Microsoft 365 E5 を選ぶべき理由とは? セキュリティや価格、ほかのプランとの違いを解説

2026年3月12日更新
2023年9月26日掲載

Microsoft 365 E5 を選ぶべき理由とは? セキュリティや価格、ほかのプランとの違いを解説

本記事はSBテクノロジー株式会社(SBT)が執筆・公開した記事を、ソフトバンク株式会社との合併(2026年4月1日付)に伴い転載したものです。文中の「当社」「SBテクノロジー」などの記載ならびにサービス名称などの内容は、初出掲載時点の情報が含まれます。
元記事リンク: https://www.softbanktech.co.jp/special/blog/it-keyword/2022/0026

Microsoft 365 は、強力なセキュリティと便利な機能を備えているため、導入を検討される企業が増えています。しかし、「E5」や「E3」といった多くのプランがあり、「自社にはどれが最適なのか」と迷ってしまうことも少なくありません。

そこで本記事では、最上位プランである「Microsoft 365 E5」に焦点を当て、その特長や「E3」との具体的な違い、気になる費用について分かりやすくお伝えします。
自社にぴったりのプランを見極めるポイントも解説しますので、導入や見直しを検討されている方は、ぜひ判断材料としてお役立てください。

目次

Microsoft 365 の概要

Microsoft 365 は、マイクロソフト社が提供するクラウドベースの生産性を高めるプラットフォームです。Word、Excel、PowerPoint などの Office アプリ、OneDrive、Teams、Exchange Online などのクラウドサービス、セキュリティサービスなどを1つにまとめたライセンスのサブスクリプションです。
マイクロソフト社は、Office 365 と Microsoft 365 の2つのライセンスラインを提供しています。Office 365 に Windows 11 OS、Enterprise Mobility + Security(EMS) のセキュリティ機能を追加したものが Microsoft 365 となります。必要な機能と予算を決めてから、ライセンスを選択するようにすると良いでしょう。

以下では Microsoft 365 E3 と Microsoft 365 E5 ライセンスについて説明しています。

Microsoft 365 E3 とは

Microsoft 365 E3 は、リモートワークやコラボレーションなどの業務に必要なさまざまなツールやサービスと必要なセキュリティ対策を包括的に提供するライセンスです。
基本的な情報セキュリティ機能に加え、電子開示などコンプライアンスに関する機能が含まれているため、企業の安全な業務の遂行を支援します。

Office アプリと業務支援アプリ

Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Access などの Office  アプリケーションが含まれます。
ほかにも、次のようなアプリケーションやクラウドサービスが利用できます。 利用可能な機能の一部ですが、これらのツールやサービスで、生産性の高い業務を実現できます。

OneDrive for
Business
オンラインストレージとクラウドでのファイル共有
Microsoft Teams
外部および内部のコミュニケーションやコラボレーションを行うためのツール
SharePoint Online
社内ポータル作成やデジタルアセット管理に使用するWebアプリケーションやプラットフォーム
Exchange Online
ビジネス用のメールサービス
Microsoft Forms
データの収集、フォームやモバイルアプリの作成に使用するツール
Power Automate
ローコードのRPAツール
Power Apps
ローコードのアプリ開発環境
Viva
クラウド型の社内コラボレーションの推進支援ツール

Windows 11

Windows 11 はマイクロソフト社が提供する最新のOSです。Windows 11 Pro や Windows 11 Enterprise など法人向けのエディションも提供されています。Microsoft 365 E3 にはこの Windows 11 Enterprise エディションの使用権が含まれています。

EMS(Enterprise Mobility + Security)とセキュリティ対策機能

EMS はセキュリティ対策とモバイル管理のためのプラットフォームです。例えば、次のようなサービスが含まれます。

以下の機能により、EMS は情報セキュリティを担保しつつ、従業員の柔軟な働きをサポートして、生産性向上を目指すためのソリューションです。

Microsoft Entra ID Plan 1 (旧 Azure Active Directory)
多要素認証などのアクセス管理とIDのセキュリティ対策機能。設定した条件を満たした場合、再度認証を求める条件付きアクセスなどがある
Microsoft Intune
クラウドベースのエンドポイント管理ツール
Azure Information Protection Plan 1
(AIP P1)
Office 文書やPDFファイルのデジタルラベル付与とアクセス制御
Azure Rights Management(Azure RMS)
AIP でラベリングした文書を組織外へ持ち出しても暗号化してアクセス制御を行う機能 など

