能力を引き出すための「人材活用」にデータベースが必要な理由

2022年11月18日掲載

人材活用 データベース

事業の中長期計画や他社との差別化戦略において、「人材活用」の重要性に注目して具体的な取り組みを始める企業が増えています。それには、社内にどのような人材がいるのか、誰がどんな業務に向いているのかといったことを把握するためのデータベースが欠かせません。本記事ではそうしたデータベースを作る際のポイントや、人材の力を企業の成長に繋げていくとはどういうことなのかをテーマに解説します。

目次

人材は管理から活用へ

近年、人材に対する企業の意識が変化してきました。単純な労働力として管理するのではなく、人材を企業の競争力や成長の源と考える動きが広まっているのです。日本政府もこの点に着目し、「人材は企業価値と密接な関わりがあり、投資家が企業を評価するときの指標にもなっている」という内容のレポートを2022年に発表しました。

そのため、企業の経営層はこれまで以上に「優秀な人材を採用・育成したい」と考えるようになり、具体的にどう実現するかが人事担当者の課題となっています。

そもそも人材を活用するとはどういうことか

人材活用とは、「従業員のスキルや経験値、性格などの情報を用いて、戦略的に人材を役立てること」を指し、以下のようにいくつかの項目に分けられます。

人材の適正配置

能力や経験を正確に把握し、業務内容に相応しい人材を配置することを目的とします。例えば営業部門なら、交渉スキルや顧客と関係を保つ人当たりの良さなどの適性を持った人材、経理部門であれば簿記などの資格を持っている人材や過去に経理業務の経験がある人材などをアサインします。

適切な人材育成

社員の適性に沿って担当業務を決めたり、研修を受けさせることで能力の開発・向上を目指します。管理職を希望する人にはマネジメントスキルを高めるための経験を積ませたり、特定の職務内容を突き詰めたいと考える人にはその分野でキャリアを歩めるようにするなど、それぞれの人材が持つ能力・意向と企業の期待とをマッチングさせることで、高い意欲と能力を持つ人材を育成し、活躍させることができます。

人材のロールモデル化

ロールモデルとは模範となる人材像を指します。社内で高いパフォーマンスを発揮している人材のスキルや性格を把握し、採用現場にフィードバックすることで入社後の活躍が見込める人材の確保に役立てます。

人材活用のためのデータベースとは

こうした人材活用を実践するためには、人材の適正や能力を客観的に把握する必要があります。それには人材に関する情報を集約したデータベースが欠かせません。

その際、人材データベースでは人の顔と名前が一致するだけでなく、人材のスキルや業務経験、目指しているキャリアの方向性、会社や業務に対する満足度など、総合的なデータを一元的に管理できる必要があります。そのように人材を多方面からとらえることで初めて、その人の業務適正を把握することが可能になります。

しかし、日本企業では社内での異動やグループ会社への出向などが多く、適正や能力を把握するために必要なデータが社内外に分散しています。そこで人材データベースの重要性を全社的に呼びかけ、関係者から人材に関する情報を提供してもらうことが必要です。

データベースを作り、社内の人材を把握しよう

人材データベースの構築には一般的な集計ソフトを用いることも可能ですが、複数の部署にデータが分散しているためファイルの数が多くなり、ファイル形式や情報の項目などを統一するのが難しくなりがちです。また、関係者が多くなればなるほど、個人のPCに保存したファイルから情報が流出するなど、セキュリティ面の懸念も増します。

その点、専用のツールを使えば、決められたフォーマットに従って複数の関係者が1ヵ所に情報を集約することができます。また、セキュリティが担保されたクラウド上にデータを保存するため、情報流出の心配もありません。さらに、データベースを効率的に構築できるだけではなく、関係者間で人材情報を可視化し、効率的に活用できるようになります。

中でもデータの集約・分析に長け、人材活用に役立つ「タレントパレット」は、異動シミュレーションや離職防止分析といった人材活用に役立つ機能も豊富に備えています。詳細は資料をご確認ください。

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永沼 雄
ソフトバンクビジネスブログ編集チーム
永沼 雄
2009年以降、B2B業界で海外営業やマーケティング活動に従事。2021年よりソフトバンクの法人部門にて、オウンドメディアでDXやサイバーセキュリティ分野のマーケティング活動を行っている。

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