年頭所感

ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫 正義

あけましておめでとうございます。

2005年は、インターネットが新たなメディアとして大きく飛躍した年でした。

ソフトバンクグループは2001年、ブロードバンドインフラ事業への参入を決め「Yahoo! BB」を開始いたしました。それから5年、大きな先行投資を行ってまいりましたが、いよいよその回収期に入り、事業の方向性が正しかったことが証明されました。

我々の参入により日本におけるブロードバンドの普及は急速に進み、今や世界一のインターネット先進国となりました。インフラの普及の次にはプラットフォームとコンテンツの時代がやってくるでしょう。

2005年は「放送と通信の融合」について多くの議論が起こった年でした。その「放送と通信の融合」の具体的な姿として、我々は昨年、TVバンクを設立し、多くのコンテンツパートナーの皆様の協力を得て「Yahoo!動画」を10万本の動画コンテンツのポータルとしました。今後、世界中のコンテンツパートナーからさらに膨大なコンテンツをご提供いただき、世界一のインターネット動画ポータルを目指します。そしてこの膨大なコンテンツを利用することで、ライフスタイルに大きな変化がおこり、人々の生活がより便利で豊かなものになると確信しております。同時に、我々の「Yahoo!動画」が今後どのような姿となっていくかが「放送と通信の融合」のひとつの答えになるのではないかと考えております。

そういう意味で、2005年は時代の変わり目、すなわち、新聞、ラジオ、テレビと変化をしてきたメディアの歴史に残る年、インターネットが新たなメディアとして認知された年なのだと思います。

我々にとって、もうひとつの重要な課題はモバイル事業への参入です。昨年11月に長年の念願であった携帯電話周波数を獲得し、モバイル事業への参入が可能となりました。固定とモバイルというふたつの通信インフラと革新的なテクノロジーで、真のユビキタスな社会を実現するサービスの提供を行い、我々が目指す「デジタル情報革命」を実現し、人々と社会に貢献していきたいと考えております。

以上

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