プレスリリース 2018年
障がい児の学習・生活支援のための
ICT活用事例報告書を発行
~「魔法のプロジェクト2017 ~魔法の言葉~」協力校の活用事例を公開~
2018年3月30日
ソフトバンク株式会社
株式会社エデュアス
東京大学先端科学技術研究センター
ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:宮内 謙)と、ソフトバンクグループで教育事業を行う株式会社エデュアス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤井 宏明)、東京大学先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、所長:神崎 亮平)は、2017年4月から1年間実施した、障がい児※1の学習・生活支援を行う事例研究プロジェクト「魔法のプロジェクト2017 ~魔法の言葉~」※2の成果をまとめたICT活用事例報告書を作成しました。この報告書を本日「魔法のプロジェクト」のウェブサイトで公開し、障がい児の学習・生活支援におけるICTの具体的な活用事例やその効果を紹介します。
「魔法のプロジェクト2017 ~魔法の言葉~」ICT活用事例報告書について
1. 概要
人型ロボット「Pepper」※3や携帯情報端末など、ICTの活用により障がい児の学習や生活をどのように支援できるのか、「魔法のプロジェクト2017 ~魔法の言葉~」協力校が取り組んだ活用事例をまとめています。
2. 入手方法
「魔法のプロジェクト」ウェブサイトからダウンロードできます。
3. 紹介事例
この報告書で紹介する障がいに合わせたICT活用事例の一部は、下記の通りです。その他の事例や詳細については、報告書をダウンロードしてご覧ください。
コミュニケーションへのPepperの活用(東京学芸大学附属特別支援学校)
知的障がいを伴う自閉症があり、友達との会話が苦手な生徒が、Pepperを介することでコミュニケーションが成立しやすくなり、必要なプログラムを自作できるようにもなりました。また友達をはじめ他者とのやりとりが質的に変化しました。
Pepperのプログラミング習得による自発的なコミュニケーション(松江市立意東小学校)
発達の遅れ、読むこと・書くことの困難があり、コミュニケーションが苦手な児童が、Pepperのプログラミングを習得してその成果を紹介することで、自信を持つことができるようになりました。また、他の子にプログラミングを教えることで、自発的なコミュニケーションが成立しました。
将来の夢へつながるPepperのプログラミング習得(長野県稲荷山養護学校)
高等部の生徒は、かねてから興味のある工学分野への進学を希望していましたが、プログラミングでできることのイメージが持ちにくい状況にありました。Pepperを校内で役立てるというテーマでプログラミングなどの活動をすることで、自身の発想力や論理的な思考力に自信を持つことができ、将来の夢へつなげることができるようになりました。
ソフトバンク株式会社、株式会社エデュアス、東京大学先端科学技術研究センターは、今後も携帯電話やタブレットをはじめとした携帯情報端末の活用により、障がい児の社会参加の機会促進を目指していきます。
- [注]
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- ※1認知やコミュニケーションに困難のある障がい児、自閉症、読み書き障がい、知的障がい、肢体不自由、聴覚障がいなどを含みます。
- ※2「魔法のプロジェクト2017 ~魔法の言葉~」の協力校については、2017年4月18日にプレスリリースを実施しています。
- ※3ソフトバンクグループ株式会社が実施する「Pepper 社会貢献プログラム」の一環として、社会課題解決支援のためにこのプロジェクトへ無償貸与される「Pepper」を活用しています。
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- SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
- その他、このプレスリリースに記載されている会社名および商品・サービス名は各社の登録商標または商標です。