社用車の課題をカーシェアで解決。環境保全・多様な働き方を実現するタイムズカー

2022年7月29日掲載

社用車の課題をカーシェアで解決 環境保全・多様な働き方を実現するタイムズカー

営業活動に欠かせない足として活用されている社用車ですが、近年の働き方の多様化への対応や維持コストの削減に加え、SDGsや環境保全を企業に求める機運の高まりからも、そのあり方の見直しをはかる企業が増えています。

こうした社用車にまつわる課題を解決する方法として、企業においてカーシェアリングサービスへの注目が高まっています。カーシェアリングサービスを全国で展開する「タイムズカー」が、環境保全や多様な働き方、コスト削減にどのように貢献できるのかインタビューしました。

目次
パーク24株式会社 原田あゆみ氏

原田 あゆみ 氏

パーク24株式会社
経営企画本部 グループ企画部 部長
パーク24グループ
サステナビリティ委員会 副委員長

タイムズモビリティ株式会社 安田優人 氏

安田 優人 氏

タイムズモビリティ株式会社
東日本第一営業グループ 東京チーム

社用車のあり方を見直す企業が増えた理由

社用車のCO2排出量削減が求められるように

ー最初の質問として、近年の社用車にまつわる企業のニーズの変化について教えてください。

原田氏:1つ目の変化として、社用車のCO2排出量削減を考える企業が増えています。日本政府は2050年にカーボンニュートラルを実現することを目標としており、社会全体がCO2排出量削減に取り組んでいます。こうした取り組みは大企業を中心に進められてきましたが、近年は中堅・中小規模企業においても、取引先の選定条件という理由からCO2排出量削減を求められるケースが増えてきました。また、欧米に本社を置く外資系企業だけでなく日本企業においても、社用車を数年以内にZEV(ゼロエミッション車)※にするとの方針を出す企業も増えています。こうした流れの中で、社用車が排出するCO2排出量削減に真剣に取り組む企業が増えてきました。

※ZEV(ゼロエミッション車):走行時に二酸化炭素等の排出ガスを出さない電気自動車や燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車

働き方の多様化で社用車の使い方が変わった

安田氏: 2つ目の変化として、働き方の多様化に伴い社用車の使い方を見直す企業が増えています。これまではオフィスに出勤してから社用車で目的地に向かうことが多かったのですが、コロナ禍で在宅勤務が増えたことで、自宅から直接目的地に向かいたいというニーズが強くなりました。また、対面での商談や訪問そのものが減ったことで社用車の稼働率が低下していて、いざ使おうとするとバッテリーがあがってしまっていたなんて話もよく聞きます。コロナ禍で出社人数が減ったためオフィスを縮小する企業が増えていますが、社用車でも同じように使わないのであれば無駄な固定費を減らそうと、リースアップのタイミングなどで減車し最適化を進める企業も増えています。

タイムズカーが企業から求められる背景

CO2排出量の削減に貢献

ー法人がタイムズカーを利用することで、環境配慮という点でどのようなメリットがあるでしょうか。

原田氏:当社ではタイムズカー車両のCO2排出量抑制に取り組んでいて、走行距離当たりのCO2排出量を毎年削減していくことを目標としています。この目標を達成するためにも、4年サイクルで新車に入れ替える際に、CO2排出量が少ないハイブリットカーや電気自動車を積極的に導入しています。当社が目標を達成することで、サービスをご利用いただいているお客さまも必然的に環境保全に貢献しているということになります。

また、個人でのご利用の話になりますが、一般的に自家用車は4%程度の時間しか稼働していないと言われています。一方、タイムズカーは自家用車より遥かに高い稼働率なので、一台の車両を有効活用していることになり、資源の循環という点でも環境に優しいサービスと言えます。

安田氏:「レール&カーシェア」で移動手段を最適化すれば、さらなるCO2排出量削減につながります。レール&カーシェアとは、目的地の最寄駅まで電車などの公共交通機関で移動し、駅から目的地までのラストワンマイルをタイムズカーで向かうという移動方法です。公共交通機関とタイムズカーの併用によりクルマの走行距離を減らすことで、CO2排出量が削減され、より環境に優しい移動を増やせます。また、都心部の渋滞を回避することで無駄なアイドリングを減らせます。

サポート面では「クルマの運転見える化サービス」をお客さまに提供していて、急加速・急減速の回数などを測定しています。安全運転やガソリン消費量の削減につながるエコドライブを続けていただいたお客さまには「カーシェアポイント(cp)」を付与しています。「カーシェアポイント(cp)」がたまると「TCPプログラム」※のステージに応じた優遇サービスを受けることができます。

そして余談にはなりますが、「レール&カーシェア」で運転距離を短縮することで、事故が減ったというお声もいただいています。

※タイムズカーのご利用状況によって「カーシェアポイント(cp)」がたまり、毎月末までにたまった「カーシェアポイント(cp)」に応じて翌月のステージが決定。ステージごとに特典が設けられている。

