2015年12月 東日本大震災 被災地の今

ソフトバンクグループでは、東日本大震災の発生以後、皆さまと共に「チャリティホワイト」などさまざまな支援を継続的に行ってきました。
「被災地の今」では、支援先である非営利団体からの活動レポートや被災地の現状を定期的に紹介しています。

「図書祭り」で小学生への読み聞かせに挑戦

読書ボランティアおはなしころりん

「図書祭り」で小学生への読み聞かせに挑戦

仮設住宅や地域集会所・高齢者施設などを訪問して、読み聞かせを通じた交流を行う「やってみっぺし読み聞かせ講座2015」も、いよいよ終盤です。この時期は、講座の仕上げとして、読み聞かせに挑戦した方々が、一歩外へ出て、図書館やコミュニティー拠点などで子どもたちへの読み聞かせを行います。

4年目となる今年は、市内の小学校で開かれる「図書祭り」に訪問し、二人の方が読み聞かせをしました。この日、1・2年生への読み聞かせを担当した男性は、スーツに蝶ネクタイ、自作の孔雀の羽付き帽という正装で登場。趣味の詩吟で鍛えたはつらつとした声で、岩手の民話を読んでくださいました。力強く、時にユーモラスに繰り広げられる物語に、子どもたちは目を輝かせて聞き入ります。終了後、一人の生徒が私たちに駆け寄ってきて、その男性について、「ぼくのうちの近くに住んでいるんだよ!」と嬉しそうに話してくれました。

震災から5年、街の姿も、仮設住宅や地域を取り巻く状況も、日々刻々と変化し、未来の姿はイメージし難いものがありますが、私たちは「本でつながろう、本で心を育てよう、みんな一緒に」を合言葉に、これからも全力でこの“読みつなぎ”活動に取り組んでまいります。本を通して、地域の皆さんが楽しい気持ちを分かち合い、共に笑顔で過ごすことでつながりを深め、みんなで元気に生きていこうという気持ちでいるために。

「F-ぱぱ芋煮&BBQ祭り」と「みんなの家ハロウィンパーティー」を開催

特定非営利活動法人 ビーンズふくしま

「F-ぱぱ芋煮&BBQ祭り」と「みんなの家ハロウィンパーティー」を開催

地域の子どもからお年寄りまで、多世代の方々が集う「みんなの家」では、2015年10月に二つの大きなイベントを開催しました。

まず、2015年10月17日に開催した「F-ぱぱ芋煮&BBQ祭り」は、県外などに避難しているご家族と離れ、被災地に残って仕事を続ける父親などが中心に集まり、交流会やアウトドア企画、父親向けの勉強会などを開催するサークル「F-ぱぱプロジェクト」によるイベントです。父親と子どもたちが火おこしやまき割りをしている間に、2階では母親向けにヨガやハンドトリートメントなどのワークショップが開かれました。この日の様子は、福島中央テレビでも放送され、反響を呼びました。

また、2015年10月31日には「みんなの家サポーター」の「ぽかぽかFriends」(以下「ぽかフレ」)と笹谷団地町内会(以下「町会」)の皆さんと一緒に「みんなの家ハロウィンパーティー」を行いました。「みんなの家」では、ぽかフレのメンバーが中心となり、「お化けボーリング」や「お菓子釣り」などハロウィーンにちなんだブースを設置し、若者同士の交流会・ボランティア活動を行う「ユースプレイス」のスタッフたちが子どもたちと遊んでくれました。そして、メインイベントは親子で変装して笹谷団地の練り歩きです。事前に町内会で募ったお菓子配りの協力家庭に、親子で「trick or treat~♪」と訪ねて行き、訪問先の家庭の方々から子どもたちに、「可愛いね」「良い子でね」などと優しい言葉をたくさんかけていただきました。あるお母さんがおっしゃった「自分の子どもを家族以外の方にこんな風に可愛がっていただけるのは、とても幸せなことですね」という言葉が印象的でした。

「みんなの家」は、「多世代のコミュニティハウス」として運営しておりますが、この日はまさに、多世代が集い合う場であるという実感ができた一日でした。これからも、“子どもを真ん中”に親・若者・地域が集い合う居場所をしっかりとつくっていきたいと思います。
今月も皆さまの温かいご支援をありがとうございました!

