活動報告 2014年3月

東日本大震災から3年~日本赤十字社の復興支援~

日本赤十字社


現役のキャビンアテンダントさんから“機内サービス”

東日本大震災から今月11日で3年を迎えます。
2011年から日本赤十字社では世界中の人々から各国の赤十字社などを通じて寄せられた約1,000億円の「海外救援金」を元に災害公営住宅の建設や被災した病院の再建の支援などさまざまな復興支援活動を行っています。

2月8日には、全日本空輸株式会社(ANA)と協働で、福島県の仮設住宅にお住まいの方の健康維持やコミュニティーの活性化などを目的に、健康維持に役立つ口腔ケアや旅客機の搭乗模擬体験などを行うイベント「こうくうフェア in ふくしま」を開催しました。「こうくう」は「航空」と「口腔」を掛けたものです。

イベントでは、参加者が赤十字の「災害時高齢者生活支援講習」の内容であるエコノミー症候群を予防する体操をしたり、会場に設置されたスクリーンに旅客機のコックピットから見える景色を投影しながら、現役の客室乗務員さんが実際の機内と同様にドリンクやバレンタインデーにちなんだチョコの“機内サービス”を提供。メインの「口腔ケア教室」では歯科衛生士が健康維持や虫歯予防に役立つ口腔ケアについて参加者の皆さんにお伝えしました。参加者の皆さんからは「搭乗体験が実際に機内にいるみたいで面白かった」「口腔ケアがためになった」などの感想を聞くことができました。

これからも被災者の皆さまへのご支援にご理解とご協力をお願いいたします。

2013年12月で3年目を迎えた「走る!KnK子どもセンター」

子ども支援:国境なき子どもたち

岩手県陸前高田市で活動する「走る!KnK子どもセンター」は2013年12月で3年目を迎え、2014年も元気に走っています。

1月中旬までは冬休みの運行となり、いつもより運行時間を早め、お昼から夕方までの運行となりました。お正月明けに久しぶりに会う子どもたちは、「もう宿題終わったよー」「お年玉いっぱいもらったんだー」など、お正月の様子をセンタースタッフに話してくれました。昨年クリスマス会をきっかけに取り入れた「窓に描いて消せるクレヨン」はセンターでの楽しみの一つになったようで、色鮮やかなクレヨンを使って「あけましておめでとう」とお正月らしいデコレーションをしていました。

また、1月に入り、陸前高田市も本格的な寒さを迎えました。雪も降り、積もった雪で雪だるまを作る様子も見られました。中学生は、私立高校の受験が近くなったため勉強モードに拍車が掛かり、緊張感のある子どもセンターの運行となっています。今年は受験生の利用が多く、センタースタッフも緊張と期待を胸に、日々の様子を見守っています。インフルエンザやノロウイルスも市内で流行しているので、消毒やマスク着用を促し予防の徹底をしています。

子どもたちが安心して利用できる環境を整えながら、今後も「走る!KnK子どもセンター」を運行してまいります。

ギニアでHIV陽性者を支援する「ドリームセンター」

国際協力:国連WFP協会

西アフリカの国ギニアの首都、コナクリの郊外に住む34才のジャミラトさんはHIV陽性者です。彼女は毎週「ドリームセンター」という診療所を訪れます。ここではHIV陽性者に対する治療やアドバイス、そして国連WFPの食糧が提供されています。

ジャミラトさんのHIV陽性は第一子妊娠中に発覚しました。
「最初はものすごくショックで信じられませんでした。センターに来る前は薬を買うお金もありませんでした」とジャミラトさん。しかし「ドリームセンター」に通うようになったことで、彼女はハイリスク妊娠を乗り越え、帝王切開で無事出産することもできました。「健康な子どもを2人も授かれて本当に感謝しています。息子は3才、娘は5カ月になりました」

診療所通いから2年がたち、ジャミラトさんの健康状態は安定してきました。「帝王切開の傷が治ったら仕事を再開して家族を支えたいです」とジャミラトさんは言います。「ドリームセンター」は彼女にとって治療や栄養支援を受けるためだけの場ではなく、希望を与えてくれる場でもあるのです。

「ドリームセンター」には毎月650人以上のHIV陽性者が訪れます。彼らは免疫機能が衰えており栄養摂取の必要性がより高くなっていますが、診療所に定期的に通うことで薬だけでなく栄養価の高い食糧を得ることができ、治療の効果も高めることができます。
例えHIV陽性であっても、人々が希望ある生活を送れるよう、皆さまのご支援をよろしくお願いします。

