お知らせ 2025年
リアルタイム魚体品質測定ソリューション
「Shinsor(仮称)」が「Sensors Converge 2025」で
Best Agricultural & Environmental Solutionを受賞
2025年7月25日
ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)が開発したリアルタイム魚体品質測定ソリューション「Shinsor(仮称)」(シンサー)が、2025年6月24日から6月26日まで米国で開催されたセンサー技術の国際展示会「Sensors Converge 2025」において、「Best of Sensors Awards」の Best Agricultural & Environmental Solution 部門で最優秀賞を受賞しましたので、お知らせします。
「Sensors Converge」は、センサーやIoT、AI(人工知能)、組み込み技術に特化した世界最大級の専門展示会で、毎年米国で開催されています。「Best of Sensors Awards」は、革新性や応用力、社会的インパクトが特に優れ、センサー技術を活用したソリューションに授与される賞です。
今回、最優秀賞を受賞した「Shinsor」は、近赤外線(NIR)センサーや破壊検査、官能評価を組み合わせたデータを蓄積し、非破壊かつリアルタイムで水産物の鮮度を推定するAIモデルです。これまで水産物の価格は魚種や重量に基づいて決定されており、品質を正確に反映する指標が存在しませんでした。また、JAS規格として導入された「K値」も破壊検査を前提とするため、即時性に課題がありました。
「Shinsor」の実用化により、鮮度を高精度かつリアルタイムで推定することが可能になると期待されています。
現在は真鯛を対象としていますが、今後は他の魚種に加え、畜産物や農産物など他の食品カテゴリーへの展開も視野に入れ、AIモデルおよびセンサー技術の汎用化を進めていきます。
なお、このソリューションは、スペインのバルセロナに拠点を置くVerbio Technologies,S.L.と米国カリフォルニア州バークレーのAizip,Inc.との共同開発によるものです。
「Shinsor」の詳細は以下をご覧ください。
参考
魚の鮮度やうまみの測定手法の確立に向けた品質規格標準化プロジェクトを開始(2023年12月13日付 プレスリリース)