWordやExcelなどのドキュメントの参照が可能。専用のWebex アプリを利用すればビデオ通話の際にログインの必要がなく、ワンタッチで通話に参加することができるのも特徴だ。

BIZMEE
株式会社grabssが開発したWeb会議システムで、URLを共有するだけで誰でも参加できる。最大の特徴は議事録機能があることだ。会話の内容やまとめておきたいことなどをリアルタイムで相手と共有ができ、終了後にテキストエディタなどに貼り付けて保存することも可能だ。

まとめ

テレワークが進んでいく中で、人と人との繋がりを保とうと「オンライン飲み会」の活用が急激に進んでいる。これまでは人と直接対面しなければできないと思われていたことが、オンラインでもできるようになってきた。今後も多くのモノやコトがオンラインへシフトしていくことは想像に難くない。
しかし、全てのものがオンラインで代替されるわけではない。リアルの世界、オンラインの世界、それぞれの強みを生かしていく社会になっていくのだろう。
直接顔を突き合わせたコミュニケーションも、オンラインでのコミュニケーションも、どちらも上手に活用することで、ビジネスが加速し、社会が発展し、よりよい未来が生まれることを願っている。

関連セミナー・イベント

条件に該当するページがございません

関連サービス

Zoomミーティング

LINE WORKS

Microsoft Teams

Google Workspace

おすすめの記事

条件に該当するページがございません