CSRトピックス 2015年

携帯電話やスマートフォンのトラブルから子どもたちを守る
「考えよう、ケータイ」シリーズ第四弾配布中

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)では、青少年が携帯電話やスマートフォンの安心・安全な使い方を考えるきっかけになることを目指し、映像付き指導教材「考えよう、ケータイ」シリーズを活用した情報モラル教育の支援に取り組んでいます。このたび、シリーズ第四弾となる「みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン」が完成し、2015年4月より全国の学校教育機関、PTA、地域の協議会などへ配布しています。今回は、企画・制作に携わったソフトバンク CSR室の石原 友信にインタビューしました。

総合的な教材を目指した第四弾

ソフトバンクが「考えよう、ケータイ」に関わるようになった経緯をお願いします。

ソフトバンク CSR室 石原 友信

石原:ソフトバンクでは2008年より、「考えよう、ケータイ」シリーズの企画・制作に取り組んでいます。2008年は青少年のソーシャルメディア(以下「SNS」)利用による犯罪被害が増えたことなどを背景に、携帯電話事業者によるフィルタリング対応を必須とする「青少年インターネット環境整備法」が制定され、学校やPTAなどから研修会の開催を依頼されることが多くなっていました。ソフトバンクでは全国の学校で社員による研修会を開いてきましたが、直接訪問できる学校には限りがあるため、NPO法人 企業教育研究会(以下「ACE」)と共に、教師や地域ネットワークのリーダーが研修を行うための教材「考えよう、ケータイ」シリーズを制作するようになったのです。
第一弾では、従来型の携帯電話による個人情報の扱い方や、携帯電話依存の問題を取り上げました。第二弾以降は児童や生徒だけではなく、保護者に対する注意喚起や、スマートフォンにも対応した、情報モラルの学習プログラムも盛り込んでいます。

最新の第四弾で工夫したポイントは、どんなところですか。

石原:ここ数年、従来の携帯電話からスマートフォンへの移行が顕著ですが、アプリケーションの仕組みや端末そのものの機能が変わると、教材の持つ現実感や説得力が損なわれます。そのため、最新の状況を踏まえた教材を開発し続ける必要があります。さらに学校内だけではなく地域、家庭でも使っていただけるような、総合的な教材を目指すことも重要です。そこで、今回の第四弾では時代背景を踏まえたドラマ映像を作り、それにあわせた冊子を制作することで、今までよりも多くの人に学んでいただける教材となるよう配慮しています。

青少年に限らず、教師や保護者など周囲の理解を深めることを狙ったのですね。

石原:これまでもソフトバンクでは、ソフトバンクショップや啓発イベントなどで、青少年が携帯電話やスマートフォンでインターネットを利用する際には、必ずフィルタリングを利用いただくよう、保護者に対し説明と啓発を行っています。しかしフィルタリングは、あくまでも有害サイトの閲覧を制限するための機能で、SNSなどへの投稿や書き込みなどの発信については、設定だけでは制限することができません。そのためインターネットの特性についての理解やマナー、規範意識、相手への配慮などは、青少年に対し教師や保護者の方が、学校生活や子育ての中で育んでいただくことが重要となります。
一方、青少年への啓発は、従来は座学の研修などで危険性を強調し、危ないサイトには近づかない、あるいはインターネット機器そのものを不必要に使わないよう呼びかけるという対応を行ってきました。しかし現在では、青少年をインターネットから遠ざけるのではなく、将来有効に活用できるよう、一人一人が自律的に考え安全に利用してもらうための啓発を行うことが主流となりつつあります。

今後の展望をお願いします。

(左)ACE 市野 敬介さま

石原:この取り組みを通じてソフトバンクが目指していることは、受講者がこの教材を使って、学校や地元で自ら研修を行ってもらい、地域全体でインターネットの安全利用の意識向上を図ることにあります。その実現のため、今後もPTAやさまざまな啓発組織、教育委員会などの活動をサポートするとともに、教材の活用を働きかけていきます。この取り組みが、多くの関係者を巻き込んだ厚みのある啓発活動につながり、青少年の正しいインターネット利活用につながることを願っています。

ACE 市野さま コメント

ACEでは、さまざまな企業と連携した教材を開発して、授業や教材を全国の小中高校に無償で提供しています。ソフトバンクからは、2008年に初版作成の働きかけがあり、映像型教材の先駆けとして一緒に企画、開発してきました。今年4月にリリースした教材は最新の事象を取り上げた内容となっていますので、さらに多くの方々にご活用いただけるよう展開を進めてまいります。

(掲載日:2015年9月11日)

[注]
  • NPO法人 企業教育研究会(ACE)は、千葉大学教育学部、静岡大学教育学部などを基盤として活動する「企業と連携した授業づくり」を専門とするNPOです。
  • 内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。