活動報告 2014年6月

住民主体の交流を通して新しい街づくりを目指す~福島県南相馬市「一般社団法人みんな未来センター」の活動報告~

保健/医療/福祉:中央共同募金会

災害ボランティア・NPO活動サポート募金(ボラサポ)では、被災地などで活動するボランティア・NPOを支援しています。今回は、福島県南相馬市「一般社団法人みんな未来センター」の活動報告です。

みんな未来センターは、南相馬市を中心とした相双地域で活動しています。
相双地域は、地震、津波、原発事故により、もともとあったコミュニティーが崩壊し、さらに、被災の状況や福島第一原発から住居までの距離や世代など、さまざまな「壁」で分断されるというこの上ない困難を抱えた地域です。

そんな中、課題の解決に向けて何かできることをしなくてはと立ち上がった市民団体が、横のつながりを持ち、分断をつなぎ合わせることこそが地域の復興の力となると、「みんなの場(=コミュニティスペース)」の運営を始めたのが活動のきっかけです。

「みんなの場」は、そもそも住民自らが主体的に活動するために開いた場です。
復興に向けて活動を行いたい市民が気軽に集まるサロンとして、また、南相馬市内や県外のNPOなどが交流する場として、その役目を果たし、震災によって高齢化が一気に進んだこの地域において、若者と大人が信頼関係を築きながら、市民の「夢」を引き出し、その実現を助け、新しい街づくりを目指しています。

写真は、2013年、道の駅南相馬西側の高見公園に子どもたちが安心して水遊びすることのできる“じゃぶじゃぶ池”が完成し、夏休みにたくさんの子どもたちでにぎわったときのものです。

おかげさまでこの一年間で本当に活動が活発になり、そして力を貸してくれる仲間がたくさん増えました。皆さまのご支援に心より感謝いたします。
これからも、温かい目で見守っていただけるとうれしいです。

子どもたちが豊かで楽しい時間を過ごせるよう物心両面の支援を

まちづくり:日本ハビタット協会

震災から3年が経ち、現在被災地で大きな課題となっているのが「格差」です。復興や所得、生活格差など震災直後には見えなかったことが表面化し、人々の間の溝となり、暮らしに影響を与えています。親たちが抱えるストレスや不安は子どもたちにも伝わり、子どもたちがささいなことでケンカをしたり攻撃的になったりという形で表れてきています。ストレスや不安な気持ちを抱えたまま暮らしている子どもたちの心の回復を目指し、学校、保育所と協力して子どもたちが豊かで楽しい時間を過ごせるよう物心両面の支援を行います。

また、子どもたちが将来、進学や自分の夢を諦めずに人生を築いていけるように、自立に向けての支援も行います。子どもの自立を考える上で、重要となるのが育てていく環境、特に子どもたちを実際に育てている親への支援が重要となります。親たちが抱える問題や不安を取り除き、子どもを育てていけるよう支えていくことが必要です。日本ハビタット協会は「子どもの夢ネットワーク」を通じて支援しています。定例会合や相談所などを設置し、親たちが抱える問題を解決し、子どもたちが自立していける環境づくりを進めています。

皆さまのご支援が子どもたちを支える大きな力となります。ご協力をお願いいたします。

飢餓ゼロを目指して~マラウイにおける女性と環境保護に焦点を当てた支援~

国際協力:国連WFP協会

食糧不足と気候変動に悩まされるマラウイで、国連WFPは女性の地位向上と環境の再生に取り組んでいます。カスング県にあるカプタ村では2012年1月から支援の一環として、燃料効率の良い七輪の導入、女性の収入創出支援、さらに植林支援が行われています。

七輪製作を担当する女性グループの一員で、4人の子の母親であるアイビー・ムタリさんは、「燃料効率の良い七輪は、これまでの七輪よりもはるかに少ない薪で同じ強さの火を起こすことができて、その上、煙も少ないんです」と言います。この七輪の導入により、薪集めと調理の時間が短縮されたことで、女性達は時間を有効に使うことができるようになりました。今では農作業や、さらに多くの七輪を製作することに費やすことができます。カプタ村のグループでは、1カ月に約70個の七輪を製作しており、七輪を売った収益を皆で分け、新鮮な食材や塩やせっけんなどの日用品を買っています。

