2022年3月期 第2四半期
決算説明会 要旨

日時 2021年11月4日(木) 午後4時~5時20分
登壇者 ソフトバンク株式会社 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一
ソフトバンク株式会社 取締役 専務執行役員 兼 CFO 藤原 和彦

要旨

決算説明会では、「2022年3月期 第2四半期 連結業績」について、社長の宮川より説明しました。

2022年3月期 第2四半期
連結業績

全社業績

  • 2022年3月期 第2四半期累計売上高は2兆7,242億円、前年同期比12%増。全セグメント増収。
  • 営業利益は5,708億円、前年同期比3%減。法人事業とヤフー・LINE事業が順調に増益も、通信料値下げ影響によりコンシューマ事業が同10%の減益。
  • 親会社の所有者に帰属する純利益は3,073億円、前年同期比2%減。
  • 通期業績予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高50%、営業利益59%、親会社の所有者に帰属する純利益61%と順調。期初の計画通り、年間で過去最高益を見込む。

セグメント別業績

① コンシューマ事業

  • 前年同期比6%増収、同10%減益。
  • 携帯端末の販売回復により売上増も、通信料値下げなどが利益に影響。
  • スマートフォン累計契約数は前年同期末比6%増。
  • 5G対応プランの累計契約数が全モバイルブランドの合計で1,000万件を突破。

② 法人事業

  • 前年同期比5%増収、同15%増益。
  • モバイルが前年同期比6%増収、ソリューション等が同10%増収と引き続き順調。
  • ソリューション等売上のうち7割超を占める“継続収入”は前年同期比21%増。

③ ヤフー・LINE事業

  • 前年同期比35%増収、同18%増益。
  • 2021年3月のZホールディングス(株)とLINE(株)の経営統合による売上高増に加え、メディア領域が好調。
  • 物販eコマース取扱高は前年同期比10%増。

④ PayPay

  • 累計登録ユーザー数は4,300万人超。第2四半期累計の決済回数は16.6億回。
  • 第2四半期累計の決済取扱高(GMV)は2.4兆円、前年同期比68%増。
  • 2021年10月より中小店舗の決済手数料を有料化。1.60%~1.98%の手数料率は国内キャッシュレス業界の最安値水準。
  • 決済手数料の有料化による業績影響は軽微。現在、決済取扱高は総額で約4,000億円/月※1であるのに対し、決済手数料の有料化に伴い解約を行った加盟店の決済取扱高は合計約4億円/月※2と全体の0.1%程度に留まる。
  • 店舗のDX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートする加盟店向け有料サービスは順調な立ち上がり。

⑤ Beyond Carrier×Beyond Japan ─企業価値の拡大へ─

  • CDP(カスタマーデータプラットフォーム)市場で日本シェア9割以上を占める米トレジャーデータ社に2億2,250万米ドルを出資。優れたプロダクトを有する同社と、「Yahoo! JAPAN」や「LINE」など国内最大級のBtoCプラットフォームを持つ当社グループの協業により、特に今後高い成長が見込まれるCDPのアジア・太平洋市場でビジネス拡大を目指す。
  • 東南アジア最大級の通信グループであるアシアタ社と業務提携※3。東南アジア地域でのDXビジネス拡大に向けて、デジタルマーケティングや決済、データなどの分野で協業を図る。
  • 当社関連会社である米TBCASoft社の国際QR決済ネットワークが拡大へ。韓国、台湾、タイ、マレーシアのQR決済事業者が、同ネットワークへの参加に向けて協議中※4
[注]
  1. ※1
    2021年7月-9月の月平均決済取扱高です。
  2. ※2
    2021年10月までに決済手数料の有料化により解約を行った加盟店の2021年7月-9月の月平均決済取扱高の合計です。
  3. ※3
    当社はアシアタグループにおいて法人向けビジネスを展開するAxiata Business Services Sdn Bhdと2021年11月2日に業務提携契約を締結しました。
  4. ※4
    マレーシアのQR決済事業者である「Boost」は、当該国際QR決済ネットワークにおいて2022年に商用サービスを開始するべく協議中です。また、台湾およびタイでQR決済事業を営む「LINE Pay」および韓国でQR決済事業を営む「Naver Pay」は現在、同ネットワークへの参加に向けて協議中です。