ほかにも Microsoft 365 E3 には以下のセキュリティ対策機能があります。

Microsoft Defender
ウイルス対策ベースのエンドポイント保護
Microsoft Defender for Endpoint
Plan 1
機械学習を用いた次世代アンチウイルス機能と攻撃面の縮小ルール
Bitlocker
PC端末のSSD/HDDの暗号化
Cloud App Discovery
プロキシと連携して社内で利用されているSaaS利用を可視化

Microsoft 365 E3 と Microsoft 365 E5 の違い

Microsoft 365 E5 は Microsoft 365 E3 の上位ライセンスです。
主に以下の機能が強化されています。

この中で特に重要なのが高度なセキュリティ機能群です。ゼロトラストセキュリティを実現するクラウド保護、ID保護やEDRなど高度なセキュリティ対策機能が提供されているだけでなく、コンプライアンスの機能も充実しています。

ライセンスとしては、Microsoft 365 E5 Compliance と Microsoft 365 E5 Security があります。それぞれのライセンスの関係は以下の通りです。
Microsoft 365 E5 = Microsoft 365 E3 + Microsoft 365 E5 Compliance + Microsoft 365 E5 Security

Microsoft 365 E5 Compliance

Microsoft 365 E5 Compliance は主にインサイダーのリスクと監査に対応するコンプライアンス保護に重点を置いた機能群です。機密データの保護、組織内の重大なリスクの特定、法的要件への調査・対応、コンプライアンス評価などが行えます。提供される主な機能は以下になります。

Microsoft Purview
データ損失防止
さまざまな場所に保存されている機密情報を特定・監視し、自動的に保護
Microsoft Purview
情報バリア
内部情報を安全に保護するために、組織内の特定のユーザーとグループ間のコミュニケーションを制限
Microsoft Purview
インサイダー リスク管理
機密データの漏えいや知的財産の侵害、インサイダー取引などの組織内でのリスクの高い活動を検出・調査し、対処
Microsoft Purview
特権アクセス管理
特権管理者タスクに対して粒度の高いアクセス制御を実施
Microsoft Purview
コミュニケーション コンプライアンス
組織内の不適切なメッセージを検出

Microsoft 365 E5 Security の高度なセキュリティ機能

Microsoft 365 E5 Security は、Microsoft 365 E3 をご利用中のお客さま向けのアドオンライセンスです。Microsoft 365 E5 に含まれる強力なサイバー攻撃保護機能のみをパッケージ化しており、E3の基本機能に「高度なセキュリティ」を上乗せする形で導入いただけます。

この項では、Microsoft 365 E5 Security の各機能について詳しく説明します。

Microsoft Entra ID Plan 2(旧製品名 Azure Active Directory Premium P2)

Microsoft Entra ID は、クラウドIDの一元管理とシングルサインオンが可能です。Microsoft Entra ID Plan 2 では、各ユーザーのリスクに応じた高度なアクセスポリシーの実現が可能です。例えば、同じ端末、ID/パスワードでリモートからのアクセスであっても、短時間で離れた場所からのアクセスならば不審な挙動としてスマートフォンアプリ上で二要素認証(MFA)を要求することができます。ほかにも、特権ID一時利用時に期限付きアクセス権を付与したり、承認を要求したりできる特権ID管理(PIM)なども含まれます。

Microsoft Defender for Identity

Microsoft Defender for Identity は、オンプレミスの Active Directory と連携し、ユーザーの挙動を監視・分析することで、IDへの攻撃を検知するITDR(Identity Threat Detection and Response)ソリューションです。

機械学習を活用してユーザーごとの「正常な行動パターン」を学習するため、そこから逸脱する不審な動きを即座に特定できます。これにより、これまでは発見が難しかったIDの乗っ取りや、組織内部からの不正アクセスといった高度な脅威に対しても、精度の高い検出が可能になります。

Microsoft Defender for Office 365

Microsoft Defender for Office 365 はフィッシングや、ビジネスメールの侵害などの高度なサイバー攻撃からメールとコラボレーションツールを保護するソリューションです。

添付ファイルやリンクを仮想環境(サンドボックス)で検証することで、未知のマルウェアやゼロデイ攻撃を防御します。さらにE5では、脅威への対応を自動化する機能や、従業員向けの攻撃シミュレーション訓練も提供され、防御だけでなく運用負荷の軽減と組織の防衛力向上をサポートします。

Microsoft Defender for Cloud Apps(CASB)

