活動報告 2014年12月

フィリピンを襲った史上最大規模の台風30号から1年、これまでの活動を振り返る

子ども支援:日本ユニセフ協会


©UNICEF Philippines/2014/Hema Balasundaram

フィリピンを襲った史上最大規模の台風30号から11月で1年がたちました。フィリピン政府指導の下、ユニセフを含めた人道機関は、緊急支援物資の提供から、子どもの健康を促進するための持続的なシステムの構築や他の災害に見舞われた際に起きる同様の被害リスクの軽減へと、活動の方向性を転換して活動しています。これまでの活動の一例をご報告いたします。

  • ユニセフの支援で、31万17人が継続的なトイレの使用が可能に
  • 緊急事態下での教育や災害リスク削減などの研修を約3,500の教育関係者に実施
  • 対象地域で1歳未満の子ども1万5,000人以上に、定期予防接種活動を通して、必要な予防接種全てを接種
  • 8,779人の養育者が、心のケア支援活動を利用
  • ユニセフとパートナー団体は、2歳未満の子どもの養育者6万8,800人以上を支援し、乳児幼児の食事のカウンセリング支援を実施

ユニセフ・フィリピン事務所のシルワンダー代表は「この1年子どもたちのために成し得てきたことを持続させ、今後の災害に備えてコミュニティーを災害に強くしなければなりません。被災した地域は、自然災害が起きやすい地域です。被災から1年がたちましたが、今後も支援を継続していきます。」と述べています。

皆さまからの温かい支援に深く御礼申し上げるとともに、これからも継続していく支援活動へのお力添えを賜りますよう、今後ともよろしくお願いいたします。

今年も被災地に「ハビタットサンタ」がやってくる

まちづくり:日本ハビタット協会

今年もクリスマスの季節がやってきました。日本ハビタット協会は2011年から毎年、被災地域の学校にクリスマスプレゼントを届ける「ハビタットサンタ」を実施しています。昨年は、スキー合宿で使うグローブやゴーグル、図書カードなどを贈りました。今年も南三陸町の志津川保育所、石巻市立釜小学校などにクリスマスプレゼントを贈るための準備を進めています。

東日本大震災では多くの子どもたちが被災しました。その中でも、津波の被害が大きかった地域で恐怖を体験した子どもたちは、今もなお心の奥に不安な気持ちを持ち続けたまま暮らしています。子どもたちの心の回復が一日も早く訪れるよう、そして子どもたちが楽しい冬休みを迎えることができるように、皆さまのご協力をお願いします。日本ハビタット協会は、子どもたちがすくすくと育ち、夢を持って歩んでいけるよう、そして自分たちの地域の未来を創造していけるよう支援を続けていきたいと思います。

エボラ出血熱発生国への支援活動を拡大

国際協力:国連WFP協会


©WFP/Rein Skullerud

今年、世界では前例のないほど多くの緊急事態が発生し、国連WFPが最高レベルの緊急支援を同時並行で五つも展開するという異例の状況が起きています。シリアおよび周辺国、中央アフリカ共和国、南スーダン、イラク、そして西アフリカのエボラ出血熱流行国の5カ所です。

特にエボラ出血熱の感染拡大は世界の脅威となっています。国連WFPは、3月末にギニアでエボラ出血熱の流行が正式に宣言されて以来、現地政府と世界保健機関(WHO)の要請を受けて、支援活動を拡大してきています。

エボラ出血熱発生国では食糧の生産や流通が滞り、市場が混乱しています。さらに多くの家庭が稼ぎ手をこの病気で失い、食糧難の懸念が高まっています。10月末までに110万人に提供した食糧支援は、エボラ出血熱という公衆衛生上の危機が、さらに食糧危機に発展してしまうことを予防するものです。

国連WFPは食糧支援の他にも、エボラ出血熱発生国への航空便の運航が相次いで停止される中、11月中旬までにおよそ2,000人の支援関係者と55団体の支援物資を現地に運ぶ、物資輸送活動や物流拠点の建設、さらには医療活動支援の一環として、エボラ出血熱治療施設の建設などを担っています。

これらの活動を来年4月まで続けるにはおよそ2億1,300万米ドルが必要ですが、11月半ば現在、その半分しか集まっていません。被害をこれ以上広げず、1人でも多くのエボラ出血熱患者を病院から健康に送り出すため、皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

東京国際空港での救護活動訓練に参加

日本赤十字社


関係機関と連携して医療救護活動を実施

東京都支部と神奈川県支部は、東京国際空港(羽田空港)の空港敷地内の桟橋を会場に、航空機墜落を想定した訓練を東京国際空港や多機関と連携して実施しました。
空港近隣の警察や消防、海上保安庁、医師会、東京DMAT、日本赤十字社からは大森赤十字病院と横浜市立みなと赤十字病院の救護班が参加しました。

