カリスマエバンジェリストたちの競演
――モバイル/クラウドで働き方はここまで変わる
ワークスタイル変革フォーラム2016

ソフトバンクとアイティメディアの共催による「ワークスタイル変革フォーラム2016」が2016年2月22日、300人を超える情報システム部門および情報システム担当の決裁者・管理責任者を集め、ラフォーレミュージアム六本木において開催されました。

これまで多くの企業にとって「働き方の変革」は一部の社員を対象にした在宅勤務制度のように極めて限定的な取り組みでした。しかし、東日本大震災を教訓としBCP(事業継続計画)対策の一環として整備が進み、今は政府の成長戦略や女性の活躍を進める重要な施策と位置付けられるようになりました。それはもはや単なる福利厚生でなく、少子化を克服し企業の成長を支える「経営戦略」として取り組まれようとしています。

多様な働き方を実現するには情報テクノロジーの活用が不可欠です。ソフトバンクは"ビジネスを加速させる最強ツール"として「Office 365」および「 G Suite 」、スマートデバイスとして「iPad 」や「Surface 3」などを多くの企業に提供してきました。本フォーラムでは「働き方の変革」をテーマに、クラウド型ビジネスツールを提供している日本マイクロソフトおよびグーグルそれぞれのエバンジェリストを招き、両社が考える「働き方の改革」についてデモを交えて存分に語っていただきました。

「たった40分で働き方が変わる!Office 365が絶好調な理由とは」

日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 アプリケーション&サービスマーケティング本部 本部長 越川 慎司 氏

日本マイクロソフトが過去10年にわたって取り組んできた「働き方の変革」について、同社の越川氏が強調したのは、経営者や役員が先頭に立って変革に取り組むこと、すなわち経営戦略に「働き方の変革」を組み込むことの重要性です。

「単にITツールを導入するだけでは成功しません。新しい働き方を受け入れる従業員のマインド醸成、経営ビジョンとしてのコミットメント、オフィスの変更(フリーアドレスなど)、ITツールの活用、人事評価制度などの企業ポリシー変更、この5つの要素がそろわないかぎり、働き方の変革は全社に浸透することはないでしょう」と越川氏は語りました。

その上で越川氏は自身のBYOD端末「Surface 3」を使って、クラウド上で複数のメンバーが共同制作した「Office 365」のPowerPoint資料をネットワーク経由で閲覧しました。クラウド上のファイルを利用することで、常に最新版の資料を世界中のどこにいてもワンクリックで開けるのが「Office 365」のメリットです。また、講演会場から同社の品川オフィスで実際に開催されているSkypeを使ったオンライン会議に、Outlookの予定表からワンクリックで参加しました。オンライン会議を導入したことで同社は交通費の大幅な削減を実現しているといいます。

「Office 365」のようなクラウド型ツールを活用したリモートワークで重要なのはセキュリティです。越川氏はBYOD端末で講演を行いましたが、端末にログインした際にVPN経由で同社のセキュリティ管理システムによる認証が行われ、不正アクセスを防ぐ対策が取られているといいます。また端末を紛失した際にもリモートワイプが可能です。このような端末のセキュリティ対策を施すことで、安心してリモートワークが可能になると越川氏は強調しました。

「 G Suite でビジネスにイノベーションを!」

グーグル株式会社 Google Cloud エバンジェリスト 田中 大介 様

1998年に設立されたグーグルは検索エンジンをはじめとして、常に革新的なサービスを生み出していますが、それを支えているのは従業員の仕事に対する高い満足度だと田中氏は語ります。そして同社の働き方を支える4つの要素は「ビジョン・文化(世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできるようにすること)」「制度・組織(階層にこだわらず、プロジェクト単位でネットワークを形成)」「ファシリティ・設備(いろいろな会話が自然に生まれるオフィス空間)」「ツール( G Suite )」であるといいます。

「グーグルは、イノベーションはスピーディな共同作業の繰り返しから生まれると考えています。それを実現させるためのツールとして自社用に開発されたのが G Suite でした」と田中氏。コミュニケーションとコラボレーションを加速させるため「メール」「グループウェア」「ファイルサーバ」「チャット・Web会議」という4つのシステム領域にまたがるすべての機能を100%クラウドで提供するのが「 G Suite 」の特徴です。