Microsoft Defender for Cloud Apps はCASBと呼ばれるソリューションです。クラウド利用状況の可視化、リスク評価から保護までを統合的に行います。Microsoft 365 E3 では、端末がアクセスしたクラウドサービスのリスク可視化が可能ですが、Microsoft 365 E5 ではそれに加えて、企業が利用するクラウドサービスへのアクセス制御まで行います。これにより、アカウント乗っ取りや情報漏えいを未然に防止する、より強固な対策が実現します。

Microsoft Defender for Endpoint Plan 2

Microsoft Defender for Endpoint は、EDRの機能を提供します。攻撃者の侵入後の動きを検出して早期対処することで、被害を最小限に抑える機能です。適切に監視運用すればインシデントの影響範囲や侵入経路の調査まで行えます。Microsoft Defender for Endpoint はインシデント管理から修復までが自動化されている点もポイントです。

Microsoft 365 E5 に含まれていますが、単独のEDRソリューションとして購入できます。
EDR製品として十分な性能を持っているため、将来的な Microsoft 365 E5 移行を見据えて、まずは Microsoft Defender for Endpoint Plan2 から導入するお客さまも多数いらっしゃいます。

Microsoft 365 の価格表

Microsoft 365 における各プランの価格は次の通りです。

プラン名
Microsoft 365 E5
Microsoft 365 E3
価格(年間契約)
8,545円/月
5,397円/月
※表示価格は1ユーザー当たりの税別料金です。
※Enterpriseライセンスの価格です。
※2026年3月現在の価格です。正式な価格はお問い合わせください。

Microsoft 365 E5 を選択する際のポイント

Microsoft 365 E5 の特長は、主にセキュリティレベルが強化されている点です。ゼロトラストセキュリティの概念に従ってID、クラウド、エンドポイントを中心としたセキュリティ対策を統合して管理できるため、効果的なセキュリティ対策が行えます。Microsoft 365 E3 を利用中の企業は、特に容易にゼロトラストセキュリティを実現できます。

企業向けライセンスは非デスクワーカー向けのF1/F3ライセンスのように、さまざまな需要に応えるために複雑なライセンス体系をしていることから、必要な機能と予算状況を決めてから、ライセンスを選択するようにすると良いでしょう。

Microsoft 365 E5 のセキュリティ運用を行うMSS for Microsoft 365

ここまで Microsoft 365 E5 の強力なセキュリティ機能をご紹介しましたが、高度な機能ゆえに「使いこなせるか不安」「24時間体制のアラート監視や分析を行うリソースが足りない」と、導入に際して運用の課題を懸念される企業さまも少なくありません。

そのような課題を解決するために、当社では Microsoft 365 E5 向けのセキュリティ監視サービスMSS for Microsoft 365を提供しています。当社のセキュリティ監視センター(SOC)に所属するセキュリティアナリストが、お客さまに代わって24時間365日体制でお客さまが持つ Microsoft 365 E5 の監視を行うマネージドセキュリティサービスです。

また、海外拠点をお持ちの企業さま向けに、英語対応が可能なグローバルSOC体制も整えています。Microsoft 365 E5 の真価を発揮させる運用パートナーとして、ぜひ併せてご検討ください。

まとめ

ほかのプランとは異なる Microsoft 365 E5 の特長として、Power BI による分析機能やWeb会議機能の強化といった業務を効率化する機能に加えてセキュリティを大きく強化していることが挙げられます。ゼロトラストセキュリティのコンセプトに基づいたセキュリティで、情報資産への脅威を防ぎます。

しかしセキュリティを万全にするためには、機能だけではなく運用も重要です。高度な知識と24時間の監視体制などでセキュリティを運用するためには、マネージドセキュリティサービス(MSS)の導入がおすすめです。

当社のMSSは、Microsoft 365 E5 に対する24時間365日の有人監視に加え、海外拠点も統合したセキュリティオペレーションセンター(SOC)をご用意しています。Microsoft 365 のMSSについては、ぜひ当社にご相談ください。

AIによる記事まとめ

Microsoft 365 E5 は、E3の標準機能に加え、強力なセキュリティと分析ツールを統合した最上位プランです。ゼロトラストを実現する高度なID保護やEDR、コンプライアンス管理、さらにPower BIなどの業務効率化ツールを標準搭載しています。E3より高価ですが、個別製品を組み合わせる手間を省き、一貫した防御体制を築けるのが利点です。運用の難易度は、専門の監視サービスを活用することで解決できます。

※上記まとめは生成AIで作成したものです。誤りや不正確さが含まれる可能性があります。

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