また、これらの活動は植林支援によって補完されています。住民たちは2013年末までに7,500本近い苗木を植えており、2014年も引き続き積極的にこの取り組みを進めています。

今後も、女性たちの安全確保や森林の再生を継続的に行っていけますよう、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

新たな気持ちで運行を開始した「走る! KnK子どもセンター」

子ども支援:国境なき子どもたち

陸前高田市内で活動している移動型子どもセンター「走る! KnK子どもセンター」も新年度を迎え、元気に走り続けています。

4月1日の広田町にある仮設団地での中学生対象の運行最終日のこと。3月に卒業した子どもたちが、「卒業生から」とスタッフにお花のプレゼントを届けに来てくれました。卒業する子どもがいれば、入学する子どももいます。まだ、ぶかぶかな中学生運動着と通学バッグを身に着け、子どもセンターに来た新1年生たち。中学校の様子をスタッフや他の学校の友達、後輩や先輩に楽しそうに話す姿がたくさん見られました。集中してバスで勉強する先輩たちを見習い、小学生の頃は遊び時間が多かった子どもたちも、たくさんの宿題に取り組もうと机に向かうようになりました。

もちろん小学生の部では、ピカピカのランドセルを背負った新一年生の姿もあり、お兄さんやお姉さんがバスのお約束を優しく教えている場面も。また、修学旅行で数日間センターに来なかった中学3年生が帰ってくると、「待ってました!」とお土産話に聞き入る後輩たちの姿に、スタッフもほほえましく思い見守りました。

新年度になり、新たな気持ちで運行を開始した子どもセンター。環境が変化する中、さまざまな思いを持った子どもたちが安心して利用できる「居場所」づくりを継続してまいります。

島しょ地域で巡回診療や献血を実施

日本赤十字社


赤十字職員(右)から血液を託された赤十字飛行隊員(左、中)

日本赤十字社では島しょ地域で巡回診療や献血を実施しています。

日赤東京都支部は、専門医療を必要としている伊豆・小笠原の島しょ地域の住民に対して、毎年、巡回診療を行っています。今年度は利島、三宅島、御蔵島、青ヶ島、小笠原諸島などに眼科、耳鼻咽喉科などの専門医を派遣しています。4月は青ヶ島で眼科と耳鼻咽喉科の診療を実施し、延べ57人の診療を行いました。5月は三宅島で、6月は御蔵島で耳鼻咽喉科の診療を行っています。

また、島しょ地域の献血をしたくでもできない人のために、献血も実施しています。今年は5月28日(水)、29日(木)に八丈島、6月3日(火)、4日(水)に神津島で献血を実施します。

多くの方に献血をしていただいた血液は、ボランティアの赤十字飛行隊(小型航空機を使用して災害救護活動等を支援する奉仕団)により東京都赤十字血液センターに迅速に搬送されます。

島しょ地域の全ての方の善意が、患者さんの元に形となって届けられています。
赤十字は、これからも命を救う活動を続けてまいります。

フィリピン中央部を襲った台風30号から半年

子ども支援:日本ユニセフ協会


「子どもにやさしい空間」の前で遊ぶ女の子

フィリピン中央部を襲った台風30号から半年がたち、ユニセフ・フィリピン事務所のシルワンダー代表は支援活動をこう振り返ります。

被災した人は1,400万人、そのうち590万人が子どもたちで、400万人が家を失いました。
台風30号のような大災害の余波は、台風による影響を受けた子どもや家族にさらなる打撃を与えるため、ユニセフはパートナー団体と共に現場の取り組みを直ちに拡大すべく活動しました。8万人の子どもたちに予防接種を行い、100万人が安全な水を使えるようにし、心に負った傷を乗り越えられるように、2万5,000人の子どもたちに心のケアを行いました。また、子どもたちができるだけ早く学校に戻れるようにし、4万7,000人の子どもたちに学用品を提供しました。

被災以降、緊迫した支援活動を継続していきました。一定の進展はあるものの、復興完了はほど遠いものです。ユニセフは、フィリピン政府やパートナー団体と共に、地域社会が復興し、今後の災害で子どもが受ける影響を軽減させるべく、より災害に対処できる構造とサービスを構築するための支援を行います。

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