被災者支援のための「山形つながるプロジェクト」

保健/医療/福祉:中央共同募金会

赤い羽根の中央共同募金会「災害ボランティア・NPO活動サポート募金(ボラサポ)」では、被災地などで活動するボランティア・NPOを支援しています。今回は、「山形つながるプロジェクト」の活動報告です。

「山形つながるプロジェクト」は、2012年4月から活動拠点を石巻市から山形市に移し、福島からの母子避難者の支援と福島で暮らす被災者のための保養支援を行っています。

東日本大震災から1年がたったとき、山形県内への避難者数は全国で一番多い13,000人を超えていましたが、当時、避難者がどこでどんな暮らしをしているのかは、なかなか見えてきませんでした。避難者の生の声に応える支援活動を目指し、県内支援団体との交流・情報交換を重ねました。

山形での避難生活をやめて福島に帰ることを決めた母親からは、「放射能から子どもを守るよりも父親恋しさに心が壊れてしまう子どもを守る方が先だと思いました」という悲痛な声もありました。それぞれの事情で揺れ動き、いつ判断を迫られるか分からないのが母子避難者の現実です。

写真は、福島市から車で約2時間という小さい子どもにとっても比較的負担が少ない山形県小国町で保養プログラムを実施したときのものです。週末や短い連休に開催することで家族での参加を可能にしました。子どもたちは、福島の家の周りで長らく触れることのできなかった土や草をいじり、思いきり自然の中で楽しみました。

皆さまからのご支援は、立場は違ってもそれぞれの思いを知り一緒に考えていける仲間の存在と同じです。温かく、心強く、私たちの活動の大きな力になります。
ご寄付いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

子どもたちニコニコ!プロジェクト

まちづくり:日本ハビタット協会

日本ハビタット協会は、被災地の子どもたちが明るく元気に日々を過ごしていけるように、東日本大震災で悪化した子どもたちの生活環境改善を支援しています。石巻市立雄勝小学校では、2014年1月23日~24日にかけて蔵王少年自然の家にてスキー合宿が行われました。

これに合わせて、昨年12月にスキーグローブとゴーグルを生徒と教職員に贈りました。昨年は軍手でスキーをしていた生徒も今年は自分のグローブをして、楽しい充実したスキー合宿送ることができたそうです。

東日本大震災では多くの子どもたちが被災しました。津波の被害が大きかった地域で恐怖を体験した子どもたちは今もなお、不安な気持ちを持ち続けたまま暮らしています。
また、震災により両親を失った子どもたち、片親を失った子どもたちは生活面での苦難に直面したり、精神的不安を抱えています。

被災地から離れた地域の人々にはなかなか目にすることも触れる機会もありませんが、実際にそういう状況下に置かれている子どもたちがいます。日本ハビタット協会は、子どもたちの心の回復が一日も早く訪れることができるように支援を続けていきます。

武力衝突による混乱が続くバンギ

子ども支援:日本ユニセフ協会

暴力から逃れるため、有刺鉄線のフェンスで囲まれた避難所での生活を余儀なくされた子どもたちとその家族(首都バンギ)。

昨年12月初旬からの武力衝突による混乱が続くバンギでは、住民の3人に2人以上が自宅を離れ避難生活を送っています。この1年で、国内では935,000人が自宅を離れ、避難しました。わずかでもより安全な避難先を求め、通常であれば居住しないような場所も含め、避難所となっています。

ユニセフ・中央アフリカ事務所のスリマン・ディアバット代表は、「昨年9月と12月の戦闘再燃で、子どもたちが武装勢力に関与させられるリスクが高まりました。暴力が横行し、社会の不安定さが高まる中、家族とはぐれてしまっていたり、自宅を離れて避難していたり、基本的な公共サービスや教育へのアクセスが限られている子どもたちは、武装勢力に巻き込まれる可能性が特に高まっています。両親や兄弟を失った悲しみにある子どもたちが、搾取されることもあるのです」と述べました。

また、「避難キャンプは避難した人たちが密集しており、子どもたちの免疫力は低下しています。安全な水とトイレも不足していることから、感染症の感染が爆発的に広がることが懸念されます。子どもたちが命を失いかねない状況を招くあらゆる要素がそろっています。直ちに行動しない限り、惨事を招きかねません」と述べています。

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