プレスリリース 2011年

800MHz帯におけるLTEシステムの実証実験を開始

2011年2月28日
ソフトバンクモバイル株式会社

ソフトバンクモバイル株式会社は、埼玉県熊谷市において800MHz帯および既存の2.1GHz帯を用いたLTEシステムの実験試験局の本免許を取得しましたので、2011年3月1日(火)よりフィールドテストを開始します。

今回の実験では、3GPP※1標準であるLTE※2に準拠したシステムを使用し、800MHz帯と2.1GHz帯の異なる周波数帯を用いたフィールド実証実験を同一エリアで実施し、市街地や開放地など都市構造が異なるエリアにおける電波伝搬特性や無線伝送特性を比較・評価します。さらに、第4世代の携帯電話システムであるIMT-Advanced※3へ向けて、隣接する基地局が協調制御して携帯電話と送受信を行うことによりセル境界での無線伝送特性を改善する「複数基地局協調伝送方式(ECO-LTE※4)」の基礎実験も併せて実施します。

実証実験の概要

1. 本免許取得日

2011年2月21日

2. 実験期間

2011年3月1日から2011年6月30日

3. 実験エリア

埼玉県熊谷市内

4. 実験用基地局数

800MHz帯3局、2.1GHz帯3局

5. 実験内容

  1. (1)800MHz帯と2.1GHz帯での電波伝搬特性および無線伝送特性の評価
  2. (2)複数基地局協調伝送方式の基礎実験など
実証実験イメージ図

ソフトバンクモバイルは、LTEシステムに関するさまざまな実証実験をしてまいりました。今回も、本実験を通じて取得したノウハウや測定データを活用することで、商用サービスに向けた準備をさらに進めるとともに、ワイヤレスブロードバンドにおける通信技術の向上を図り、日本および世界におけるユビキタス社会の発展に貢献していきたいと考えております。

[注]
  • ※13rd Genereation Partnership Project。携帯電話システムの標準化を行っている民間の標準化団体。
  • ※2Long Term Evolution。現行のHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)の後継となる携帯電話システムとして3GPPで標準化された通信規格。
  • ※3International Mobile Telecommunication(IMT)-Advanced。第4世代の携帯電話システムとして、ITU-R(International Telecommunication Union Radiocommunication sector)で現在標準化の通信規格。
  • ※4Enhanced Cooperative(ECO)-Long Term Evolution(LTE)。隣接する基地局などの複数の基地局間で協調して端末に信号を送信することによりセル端での伝送速度(スループット)向上を図る技術(ECO)をLTEに適用した、当社での基礎実験システム名称。
  • *SOFTBANKおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
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