CSRトピックス 2009年

児童の安全を見守り、保護者に安心を提供する こどもの安全・安心ネットワークサービス
「通学ケータイ」・「先生メール」

ソフトバンクモバイル株式会社では、携帯電話の利便性を活かして安全・安心の確保を実現するサービスの提供に力を入れています。今回は、児童の登下校時の安全を学校と保護者が共同で見守る仕組みとして、同社が提供する「こどもの安全・安心ネットワークサービス」について導入事例をご紹介します。

「こどもの安全・安心ネットワークサービス」とは


通学ケータイの待ち受け画面

「こどもの安全・安心ネットワークサービス」とは、登下校時の児童の安全確保を目的として、学校、保護者、児童、およびソフトバンクモバイル株式会社が運用する専用のコールセンターをシステムで結び、学校と保護者が同時に児童からの情報を共有する仕組みで、「通学ケータイ」と「先生メール」の2つのサービスの総称です。

このうち「通学ケータイ」は、導入校の方針に則って利用できる機能に制限を施した携帯電話を用いて、児童の登下校時の安全を見守るサービスで、登下校通知と緊急通知の2つの基本機能があります。「通学ケータイ」を利用する児童の携帯電話には、常に専用画面が待ち受けとして表示されており、児童が学校に到着した際や下校の際に、あらかじめ指定された携帯電話のボタンを一押しするだけで、学校に到着したことやこれから帰宅することが自動的に保護者へ通知されます(「ついたよメール」、「かえるよメール」)。また、児童が身の安全に不安を感じたときなど、緊急時には簡単な操作で緊急通知メール(「お助けコール」)を保護者と学校へ送信することができます。さらに、コールセンターが保護者への電話連絡を行い、情報が保護者に確実に届いていることを確認します。

一方「先生メール」は、学校と保護者との双方向の連絡機能を持つメール配信システムです。児童の安全を見守る上では、学校と保護者との連絡が密に取られることも重要な要素の一つです。「先生メール」の活用により、一斉連絡の配信、遅刻・欠席の申請受付、簡易アンケート、出欠席状況通知などを円滑かつ効率的に行うことができ、学校と保護者との速やかな情報共有が可能になっています。

活用事例 〜帝塚山小学校の安全・安心への取り組み〜

学校法人帝塚山学園 帝塚山小学校では、2004年末に奈良県で起こった少女誘拐・殺害事件をきっかけとして、児童の保護者から、子どもとの連絡手段として携帯電話の使用許可を願う声が多数寄せられていました。学校側では、児童が携帯電話を所持することのモラル上の課題を懸念する一方、児童がどこにいても連絡が可能な携帯電話の利便性を活かした新たな仕組みが必要だと判断しました。こうして帝塚山小学校で「通学ケータイ」と「先生メール」の運用が開始されました。実際の活用状況について、帝塚山小学校の中西 速雄副校長にお話をうかがいました。

「帝塚山小学校では、第一に『人』が大切だと考えています。学校の出入り口に警備員が常駐しているほか、来校者は必ずインターホンを押し、身分証明書を提示して許可を得た上でないと校内に立ち入れないようになっています。また、校門に備え付けられた監視カメラの様子を職員室と警備室で確認しています。児童の安全を確保し、保護者が安心できる環境を実現するための取り組みの一環として、『通学ケータイ』と『先生メール』を2006年5月に試験導入を開始し、その後、本格導入しました。発端は、奈良県の公立小学校に通う女児が誘拐されて亡くなった事件が起きたことです。登下校時の安全・安心を確保するために学校としてどう対応すべきかを考えていたところ、当時このシステムを開発中だった会社から、携帯電話を活用して児童の登下校を見守る仕組みについて提案をいただきました。


保護者向け説明会・お渡し会(2009年3月・4月)

携帯電話にはカメラやインターネットなどのさまざまな機能がついているため、児童に無制限で使用させるには適さない面もあります。携帯電話を児童に持たせるべきかという懸念はありましたが、あくまでも安全確保のために必要な情報を“知らせるための道具”として児童に持たせることにしました。当校では、あらかじめ各家庭が登録した緊急連絡先にのみ連絡を取ることができ、メールやインターネットは一切使用できないように設定を行っています。学年によって導入率は異なりますが、徐々に導入が進み、1・2年生では8割以上の児童が利用しています。

当校の場合、遠くから通学している児童もいますので、学校到着と帰宅を保護者に知らせる以外にも、電車を乗り換える際や、電車からバスに乗り換える際にも『通学ケータイ』の機能を使って保護者に連絡する児童が多くいます。

また、登下校の途中で具合が悪くなった時や、電車を乗り過ごしてしまった時などに、保護者に連絡を取る手段としても活用されています。保護者と児童の双方にとって、安全・安心につながっている点が大きなメリットです。

もう一つ、大変便利に活用しているのが、『先生メール』という連絡システムです。従来の連絡網では、保護者に連絡が行き渡るまでにかなりの時間を要していましたが、このシステムがあれば全保護者に対して迅速に学校からのお知らせを行うことができます。先日も、新型インフルエンザ対策として全校の休校を決定した際、保護者向けに『明日からお休みです』と、このシステムを使って連絡を行い、2分以内に全保護者へのお知らせが完了しました。電話番号などの個人情報が記載された連絡網を各家庭に配布する必要もなくなりました。


児童向け説明会(2009年4月)

また、この連絡システムを使うと、保護者にとって、児童たちの状況が刻々と分かるという安心感もあります。たとえば、林間学校などの宿泊を伴う学校行事の際には、『今日はこういうことをやりました。元気にやっています』と生活の様子を現地から保護者に教員がお知らせしています。写真も添付できますし、学校や各学級担任の教員からタイムリーに保護者の方にお知らせすることができ、保護者の皆さんに安心していただいています」

ソフトバンクモバイルでは今後も、学校、保護者、児童に安心して携帯電話をお使いいただける環境の整備に取り組むとともに、児童の安全と保護者の安心を実現するサービスを生み出すことを通じて社会へ一層貢献してまいります。

(掲載日:2009年6月18日)

  • *内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。