CSRトピックス 2012年

IT技術の教育支援により、被災地の雇用を促進する 福島県相双地域でのIT教育支援

ソフトバンクモバイル株式会社(以下「ソフトバンクモバイル」)は、福島県南相馬市など相双地域の雇用創出を目的として結成された、相双地域雇用創造推進協議会からの委託を受け、2012年8月22日から「携帯アプリクリエーター養成講座」を福島県南相馬市で開講しました。今回は、講座の企画を担当したソフトバンクモバイル 総務本部 CSR企画部 推進課 日野 泰宏にインタビューしました。

ソフトバンクグループのノウハウを生かした支援を

「携帯アプリクリエーター養成講座」を開講するに至った経緯を教えてください。

日野:ソフトバンクグループでは、東日本大震災の被災地に向けて、被災地支援団体への寄付や携帯電話などの貸し出しのほかにも自社のノウハウを生かした支援ができないか、検討を進めていました。そのような時、福島県をはじめ相双地域の市町村、商工会などで構成される相双地域雇用創造推進協議会が、東日本大震災による地場産業への打撃、および原子力発電所の事故による風評被害を克服し、相双地域の復興を進めていくことを目的とした活動を行っていることを知りました。協議会では、雇用創造や人材育成のための講座などが35コース計画され、その取り組みの一つとして、プログラミングの初心者を対象とした「携帯アプリクリエーター養成講座」の委託業者を募集していたのです。
そこでソフトバンクモバイルでは、相双地域雇用創造推進協議会からこれを受託し、スマートフォン向けアプリケーションの受託業務や、人材育成事業などを展開するジークラウド株式会社と協力して、「携帯アプリクリエーター養成講座」を開講しました。そして講座全体の運営・進捗管理や、受講生の自主学習の支援を目的に、クラウドコンピューティング環境の提供なども行っています。

「携帯アプリクリエーター養成講座」ではどのようなことが学べるのでしょうか。

日野:本講座は、スマートフォン向けの開発ツールの使い方やプログラム言語の基礎などに加え、実際にアプリケーションの作成を行い、一連のアプリケーション開発作業を習得することができる内容です。週1回3時間の全10回、約2カ月半かけて行われる予定で、現在13名の方に受講いただいています。
昨今、スマートフォン関連のビジネスは急速に普及しています。この講座を通して、被災地の産業の再生と、それを担う中核的人材の育成を行うとともに、環境と共生した新産業の創出と雇用創造を図っていきたいと考えています。

より高度な講座や講座修了後の受け皿も検討

実際に授業を受けていただいた受講生の反応はいかがですか。

日野:20代から50代まで、男女を問わず幅広い層の方々が受講されています。受講目的も、ご自身のスキルアップを目指す方から、「子どもたちのために勉強用のアプリを作りたい」という方までさまざまです。
アプリケーションの作成はMacBookで行うのですが、第1回目の講座では、初めてMacBookを使う方もいらっしゃり、少し戸惑っている様子も見受けられました。しかし講座が進むうちに徐々に慣れていき、初日の講座が終わった時には、皆さんがプログラミングの考え方やイメージをつかむことができたようでした。
全10回が終わるころには、自分で簡単なアプリケーションが作れるようになることを目標に、皆さん真剣に受講されていました。

今後の活動の展望についてお聞かせください。

日野:まずは、この10回の講座を無事に終了することを、第一目標にしています。その次のステップとしては、より高度なことを学びたいという方を対象に、ステップアップした講座の開催について検討していきたいと考えています。
また、講座を修了したというだけでは、雇用に結びつけることは難しい部分もあります。受講修了生には、その後のスキルを高め、アプリケーション製作の経験を蓄積するための受け皿が必要ではないかと考えています。今後は、こうした受け皿についても、ソフトバンクモバイルとしてどのようなサポートができるか、相双地域雇用創造推進協議会と共に検討していく予定です。

(掲載日:2012年9月18日)

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