店舗用フリーWi-Fiのおススメは? 導入効果や選び方を解説
2023年2月16日更新
スマートフォンの利用普及とともに、来店促進や顧客満足度の向上にフリーWi-Fiの導入は欠かせないものになっています。同時に、従業員のPCや注文受付用のスマートフォン・タブレット利用時など、業務用としてもWi-Fi利用のニーズは強く、店舗の快適なWi-Fi環境構築はより重要度を増しています。
本記事ではWi-Fi導入におけるメリットや選び方のポイントについて解説しながら、おススメのWi-Fiサービスを紹介します。
店舗用フリーWi-Fiを導入する効果
来店動機や顧客層拡大につながる
データ通信量の多いWebコンテンツが増えた昨今、外出先でもPCやスマートフォンで通信制限を気にせずインターネットを利用したいという顧客ニーズがあります。コロナ禍・働き方改革の一環で増加したリモートワーカーにとっては、フリーWi-Fiとコンセントの有無が店舗選びの重要ポイントになっているでしょう。また、日本を訪れる外国人向けのインバウンド対策 としても有効です。国際ローミングを使用した通信費用は高額になりやすく、移動一つとっても支援が必要な訪日外国人にとって、情報収集が気軽に行えることは不可欠です。
今ではフリーWi-Fiが利用できる店舗が主流となっているため、それだけで他店と大きな差別化を図ることは難しいですが、店舗選びの土台に乗るためには導入が必須と言えます。
顧客満足度の向上
例えば、店舗内で待ち時間が発生した際に、ゲームや動画といったデータ通信量の多いコンテンツやSNSを利用する来店客は多いと思います。そこでフリーWi-Fiが利用できることで、通信制限の心配なく 待ち時間を快適に過ごす ことができます。
またWi-Fi接続時に、店舗Webサイトを表示してお知らせやクーポンの配布など来店客にとって有益な情報提供ができれば、顧客満足度の向上や「また利用したい」という リピータ顧客の獲得 にもつながります。
顧客単価のアップ
フリーWi-Fiを利用してもらうことで来店客の滞在時間が増えれば、追加の注文数が増えて顧客単価が上がることも期待できます。顧客の回転率が重視される業態では長時間の利用は難しいかもしれませんが、そういった場合には利用時間や回数を制限するなど対策を考える必要があります。
店舗内を自由にレイアウトできる
Wi-Fiであれば、業務利用している機器に有線ケーブルを接続せずにインターネット環境を整えることができるため、配線をすっきり見せることができます。配線が簡略化されることで店舗内のレイアウトも比較的自由に組むことができます。また、有線ケーブルを無くすことで衛生面も改善できます。特にレジ周りや座席付近など、汚れやホコリが目立つと来店客に不快な印象を与えます。配線が少なければ、掃除が簡単に行えるので店舗内の清潔感を保てます。
関連記事:コンセントにつなぐだけで使える店舗用フリーWi-Fiを試してみる
店舗内のさまざまな業務用システムをつなぐ
キャッシュレス決済用端末やセルフオーダー用タブレットなどは、来店客を待たせずスムーズな接客ができるため、店舗運営に欠かせない機器になっています。ほかにも、従業員の勤怠システムや商品の発注システムなど、店舗で利用するシステムは多様化しています。いずれもインターネットへの接続が必須な機器・システムであるため、店舗内からWi-Fiを通じて容易にインターネットへ接続できる環境であれば、さまざまなシステムの導入も検討しやすくなるでしょう。そうすることで来店客の満足度向上はもちろん、従業員の業務効率や利便性の向上が期待できます。
店舗用フリーWi-Fiで販促活動を活発化
LINE公式アカウントやインスタグラムを毎日更新しておススメ商品をPRするなど、店舗からの情報発信は集客には欠かせません。店舗用Wi-Fiがあれば、店舗からいつでも気軽にPCやスマートフォンから投稿が可能です。さらに、Wi-Fiへの接続情報を活用した来店分析のサービスが登場するなど、来店客の動向把握や客数向上のためにもWi-Fの活用が欠かせないものになりつつあります。
店舗用フリーWi-Fiの選び方
家庭用ではなく業務用を選ぶ
店舗用Wi-Fiの利用用途が業務用ツールまで拡げられることを踏まえると、同時接続数やセキュリティ対策の観点から業務用に特化したWi-Fiの利用をおススメします。来店客向けと店舗スタッフ向けなど用途別に複数アクセスポイントを分けることができるのも業務用Wi-Fiのメリットです。分割することで不正アクセスなどから業務用データを保護することが可能です。
インターネットの回線タイプを選ぶ
