CSRトピックス 2013年

誰もがより気軽に安心して観光ができる環境を目指して 位置情報を利用したアプリケーションで
バリアフリー観光情報を提供


観光情報の詳細を表示/バリアフリー施設を写真で表示/お薦めのバリアフリー散策コースを紹介

ソフトバンクモバイル株式会社(以下「ソフトバンクモバイル」)は2013年3月28日に、位置情報を利用した情報配信サービス「ふらっと案内」※1において、障がいのある方に観光をより楽しんでいただくことを目的に、バリアフリー観光情報を提供するサービスを開始しました。NPO法人日本バリアフリー観光推進機構、NPO法人自立支援センターむくのご協力の下、まずは三重県伊勢志摩周辺のバリアフリー情報を紹介する「旅バリふらっと伊勢志摩」の提供を行っています。このプロジェクトに参加したソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB株式会社(以下「ソフトバンクBB」)およびソフトバンクテレコム株式会社(以下「ソフトバンクテレコム」)のメンバー5名※2にインタビューしました。

バリアフリーの問題を解決するためのアイデアを具現化

「旅バリふらっと伊勢志摩」の概要を教えてください。

大山:「旅バリふらっと伊勢志摩」は、2012年1月にソフトバンクグループ内で行われた「第一回 社会に貢献するビジネスアイデアコンテスト」に類似のアイデアを提出していた社員たちが、日常の業務に従事する傍ら集まり、議論を重ねることにより生まれたサービスです。GPS情報による最寄りの観光スポット紹介機能に加え、それぞれの観光スポットにおける障がい者用トイレや車いす貸し出しサービスの有無など、バリアフリー情報を確認することができます。また、障がいのある方でも安心して散策できるおすすめ散策コースも紹介しています。

「第一回 社会に貢献するビジネスアイデアコンテスト」にアイデアを提出したきっかけは何ですか?

杉:今回プロジェクトに参加したメンバーは、皆さまざまなきっかけでバリアフリーの問題を身近に感じていました。私の場合、車いすの生活を送っている母をいろいろな所に連れて行きたいと思ったことがきっかけです。

長瀬:私は日頃から、日本における公共施設などのバリアフリー化の遅れに問題を感じていました。

榊原:私は以前、スーツケースを持って移動した際に不便を感じた体験から、車いすやベビーカーをご利用の方はもっと大変だろうと感じていました。こうした問題に対して、「社会に貢献するビジネスアイデアコンテスト」をきっかけに、ソフトバンクグループが持つIT技術でできることを考えた結果、今回のアイデアを思いつきました。

プロジェクトではどのような点を工夫しましたか?

長瀬:車いすの方でも障がいのレベルはさまざまですので、その一人一人のニーズに合わせた情報を提供するにはどうしたら良いかを考えました。しかし最初のうちは、「単なる思いだけではサービスを作れない」と痛感することが多かったです。そのような中、自らが車いすを利用することを想定して実際に街を歩いたり、車いすを利用している方の家族へのヒアリングを行ったり、特別支援学校の方にお話を伺ったりしながら、自分たちのアイデアを具現化していきました。共通の思いを持つメンバーと多くの社外の方々のご協力があって、サービス提供ができたと思っています。

藤本:普段の業務ではつながり得なかった人々と同じ思いを持ち、実際に協働できたことは、自分にとっても大きな財産になっています。また、サービスを提供するに当たっては、単なる情報発信ツールで終わるのではなく、ソフトバンクグループらしさや楽しさを取り入れようと、「旅バリふらっと伊勢志摩」の提供開始に合わせてスタンプラリーキャンペーン「旅バリふらっと伊勢志摩スタンプラリー」※3を企画するなどの工夫をしました。このようなアイデアを実現できたのも、既存の「ふらっと案内」を運営していた社内の情報システム部門のメンバーが自分たちの考えに共感してくれて、積極的にアイデアを提供してくれたことが大きかったと思います。

楽しい家族旅行ができる人をどんどん増やしたい

「旅バリふらっと伊勢志摩」を使うとどんなことができるのでしょうか?

杉:2013年4月初旬に「旅バリふらっと伊勢志摩」を活用して、車いすの母を含めた3世代家族6人で伊勢志摩に行ってきました。母にとって車いすでの初めての一泊旅行です。これまでは車いすの母のため、初めて行く場所に不安がありましたが、今回は「旅バリふらっと伊勢志摩」に掲載されていた施設を中心に、たくさんの新たな場所にチャレンジできました。1日目は、伊勢神宮で電動車いすを借りて玉砂利の境内を散策したり、車いすでも無理なく入れる伊勢うどんのお店で食事をしたり、バリアフリールームのある旅館で人目を気にせずに個室で宴会をしたりすることができました。2日目は、暴風警報の中でしたが車いす用雨がっぱを借りて、真珠島で海女さんの見学をするなど、家族一同大満足の旅でした。母は「今度は別の所にも旅行したいね」と予想を超える喜びようでした。
今回の旅を通じて、「旅バリふらっと」が全国に広まれば楽しい家族旅行ができる人がどんどん増えると実感しました。「旅バリふらっと伊勢志摩」が、情報のバリアフリー・物理的なバリアフリー・心のバリアフリーを実現する一助となれば本当にうれしいです。

自分たちのアイデアが実現したことについて、感想を聞かせてください。

大山:自分たちの思いが一つの形となったことが素直にうれしいです。そして、協力してくれた社内外の方々、一緒に検討したメンバーに「ありがとう」と言いたいです。しかし、まだ伊勢志摩という限られた地域でしか実現できていませんし、機能も不十分な点があります。このような状況ですので、今ようやくスタートラインに立ったという気持ちでいます。今後は、お客さまの意見や観光スポットのスタッフの方々の反応などを踏まえて、より多くの方に喜んでいただけるようにサービスを拡充していきたいと思っています。

「情報革命で人々を幸せに」の企業理念の下、ソフトバンクグループでは今後も、従業員の社会貢献への思いとソフトバンクグループの事業を結びつけた仕組みを提供し、多くの方に喜びを届けられるように取り組んでまいります。

(掲載日:2013年5月24日)

[注]
  • ※1「ふらっと案内」はiOS、Android で利用可能な無料のアプリケーションで、バリアフリー観光情報をご覧になる際の情報料は無料です。別途通信料がかかります。
  • ※2プロジェクトメンバー:ソフトバンクモバイル 情報システム本部 大山 大輔、ソフトバンクモバイル MD本部 榊原 清弘、ソフトバンクテレコム 法人サービス営業本部 杉 愛弓、ソフトバンクBB CS本部 長瀬 浩明、ソフトバンクテレコム ネットワーク本部 藤本 建
  • ※32013年5月31日まで、スタンプラリー専用の指定コースを巡り、コース内の各バリアフリー観光スポット付近に行くと画面にスタンプが表示され、スタンプを集めた人に、白戸家のお父さんオリジナルグッズがプレゼントされます。
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