訓練は、海上保安庁・消防の救助艇が被災者を救助、医療救護エリアへ搬送された傷病者を医療機関が応急手当し、病院へ搬送するという展開で実施しました。その間、警察では混乱を避けるためベイブリッジなど道路の封鎖を行い(想定のみ)、各航空会社では傷病者の搬送や無傷病者の誘導など救護活動がスムーズに行えるよう連携した活動が展開されました。
医療救護エリアは消防・医師会・DMAT・日本赤十字社が協働し、トリアージ(傷病の度合いで選別すること)を行った傷病者を各エリアで応急手当するなど、複数の機関が連携して医療救護活動を実施しました。

災害というと津波や地震といった自然災害が注目されがちですが、人為災害やその他複合災害が発生した際にも、多機関が一体となって迅速な救護活動が行えるよう、東京国際空港では毎年訓練が行われています。

宮城県仙台市で活動する「冒険あそび場 - せんだい・みやぎネットワーク」

保健/医療/福祉:中央共同募金会

災害ボランティア・NPO活動サポート募金(ボラサポ)では、被災地などで活動するボランティアやNPOを支援しています。今回は、宮城県仙台市で活動する「冒険あそび場 - せんだい・みやぎネットワーク」の活動報告です。

「冒険あそび場 - せんだい・みやぎネットワーク」は、遊びの持つ癒やしの力に注目し、被災地域で子どもたちの心のケアやコミュニティーづくりを目的にした、多世代の人が集まる「子どもの遊び場づくり」の活動を行っています。

震災発生後3年半が経過しましたが、被災した子どもたちは今も、復興公営住宅への移転や、目前に迫った学校の統廃合などの生活の変化にさらされています。落ち着かず、不安な日々を過ごしている子どもも少なくありません。

このような現状を踏まえ、私たちはのびのびと遊ぶことができる場所をつくることで、子どもたちが自らの心を癒やせる環境を整える活動を進めています。

そして、そんな様子を見た保護者や他の大人たちが共に遊び場を支える仲間になっていく…という「輪」が広がっています。遊び場に継続的に関わるこのようなボランティアの存在は、子どもたちに安心感をもたらしています。遊び場に来ている大人から「地域の人とのつながりの中で暮らしていることを実感するようになった」という声も聞くようになりました。

子どもたちが生き生きと過ごし、それを支える大人たちがつながって地域コミュニティーを豊かにしていく。そして、地域のつながりの中で子どもが安心感を持ってさらに生き生きと過ごせるようになっていく…。そんな環境を広げていけるように、これからも活動を続けてまいります。

「かんたん募金」に温かいご支援をくださる皆さまは、子どもたちを見守る大人の輪をつくっている「仲間」であると感じています。これからも東北の子どもたちの生き生きとした姿を共に見守っていければと思っています。
ご支援ありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いいたします。

皆で取り組むアクティビティーを追加した「走る! KnK子どもセンター」

子ども支援:国境なき子どもたち

陸前高田市で活動している「走る! KnK子どもセンター」は10月も元気に運行しました。

10月は、市内小中学校で学習発表会や文化祭があり、子どもセンターの子どもたちも演劇の練習や太鼓の話をして活気づいていました。またこの秋から、宿題が終わった子どもたちの過ごし方にアクティビティーを取り入れるようになりました。2週間ごとにテーマに沿った物作りをしたり、一つの遊びに皆で取り組んだりしています。10月後半は「子どもセンターを秋色に染めよう!」というテーマの下、赤・黄・オレンジの画用紙を葉っぱの形に切り、協力しながら窓ガラスに貼ったりして、センターの中をきれいに飾り付けました。中には秋には全く関係ない好きなキャラクターを作る子がいたりと、個性あふれる「秋の子どもセンター」になりました。
これまで通り子どもたちが自由に過ごせる居場所として運行しつつ、宿題後の過ごし方の選択肢の幅が広がりました。

10月に入り、陸前高田市で第1号となる災害復興公営住宅の入居が始まりました。一戸建ての新居も少しずつではありますが再建され、引っ越す子どもが多くなっています。それに伴い、今まで子どもセンターを利用していた子どもたちからも「今日でここに来るのは最後なんです」と、少し寂しい報告が聞こえてくるようになりました。日々生活環境が変化する中、子どもセンターを利用する子どもたちにとっては「変わらない安心できる居場所」として運行を継続してまいります。

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