プレスリリース 2017年

「ショートタイムワーク制度」が
2017年度グッドデザイン特別賞[未来づくり]を受賞

2017年11月1日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社は、障がいにより長時間勤務が困難な方が週20時間未満で就業できる「ショートタイムワーク制度」※1が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2017年度グッドデザイン賞」において、グッドデザイン特別賞[未来づくり]を受賞したことをお知らせします。

グッドデザイン特別賞[未来づくり]は、2017年度に選ばれた全てのグッドデザイン賞受賞対象の中で、新たなビジネスまたは新産業の創出に寄与する先端的で優れたデザインとして特に認められたものに、授与される賞です。

「ショートタイムワーク制度」は、就労意欲があっても障がいによりその機会を得られなかった全ての方が参加できる新しい雇用システムづくりを目的とした制度です。ソフトバンクグループと東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野は、2009年からICTを活用した障がい児の学習・生活支援を行う「魔法のプロジェクト」に取り組んできました。その中で、障がい児が成長後、社会参加の一つである「就労」において、能力を十分に発揮できる雇用環境が整っていないことに着目し、ソフトバンクでは2016年5月から本制度を本格導入してこれまでに24人を雇用してきました。制度利用者は、データ入力、郵便物の封入・発送など作業工程がシンプルな業務から、チラシデザイン制作、資料の英訳など特定スキルを生かした業務を担当しています。制度利用者の一人は、「仕事をすることは夢でしかないと諦めかけていましたが、この制度を活用することで、夢への大きな一歩を踏み出せました」と述べています。また、本制度の普及を目指し、企業・団体での導入に関するノウハウや知見をまとめた「ショートタイムワーク制度導入ガイド」※2を公開し、説明会を開催して他の企業・団体での導入を支援しています。

グッドデザイン特別賞[未来づくり]

ショートタイムワーク制度

グッドデザイン特別賞[未来づくり]審査員コメント

会社の中にある業務を捉えなおし、切りだしやすい業務を特定することで、本来、コンフリクトが起こりやすい「障がい者の安定雇用」と「会社にとっての効率化」を両立するフローを確立している点を評価したい。そもそも、人は一人ずつ異なっている。身体能力だけでなく、行動特性や働くモチベーションなど、それぞれ異なる能力をもつ人々によって会社も社会も成り立っている。障がい者と健常者の間だけに、明確な線が引かれるわけではない。そのため、障がい者に優しい雇用制度を作ることは、ひいては誰にでも優しい職場を作ることに他ならない。まだ限定的なこの取り組みが、今後ますます広がることを期待している。

[注]
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