タイムズカーのEVカーシェア専用エリア

自宅の近くからいつでもどこでも使える

―多様な働き方への対応という点では、タイムズカーはどのようなメリットがありますか。

原田氏:在宅勤務であっても自宅近くのタイムズカーステーションからクルマで直接目的地に向かうことができます。当社のサービスは、タイムズパーキングを中心に全国13,000拠点で展開しており、拠点数や車両数の多さから、ほかのカーシェアサービスよりも使いやすいと導入企業様からは高い評価をいただいています。

レンタカーの場合は営業時間内に貸出・返却手続きが必要なため利用時間の制限がありますし、さらにいえば、営業時間外に出発もしくは返却したいがために必要以上にレンタル料金がかかるということもあるかと思います。タイムズカーであれば24時間いつでもご自宅の近くから利用することができます。

安田氏:オフィスに寄らず直行直帰できるようになるので、効率的な働き方の実現にもつながります。商談が終わってオフィスにクルマを返却すると遅い時間になりがちですし、さらに「せっかく帰ってきたし…」とついつい残業してしまいますよね。

また、レール&カーシェアで移動した場合は、電車の中で仕事もできるため、移動時間を有効活用することも可能です。

社用車に関わるコストの最適化が可能に

ータイムズカーを使うことで、社用車に関わるコスト最適化も可能でしょうか。

安田氏:社用車の運用にかかるコストとして、まず大きい部分では車両そのもののコストがあります。例えば毎月のリース料、購入している場合は減価償却費として計上するものです。次に月極駐車場代ですが、都心部では何万円もかかる場合がありますよね。そしてガソリン代です。それ以外に保険料がかかりますが、事故が増えると保険料は上がってしまいます。

企業がタイムズカーを導入される場合、月々の基本料金はなく、15分単位で利用した時間分の請求になるので、特に利用時間が短い場合は大幅にコストを削減できます。駐車場代やガソリン代、保険料も利用料金に含まれているため、利用料金以外の負担はありません。社用車の稼働状況によりますが、タイムズカーを導入いただいた多くの企業から、リースからカーシェアに変えたことでコスト削減につながったという声をいただいています。

ほかにも目に見えにくい部分として、万が一事故が起こった場合の相手方との交渉や修理などの車両の管理は当社が対応するため、人的コストも削減することができます。また、タイムズカーであればガソリンカードの管理など、細かな管理面でも負担を軽減することができます。

タイムズカーの利用シチュエーション

ーどのような使い方をしている企業が多いでしょうか。

安田氏:最もご利用が多いのは、営業職の方々です。前述の通り、直行直帰の推進や移動時間も仕事ができるなど、業務時間を効率的に使うためにカーシェアを利用したいという要望が強くなっています。以前はカタログやチラシを社用車に積みっぱなしにしていたため利用が難しかった業種でも、ペーパーレス化によりタブレットなどを使って提案できるようになったことで、徐々に利用が増えています。

繁忙期と閑散期で社用車の稼働率が大きく変わる業界でも導入が多いです。ピーク時にあわせて社用車を保有していると、閑散期の無駄が大きいですよね。それであれば、繁忙期に足りない分だけタイムズカーで補い、固定費を削減しようと考える企業が増えています。

また、スタートアップ企業や個人事業主の方の利用も増えています。社用車をリースで保有すると月数万円のリース審査を通さなければならず、資金繰りを圧迫する可能性があります。タイムズカーは使った分だけの請求のため、選ばれることが多くなっています。

その他、お客さまの送迎や出張先での移動、取引先からの車種指定などさまざまなシチュエーションで当社のサービスをご利用いただいています。

インタビューの様子

ータイムズカーのサービスをより便利にご利用いただくために、今後はどのようなことに取り組んでいきますか。

原田氏: 近くに拠点がないという理由でご利用いただけないケースもまだまだありますので、いつでもどこでも使っていただける環境をさらに整えて行きたいと考えています。モビリティサービス全体として、拠点数だけでなく、車両数も52,000台から近い将来10万台まで増やすことを目標としていて、お客さまがより便利にご利用いただけるように規模を拡大していきます。また、規模の拡大とあわせて、エリアの需要に合った車種を配備したり、お客様がもっと便利に使えるようにUI・UXの改善なども行うことで、サービス全体の利便性の向上を図っていきます。

モビリティサービスは、移動に関する不便さを解決して、人が今よりもっと快適に過ごせるようにしたいという想いからはじまったものです。これからも社会課題を解決していくことで、世の中になくてはならないサービスになることを目指しています。

これからますます便利になるタイムズカー。これまでの慣習でなんとなく社用車を保有していた方、これから社用車を準備される方も、タイムズカーへの切り替えを検討してはいかがでしょうか。

タイムズカー

最短15分からご利用いただけるタイムズのカーシェア、法人会員は月額基本料金0円です。
全国にカーシェア車両を設置、“ミヂカ”“オトク”“ベンリ”をコンセプトにいつでも使いたいときに使える環境を整えています。
サービス詳細(外部サイトにリンクします)

野邊 慎吏
ソフトバンクビジネスブログ編集チーム
野邊 慎吏
2021年よりソフトバンク法人マーケティング部門でドキュメント制作に携わる。主に中小企業の経営者を対象にした定期刊行冊子の編集を担当。

同じカテゴリーの記事をみる

Tag
スマートワークの実現
Display
part
/common/fragments/sidebar