情報革命の進むべき方向性を自らの挑戦で実証し、顧客へ提示する
「クラウド」が選ばれる理由

  • 本記事は日経コンピュータ2015年12月24日号特別広報企画「攻めのIT経営」への提言から抜粋、再編集したものです。

ICTは日々進化している。システム基盤はオンプレミスからクラウドへ、ツールはPCからスマホやタブレットへと、またたく間に変化を遂げた。そうした中、「情報革命で人々を幸せに」という理念のもと、新しい技術を積極的に先取りし、自らの経験を踏まえて顧客に新たな価値を提案し続けてきたのがソフトバンクである。同社は、総合満足度No.1の評価を受けたクラウドサービスやネットワークに加え、今後はIoT、AI、ロボットという3分野に注力し、日本企業の競争力向上に貢献していく。

ソフトバンク株式会社 常務執行役員 法人事業副統括 兼 ICTイノベーション本部長 兼 クラウドサービス本部長 佐藤 貞弘氏

―― 最近の日本におけるIT投資動向をどう見ていますか。

佐藤 徐々に日本企業も「攻め」のIT投資へ軸足が移りつつあると感じています。その代表がクラウドの積極的な活用です。コスト削減だけでなく、新しい事業やサービスの早期立ち上げなどクラウドを攻めに生かす企業が出てきています。当社の「ホワイトクラウド」だけでなく、「Amazon Web Services」や「Microsoft Azure」、「 G Suite 」といったパブリッククラウドの活用がエンタープライズマーケットでも本格化しているのがその証しです。ただ、「パブリックとオンプレミスの基幹系をインターネットでつなぐのは不安」という声も少なくありません。その懸念を解決し、企業のさらなる情報武装、攻めのIT投資を促す役割を果たすのが、「キャリアクラウド」だと考えています。

―― 通信事業者が提供するクラウドということですね。その中でもソフトバンクのクラウドは、どのような特長を持っているのでしょう。

佐藤 まず稼働率の高さです。例えば当社が主力とするIaaSでは稼働率99.999%以上を目標としています。オンプレミスと同等の信頼性や安定性をクラウド上で担保したいというお客様の期待に応えることができる。また、VPN(閉域ネットワーク)やモバイルインターネットなど幅広いラインアップの自社回線もセットで提供可能なため、エンド・ツー・エンドで安心して使えるのも大きな差異化ポイントです。
同時に、グーグル、アマゾン、マイクロソフト、ヴイエムウェアといったグローバルクラウドベンダーも当社にとっては強力なパートナーですから、適材適所でクラウドを使い分けていただけるサービスも提供しています。その際にはインターネットを経由せず、当社の「SmartVPN」を介してオンプレミスやプライベートクラウドとセキュアに連携できる「ダイレクトアクセス」という機能が大きな安心材料となります。このようにマルチクラウド戦略で、お客様のビジネスを柔軟に支援できるのも、大きな強みとなります(図)。

―― 顧客満足度調査で高い評価を得たそうですね。

佐藤 おかげさまでJ.D. パワー アジア・パシフィックによる2015年度の顧客満足度調査では、法人向けネットワークサービス<大企業市場セグメント>とクラウドサービス<通信事業者セグメント>で総合満足度第1位を受賞しました。それぞれ高く評価いただいたことは社員一同、大きな励みとなります。また、クラウドはネットワークでつながってこそ意味があるため、両分野で受賞できたことに意義があると考えています。
こうした評価がいただけたのは、旧日本テレコム時代から通信会社として培った技術とノウハウを生かし、ICTとクラウド、既存の電話網やネットワーク、そしてスマートデバイスをつないだサービスを連綿と続けてきたからこそ。これからも期待に応えられるサービスの進化を継続していきたいですね。

クラウドを核に最先端のICTで顧客のビジネスを変革していく

―― 今後はクラウドと、その上位のアプリケーションやサービスを、いかに柔軟に組み合わせて活用できるかが企業競争力を左右していきそうですね。

佐藤 クラウド上で提供されるサービスには”尖った”ものが多い。それをうまく使えば先行的な競争力を得ることができます。リスクも伴いますが、挑戦し続けられる企業こそが、着実な成長戦略を描くことができるはずです。
例えば、世界中のあらゆるデバイスをつなぐIoTで収集されるビッグデータの活用にも、クラウドは重要な基盤となります。クラウドを核にして、最先端に積極的に挑戦し、お客様のビジネスを変革していく会社でありたいと常に私たちは考えています。

――トレンドという観点では、AIやロボットへの関心が急速に高まっています。特にロボットは御社の人型ロボット「Pepper」の発表が大きなきっかけとなりました。

佐藤 日本企業が今後も国際競争力を維持するためには労働力人口を確保しなければなりませんが、少子高齢化が進む中それは簡単なことではありません。そこで「人が減った分の単純作業はロボットに任せて、人はよりクリエイティブな仕事に向かうべきだ」というのが、当社の会長である孫 正義のメッセージです。感情認識機能を備えたPepperは人とのコミュニケーションが得意ですから、将来的には単純作業だけでなく、接客や窓口業務、教育現場など、より高度なサービス用途に使われていくことを想定しています。現在、Pepperの膨大で複雑な処理はクラウド上に用意されたAIが担っていますが、より柔軟で臨機応変な対応を実現するために考えているのが、IBMが開発を進めるコグニティブ(認知型)コンピューティング技術「IBM Watson」との連携です。

未来に向けた成長戦略ではAIとロボットがカギを握る

―― IBM Watsonの日本語対応と市場導入でIBMと戦略的提携を結んでいますね。

佐藤 IBM Watsonは自然言語で投げかけられた複雑な質問を解釈し、根拠に基づいた最良の回答を提案できます。ロボットだけでなく、あらゆるビジネスシーンで無限の可能性が出てくるはずです。まずは社内で活用して、効果を確かめてからお客様企業へ展開し、さらにはパートナーと協業したIBMWatsonエコシステムの確立に取り組んでいきます。具体的には、訪問営業の際に提案材料を提示してくれる「パーソナルアシスタント」、お客様からの問い合わせに最適な回答を瞬時に提示し、待ち時間を削減する「コールセンター対応」などを想定しています。
どこよりも早く、常に新しいチャレンジを続けることが当社の成長戦略のベースにあります。日本のIT投資が向かうべき方向性や材料を、まずソフトバンクが提示してくれるのではないか。そんな期待に沿えるよう、これからも情報革命の基盤となる技術やサービスの提供に向け、積極的に挑戦していきたいと思います。

  • 出典:J.D. パワー アジア・パシフィック2015年日本法人向けネットワークサービス顧客満足度調査SM。
    法人向けネットワークサービスを提供する通信事業者に関して従業員1,000名以上の企業454社からの642件の回答を得た結果による(1社につき最大2通信事業者の評価を取得)。
  • 出典:J.D. パワー アジア・パシフィック2015年日本クラウドサービス顧客満足度調査SM。
    通信事業者が提供・販売するクラウドサービスに関して従業員50名以上の企業741社から838件の回答を得た結果による(1社につき最大2サービスの評価を取得)。

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