田中氏は3つの異なるデバイス(タブレット、スマートフォン、Chromebook)から「 G Suite 」を開いて、どんなデバイスでもネットワークにつながっていれば利用できるクラウド型ツールのメリットを示したのち、現在自宅で勤務している同僚とハングアウトで会話をしたり、スプレッドシートの画面を共有して共同編集したりするデモを展開しました。

「 G Suite 」はコラボレーション以外にも魅力的な機能があると田中氏は語ります。そのひとつは検索機能です。あらゆる資料から一瞬で検索ワードにヒットした資料をピックアップする迅速性はもちろん、名刺を画像として保存するだけでOCRによる文字スキャンが自動的に施され、名刺画像中の文字も検索にヒットするデモや、画像を認識しキーワード検索の対象にできるデモなど「 G Suite 」の先進的な機能も紹介しました。

3社トークデモセッション

  • グーグル株式会社 Google Cloud エバンジェリスト 田中 大介 様
  • 日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト 業務執行役員 西脇 資哲 様
  • ソフトバンク株式会社 主席エバンジェリスト 中山 五輪男

日本マイクロソフトの西脇氏、グーグルの田中氏、そしてソフトバンクの中山氏によるトークセッションでは「会議の効率化」をテーマにデモが展開されました。

グーグル流の会議では、「課題の共有」「解決案」「アクションアイテム」を重視していると田中氏が紹介しました。これを「 G Suite 」で実現するには、まずカレンダーで会議に参加するメンバーを招集する際に必要な資料を添付(URLリンクを張る)しておくことで、実際の会議が始まる前に「課題の共有」が完了します。会議中に各自の課題解決のためのアイディアをスライドの共同編集機能を使ってその場で書き出すことで「解決策」を1つの資料に集約・共有でき、最終的に誰がどの「アクションアイテム」を担当するかを割り振って会議を完了しているとそうです。またあらゆる資料を共有しておけば、強力な検索機能を使って有用な情報を埋もれさせないことが可能になると語りました。

日本マイクロソフトの西脇氏、グーグルの田中氏、そしてソフトバンクの中山氏によるトークセッション

日本マイクロソフトの西脇氏も、会議の生産性を上げる秘訣は、課題の事前共有や共同編集による効果に加え、会議中に成果物を完成させることだと語りました。特にPowerPointを使ったプレゼンテーション資料は、作図スキルの高い社員が作成を担当し、営業担当など別の社員がレビューを実施するのが一般的ですが、レビューで指摘された改善点を会議後に作成担当者に修正依頼するのは非効率です。そこでレビュー中にSkypeを使って資料作成者に会議へリモートから参加してもらい、PowerPoint資料を共有してその場で図版の修正を実施することで会議効率を大幅に改善できるというデモを紹介しました。このほかも西脇氏は、会議そのものをSkypeによるテレビ会議で実施し、それを動画として簡単に録画し配信可能にすることで、議事録作成の手間を解消できると語りました。クラウドならではの機械学習による作業効率の向上や、Surface Hub などを使った Face to Face の会議の効率化の加速などのポイントが鍵になるとのお話でした。

最後に中山氏より「今を見つめなおし、そして未来を考える」と題した講演がありました。タブレット端末の主要OSである「Windows」「Android」「iOS」のシェアは年々均衡に向かっており、すでにどのOSを搭載したタブレットを選ぶかと考える時代ではなくなったと指摘します。「クラウド型のビジネスツールはデバイスフリーですから、どのデバイス、OSを選ぶかではなく、そのデバイスで何をしたいかを考えるべきです。2~3年後にどういう『働き方』を実現したいか、明確なビジョンを持ってほしいと思います。そして皆様の実現したいことに合ったデバイスを選んでください」と中山氏はアドバイスしました。クラウド型ツールを使えば、どの端末でも同じように動作するので、部門ごとに異なるデバイスであっても問題ないと付け加えました。「皆様ひとりひとりが社内のエバンジェリストになってスマートデバイスとクラウドの活用した『働き方の変革』の先頭に立って取り組んでください。必要なのは勇気です」と中山氏は締めくくりました。

クラウド

クラウドのカテゴリ

法人サービス > 選ばれる理由 > クラウド > ワークスタイル変革フォーラム2016

関連導入事例

    ワークスタイル変革フォーラム2016 ソフトバンク

    ソフトバンクとアイティメディアの共催による「ワークスタイル変革フォーラム2016」が2016年2月15日、300人を超える情報システム部門および情報システム担当の決裁者・管理責任者を集め、ラフォーレミュージアム六本木において開催されました。