CSRトピックス 2010年

世界の子どもたちを笑顔でつなぐ「第20回 世界少年野球大会 東京大会」

野球を正しく全世界に普及・発展させるとともに、世界の子どもたちの友情と親善の輪を広げることを目的に、日本とアメリカのホームラン・キング、王 貞治さんとハンク・アーロンさんの提唱で始まった「世界少年野球大会」が、今夏、第20回の記念大会を迎えました。ソフトバンクグループ*は、この大会の主旨に賛同し、協賛企業の一員として大会に参加しました。

野球の普及と少年・少女の国際親善を目指して

「世界少年野球大会」は、1990年に第1回大会が米国・ロサンゼルスで開かれて以来、日本やアメリカ、カナダ、プエルトリコなどで毎年開催されています。大会では野球教室や交流行事が行われ、世界の少年・少女が交流を深める貴重な場となっています。また、大会参加者の中から、海外ではオリンピック選手が誕生し、国内では高校野球の指導者が輩出されるなど、スポーツ界で大会参加者の活躍の場が広がっています。本年の大会は、7月29日から8月6日までの9日間開催され、東京都世田谷区にある「駒沢オリンピック公園総合運動場」に、22カ所の国や地域より、10歳から11歳の少年・少女、195人が集まりました。

この大会を主催する世界少年野球推進財団の理事長である王 貞治さんは、開会式で、「野球を通して世界の少年・少女に交流の輪を広げてもらいたいという思いで始めた『世界少年野球大会』が、記念すべき20回目の大会を東京で迎えられたことを、長年この大会に携わってきた者として大変うれしく思っています。第1回大会の参加者だったスウェーデンの選手をはじめ、9名の選手が今回スタッフとしてこの大会に戻ってきてくれました。この大会が参加者にとって素晴らしいものになりますように」とあいさつしました。また、米国のオバマ大統領からは、「野球の心は言葉や文化の違い、さらには国境を越えるものです。野球教室や文化交流の場を通じて、皆さんが大いに楽しみながら技能を伸ばし、新たな友情を築き、世界中の人や国に対する理解を深められることを期待しています」というメッセージが寄せられました。

9名の元参加者を代表してあいさつした日本人の青年は、「1999年に『第10回 世界少年野球大会』に参加した当時は、日本語以外の言語を話すことができませんでしたが、この大会や野球を通じて世界中にたくさんの友達を作ることができました。皆さんにもぜひ野球の魅力を感じ、将来この大会にスタッフとして戻りたいと思ってもらえたらうれしいです」と、子どもたちに語りかけました。最後に、日本、アメリカ、タイの3人の子どもが「『世界少年野球大会』で正しい野球を学び、世界中の友達を作りたいと思います。そして王さんみたいなプロ野球選手になりたいです」と、選手宣誓を行い、9日間にわたる「第20回 世界少年野球大会 東京大会」が開幕しました。

国際色豊かなコーチ陣が野球の基本を指導

今大会には、日本のほか、アメリカ、カナダ、プエルトリコ、韓国、オーストラリア、イタリア、オランダの8カ国から、国際野球連盟(IBAF)のコーチ計12名が参加し、子どもたちに野球の基本を指導しました。“クリニック”と名づけられたこの野球教室では、バットの振り方、ボールの打ち方・投げ方、スライディングの仕方などの指導が5日間行われ、6日目には練習の成果を発揮する場として試合が行われました。初めて野球をする参加者が多い中、国際色豊かなコーチ陣の指導で、子どもたちは日に日に目覚ましい成長を遂げました。

特別ゲストとしてクリニックに参加してくださったのは、米国メジャーリーグで通算938盗塁を記録し、セントルイス・カージナルスの永久欠番となった背番号20番の持ち主、ルー・ブロックさんです。子どもたちは、ルー・ブロックさんから直接、走塁の指導を受けました。スライディングの練習は、子どもたちが安全に楽しんで練習できるよう、水で濡らしたビニールシートに滑り込む方式で行われました。初めは勢いよく滑り込むことを恐がっていた子どもたちも2回目以降は全速力で滑り込み、笑顔で繰り返し練習に取り組みました。

このほか大会では、オーストラリアと台湾から招待した野球チームと、東京都内の11チームとの国際交流試合が実施されました。日本チームの子どもたちは、めったに機会のない海外チームとの対戦に真剣そのものでした。試合終了後は、持参した手作りの名刺などを交換して、お互いの健闘をたたえ合いました。

日本文化に触れながら、言葉の壁を越えて友達に

野球教室・国際交流試合と並んで、「世界少年野球大会」のプログラムの中核となっているのが、日本文化の体験を通して親交を深める交流行事です。各国の子どもたちは、日本の子どもたちと一緒に夏祭りの盆踊りと獅子舞や、百円均一ショップでのお土産のショッピングを楽しみました。また、東劇で行われた「歌舞伎勉強会」では、少年時代から野球好きで今も野球を続けているという歌舞伎役者の尾上 松也さんが、歌舞伎の魅力を子どもたちに紹介しました。シネマ歌舞伎「連獅子」の“毛振り”に挑戦した子どもたちは、見た目以上に重みのあるカツラに悪戦苦闘し、獅子の長い毛を空中で豪快に回転させる歌舞伎役者に感嘆のまなざしを向けていました。

大会に参加した子どもたちは、国立オリンピック記念青少年総合センターで生活を共にしながら野球と日本文化を学ぶうちに、言葉が伝わらなくても身振り手振りですぐに打ち解けて友達の輪を広げていました。最終日に開催されたパーティーでは、各国の子どもたちが民族衣装や伝統的な踊りを披露して自国の文化を紹介しました。会場の子どもたちのTシャツは、お互いに書き込んだメッセージの文字で埋め尽くされ、「Face to Face 笑顔でつなぐ東京と世界」という今大会のテーマが、まさに実現された大会となりました。

ソフトバンクグループは、「第20回 世界少年野球大会 東京大会」のほかにも、子どもたちが野球を通して人間的に成長する機会の提供に取り組んでいます。本年11月には、3回目となる「ホークスジュニアアカデミー野球教室 in 東京」を開催する予定です。

(掲載日:2010年9月15日)

[注]
  • *ソフトバンクグループでは、ソフトバンク株式会社、ソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクBB株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社、ソフトバンク アットワーク株式会社、ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社、オッズ・パーク株式会社、ディーコープ株式会社、TVバンク株式会社の各社が、本大会に協賛いたしました。
  • *内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。