Wi-Fiの利用にあたっては事前にインターネットの契約が必要となります。Wi-Fiにつながるインターネット回線の種別は「光回線などの固定回線を利用するタイプ」と、「4G・5Gなどのモバイル回線を利用するタイプ」があります。モバイル回線タイプにおいては、持ち運びができるモバイルルータのようなものもありますが、据え置き型で設置場所を変更せず利用するタイプもあります。
店舗内での利用においては、持ち運びは不要で来店客向けで同時接続数も大きくなるため「固定回線タイプ」か据え置き型の「モバイル回線タイプ」で検討していきましょう。
モバイル回線タイプ
(据え置き型)
固定回線タイプ
(利用プランによって制限したり、制限なしのサービスもある)
スペック(同時接続数・通信速度)の確認
対策したいエリアの席数や、壁・間仕切りといった店舗のレイアウトから必要な同時接続数やWi-Fi機器の台数を判断しましょう。通信速度が遅くなると顧客満足度の低下を招きます。検討しているWi-Fi機器の「最大通信速度」「Wi-Fi規格」などの項目を確認しておきましょう。
開通期間・工事立ち会いなどの設置手間の違い
Wi-Fiを整備する上で、まずインターネット回線の準備が必要になります。Wi-Fiにつながる回線の種別は光回線などの固定回線を使用するタイプと、4G・5Gなどを利用したモバイル回線を使用するタイプがあります。固定回線を新たに敷設するには回線工事が必要になるため、日程調整や工事当日の立ち会いが発生します。モバイル回線タイプは携帯電話網を利用するため、工事不要で店舗営業に支障なく利用を始められます。工事の有無で設置の手間が異なるため、どちらのタイプがよいか判断が必要です。
初期/月額/解約費用・契約期間などの確認
必要なスペックを押さえた上で、検討しているWi-Fiサービスの各費用と契約期間を比較しましょう。既存でインターネット回線がない場合は回線敷設工事が必要になるため、その費用も予算にいれましょう。
サービスによっては最低利用期間があり、最初から短期利用が想定される場合には解約時期によっては解約費用が掛かるため注意が必要です。
導入費用の見積もりが高額になってしまった場合は、フリーWi-Fiに接続できる店舗エリアを絞り、必要スペックを下げるなど削減できる手段がないか検討してみるのもよいでしょう。
固定費がかかることを懸念される方も多いですが、これまでに挙げたような来店客への利便性・満足度アップにつながるだけでなく、店舗側の人員不足解消や業務効率化に役立つツール導入も可能なことも踏まえて、最適なコストバランスを検討しましょう。
サポートの充実
Wi-Fiで何かトラブルが起きた際、業務ツールが使えなくなったり来店客の利便性を損なうなどのリスクがあります。本業以外の対応にできるだけ時間を割かないためにも、「導入時もトラブル時もフォローしてもらえる」「詳しい人員がいなくても代わりにサポートしてくれる」などのサービスがあると安心です。
セキュリティ対策
総務省が行った「無線LAN利用者に対するアンケート調査」によると、公衆無線LAN※の利用において セキュリティ上の不安があると答えた人が約9割いる とされています。また業務利用している場合には、大事な業務用データが不正アクセスの被害にあう可能性もあります。フリーWi-Fiと業務用Wi-Fiを分割して利用できることや最新のセキュリティ規格が採用されているWi-Fiサービスを選ぶなど、セキュリティにも配慮する必要があります。
店舗用フリーWi-Fi設置の手順
モバイル回線タイプと固定回線タイプで必要な作業と納期が異なります。工事の有無が納期に影響してくるため、以下の図を参考にしてみてください。
すぐに使いたい!「店舗用フリーWi-Fi」を用意するなら
店舗用フリーWi-Fiの整備に漠然と「コストや手間がかかる」というイメージがあった方も、店舗用フリーWi-Fiがいまや欠かすことのできないインフラであることが理解できたと思います。
そこでおススメしたいのが、ソフトバンクが提供する「シンプルフリーWi-Fi」です。「シンプルフリーWi-Fi」は回線工事が不要でフリーWi-Fiと業務用Wi-Fiが設置でき、365日サポート対応が可能なWi-Fiサービスです。最低利用期間は1年間なので、短期的な利用にも活用 いただけます。Webから見積りや問い合わせも簡単に行えますので、お気軽にご相談ください。
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シンプルフリーWi-Fi
「来店客向けフリーWi-Fi」と「業務用Wi-Fi」を1台で利用できる「シンプルフリーWi-Fi」。高速通信5G対応の快適なWi-Fi環境を工事なしですぐ整えることができます。