東日本大震災から4年半、遊び場でつながる地域の絆

特定非営利活動法人 冒険あそび場 せんだい・みやぎネットワーク

東日本大震災から4年半、遊び場でつながる地域の絆

「仮設住宅に住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんが一緒に歌えるような曲はどんなのがあるかなぁ…」と、遊び場に来ているお母さんが、楽譜をめくりながらつぶやきました。2015年12月6日の仙台市営地下鉄東西線開通にあわせ、遊び場で実施するイベント中にみんなで一緒に歌うことになり、その伴奏練習をしている時に自然と出てきた言葉です。

毎週水曜日に「伊在二丁目公園あそび場」を実施している公園には、仮設住宅が建っています。しかし東日本大震災発生から4年半が過ぎ、自宅を再建する人や新たにできた復興公営住宅へ入居する人が増えてきて、この仮設住宅に残っている人は少なくなってきました。そんな状況だからこそ、私たちは今仮設住宅に残っている人にはより一層心を寄せていく必要があると感じています。
一方最近では、「特別な何か」をしなくても、仮設住宅に住む年配の方と、その周辺に暮らす親子の間で、同じ場所でつながる仲間としての意識が根付いていることを感じるようになりました。仮設住宅に住んでいるおばあちゃんも足しげく外に出てきて、遊び場での子どもたちの様子を眺めたり、母親たちとベンチに座って話をしたりしています。

2011年の震災直後は、公園に仮設住宅が建ったのを見て「子どもが遊べる場所が減ってしまった」と話すお母さんも見られました。最初は、仮設住宅に暮らす人のことまでイメージできなかったのかもしれません。しかし、週に1回定期的に遊び場を開催するようになって約4年半が経過し、仮設住宅に住む方々と遊び場に来ている親子や子どもたちの間にお互いを意識する関係性が生まれてきました。
仮設住宅から別の場所へ転居される方が増えても、少しでもその場所に良い思い出が残り、そこで築いた関係が続いていくように、遊び場の活動を続けてまいります。

大槌学園の生徒による心に響くふるさと報告「ふるさと大槌会2015」

岩手県上閉伊郡大槌町

大槌学園の生徒による心に響くふるさと報告「ふるさと大槌会2015」

2015年11月7日、都内のホテルで「ふるさと大槌会2015」が、会員他110名参加のもと開催されました。
ふるさと大槌会は、岩手県上閉伊郡大槌町出身者と大槌町にゆかりのある首都圏在住者が中心となり、1987年に発足して以来、年1回の集いとして、総会と交流会を開催しています。また、2011年3月11日の東日本大震災以降は、復興支援の一環として、大槌町長による復興推進状況報告と出席者間での意見交換、さまざまな支援活動の紹介などを行っています。

今年のふるさと大槌会では、2015年4月から小中一貫校としてスタートした大槌町立大槌学園より、9年生の越田 紬さんと岩間 はづきさんが上京参加し、「ふるさと報告」を行いました。今回の報告では、震災前の美しい大槌町の情景、迫る大津波、悲惨な町、土地のかさ上げなど造成工事の様子や復興の槌音などを映像で紹介した後、教訓として受け止めるべきこと、町として取り組むべき課題、復興に向かう心意気、自分たちの今後の生き方などについて力強く語りました。「ふるさと報告」を聞いた多くの参加者からは「涙が出るほど心に響いた。素晴らしい!」との声が聞かれ、平野大槌町長と小松大槌町議会議長は「子供たちの町を想う気持ちが伝わった。大槌町議会の場でも報告をお願いしたい」と話されていました。
なお、大槌学園の生徒たちは、大津波災害の教訓をしっかりと受け止め、地域の方と共に今後の生活に生かすために、地元で語り部の活動も行っています。

東日本大震災を通じて学んだ教訓を後世に語り継ぐためにも、「ふるさと大槌会」は、継続開催される予定です。

赤い羽根チャリティホワイトプロジェクトとは

「赤い羽根チャリティホワイトプロジェクト」は、被災地で地域に根差し活動する特定の団体を支え、夢と志を持った子どもたちを育成することを目的としており、ソフトバンク株式会社が提供するオプションサービス「チャリティホワイト」の寄付金により行われています。

そのほかにも、ソフトバンクグループでは、災害により被害を受けられた皆さまへの支援を行っています。

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